延々と続く七曲りを進んでいると、曲がっても曲がっても道が現れる感じで、いつまでたっても到着しない気さえします。山頂にはかなり近づいていますが、階段も多いのでなかなか辛いラストスパートになりそう。
でも、最後の階段を登り切れば山頂直下にある六甲山のオアシス 一軒茶屋が見えてきます。夏はひんやりかき氷、冬はほっこりのうどんを提供してくれるほか、六甲山のバッヂもここで手に入ります。
とここで、どこからともなく車のエンジン音が。なんと茶屋の前は車道になっているではありませんか。こっちは自分の足で必死に登ってきたのに!と思わなくもないですが、これも六甲山あるあるだったりするようです。
これは山頂へ向かう途中の公衆トイレ。ちなみに一軒茶屋にはトイレはありません。
急勾配の舗装道を歩いて山頂を目指します。一軒茶屋から山頂まで300mほどですが、一軒茶屋で一度達成感を味わっているので意外と距離を感じたりします。
そんなこんながありつつも、標高931m六甲山系山頂に到着。「六甲山最高峰」の道標が立ち、繁忙期には記念撮影の列ができるほど賑わいます。
道標を中心に広場になっていることもあり、ここで景色を眺めながら休憩したり、ランチを楽しんだりする人が少なくありません。東の方向に目を向けると大峰山がそびえ立っています。
西の方向に見えるのは六甲ガーデンテラス。六甲山からガーデンテラスへの縦走路は神戸の街と大阪湾が間近に見渡せることから人気があります。さらに西の方向を見ると六甲山牧場が。
贅沢な眺めを堪能した後は、来た道を折り返して下山してもいいですが、魚屋道(ととやみち)経由で有馬温泉を目指すのが最も人気でおすすめのプランになります。
芦屋川から3時間〜3時間半で最高峰に到着でき、春夏秋冬の豊かな変化で登山者を飽きさせない六甲山。道が整備されているのでハイキング気分で訪れる方も多いですが、意外とガッツリ系の登山だったりします。
また、上りの辛さにばかりに目がいきがちですが、実は下りで滑ることの方が危険なので、できればタウン用のスニーカーではなくトレッキングシューズで挑戦することをおすすめします。
神戸ジャーナル 編集部
ライター一覧