古今東西のガラス工芸品の展示から制作体験まで『KOBEとんぼ玉ミュージアム』でガラス芸術の世界に浸る

制作体験でオリジナルアイテムをお土産に

ミュージアムの隣には、とんぼ玉制作ができる工房が併設されています。随時受付が可能で、1個の製作が10分程度と、気軽に体験できるのがうれしいですね。エプロンも貸してもらえるので手ぶらでOK。

とんぼ玉制作体験料
1個制作1250円、2個制作 2100円
※制作個数の追加・1個850円
※10:00〜18:00(受付は18:00まで)

高温のバーナーを使うため、体験は小学校3年生以上が対象。2年生以下の場合、年長者が代わりに制作することも可能。

まず、とんぼ玉の色を選びます。40色くらいあるので、好みの色が見つかるはず。

次に3種類のデザインから一つを選び、小皿に好みの素材を取り分けます。ドットは小さな色ガラスの粒、パーツは絵柄の入った粒、パウダーは色ガラスのフレークから1つをチョイス。

これがとんぼ玉の元になる素材。最初から球状になっているわけではなく、色ガラスの棒を熱して玉を作ります。これが玉になるとは、ちょっと想像がつきません。

バーナーの前に座ったら、まずガラス棒の先端を炎で炙っていきます。思ったより火の勢いが強烈。遠くから徐々に炎に近づけるのがコツで、先が溶けてくると、線香花火みたいにポチッと小さな玉ができ始めます。

炎の中でくるくる回し続けて球形をキープ。水平に保つのがけっこう難しい。同時に芯棒も熱して、溶けたガラスを巻き付けます。見た目はとろっと柔らかくて飴細工のよう。

芯を抜いた跡が、とんぼ玉の穴になるわけですね。熱くなったガラスの破片が飛ぶこともあるので、化繊の服は避けた方がよいです。

石板の上で模様になるパーツをくっつけます。少々形が崩れても、コテで押さえて、再度炙って回すと元に戻るので、ぶきっちょさんでも安心。ただし回す手を止めると崩れるので、気は抜けません。

パーツがしっかり定着したら完成! 集中して作ると10分はあっという間。この後、1時間ほどガラスを冷まして固めるので、その間を利用してミュージアムを見たり、観光や買い物に出かけたりもOKです 。

作ったとんぼ玉は、パーツを購入して、アクセサリーやキーホルダーにすることもできます。体験をしなくても、パーツは小さいもので10円から。膨大な種類がありますが、並べられている姿は昔の駄菓子屋みたいでちょっと楽しい。

パーツの組み合わせはほぼ無限。自分だけのオリジナルアイテムは、神戸観光の記念やお土産にもぴったりです。

本格的に学びたいという人には、月謝制の教室もあり、ここでの体験をきっかけに作家として作品を販売するまでになった人も。とんぼ玉作りが思わぬ副業になるかも? 子どもと一緒に楽しめるので、夏休みの自由研究などにもぴったりです。

ミュージアムショップでは、アーティストが手がけた作品も販売しています。カラフルなストラップは1000円前後で、お土産の定番。銀箔に青ガラスを重ねたホタル玉など、技法も多彩です。

ネックレスやピアスなどのアクセサリーも人気。イヤリングやネックレスなども1500円~3000円とお手ごろです。

マーブルも、大小色々な種類が揃っています。ピンポン玉くらいのサイズで3000円ほど。

ひときわ目を引いたのが、あの人面玉に似たデザインのブローチ(3240円)。ユーモラスな顔は、存在感を放つアクセントになりそうです。

はるか古代から続く貴重なガラスの芸術に触れられる「KOBEとんぼ玉ミュージアム」。数千年前に遡るガラスのロマンに、こんなに気軽に出合える場所はなかなかないでしょう。

製作体験で、自分でとんぼ玉を作ってみると、その技術のすごさも実感できます。見て、作って、ガラスの世界を気軽に楽しめる、貴重なミュージアムです。

スポット名KOBEとんぼ玉ミュージアム
ジャンル博物館
料金大人400円、小人(小・中学生)200円
住所神戸市中央区京町79番地 日本ビルヂング2F
電話番号078-393-8500
営業時間10:0019:00(入館は18:45まで)
定休日年末年始(12/311/2)
リンク公式サイト
駐車場なし

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神戸ジャーナル 編集部

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