文字通りの体験型展望施設を楽しんだ後は、『舞子海上プロムナード』入口のすぐ横にある『橋の科学館』へ。ここは明石海峡大橋をメインに集められた、世界最高水準の架橋技術が学べるサイエンスミュージアムです。
入館料
大人 310円、小・中学生 150円、小学生未満は無料。
今回は先ほど買った「3館共通入館券」(680円)を持っているので、そのまま入場します。
館内にはいろんなパネルや映像が展示されていて、明石海峡大橋がどのような自然条件や要素を考慮して設計されたのかを学ぶことができます。
この模型は巨大な橋を支えている基礎部分「鋼ケーソン(主塔基礎の型枠)」。実物は直径80m、高さ65mの巨大な円柱で、これを海底に沈め、中にコンクリートを流し込んで完成させました。
明石海峡大橋のメインケーブルには、夜間のイルミネーション用ランプが1,084台も取り付けられています。3個1組の赤、緑、青のランプの明るさを変えることで、多彩な色使いや照明演出を実現する世界初の照明システムなんだとか。
このコーナーではその色の変化を手動で行うことができるのですが、これが結構楽しい。手前のレバーをスライドさせるたびに予想もしない色に変化するので、いつまでも触っていられます。
こちらの「360°VR体感コーナー」では、ヘッドセットのゴーグルを装着し、普段立ち入れない場所からの眺めをVRで体感することができます。
海上300mの高さから360°パノラマを体感したり、ケーブルを歩いて点検したりするコンテンツは全部で6種類。その中から2つ選べて、しかも無料。クオリティが高く、かなり得した気分になりました。
明石海峡大橋の下をくぐって東側へ出ると、撮影スポットとしても人気の記念碑『夢レンズ』がありました。確かにこれはかなり映えますね。
そのすぐ隣には『孫文記念館』がドーンと立っています。木骨コンクリートブロック造りと呼ばれる技術で建てられたもので、八角形の外観が特徴的。別名を『移情閣』といい、国の重要有形文化財にも指定されています。
入館料
大人 300円、小・中・高校以下は無料。
ちなみにこちらは『旧武藤山治邸』と『旧木下家住宅』のセットになった「3邸めぐり入館券」(340円)もあります。先ほどの「3館共通入館券」(680円)とどちらがいいか、検討するのもいいでしょう。
館内にはかつてこの地を訪れた中国の革命家「孫文」に関連する資料が多数展示されています。
建物の中は外から見るよりもさらにオシャレ。ガラスを多用した造りはたくさんの光が入るだけでなく、ちょっとした温室効果もありそうです。
貴重な家具なども多く、こちらの椅子も絶対に座ったり触れたりしてはいけないとのこと。絶対です。フリではありません。絶対にダメです。
2階には貴重な孫文直筆の書を展示。ほかにも衣装や漫画が展示されていたりして、楽しく見学できました。
神戸ジャーナル 編集部
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