『能福寺』は延暦24年(805年)、傳教大使最澄によって開かれた国内初の教化霊場でした。現在の「本坊」は、入口から見て右奥にあります。
こちらは本坊内にある初代兵庫大仏の写真。サンフランシスコ万博に出品されたことから海外でも有名になりましたが、太平洋戦争の金属回収令により解体されてしまいました。
現在の2代目とは表情やヘアスタイルが違うのがわかります。よく見ると目を閉じていたりするので、見比べるとおもしろいかも。
本坊の前にあるのは、兵庫の豪商・北風正造の顕彰碑。戊辰戦争で姫路城が戦火に曝される直前、大金と引き替えに停戦をもたらした人物だそうです。
本坊と兵庫大仏の間にある本堂は、京都東山の月輪御陵にあった拝殿「月輪影殿」を移築したもの。歴代皇族の墓所として知られ、歴代の天皇が参拝したという由緒ある建物です。
本堂前に祀られている如意輪観音(にょいりんかんのん)は、右膝を立てて肘をかけ、手を頬に当てています。足の裏を合わせているのも特徴で、どうすれば人々を救えるのかと悩んでいる姿なんだとか。
こちらは明治時代、ジョセフ・ヒコが「兵庫大仏」を見に来る外国人向けに、能福寺の由来を英文で刻んだもの。日本初の英文碑でもあります。
ジョセフ・ヒコは本名を浜田彦造といい、海難事故で渡ったアメリカで英語を学んだ後、新聞の父と呼ばれるようになった人物です。
そしてこちらは謎の物体。石材でできているのは間違いありませんが、結構大きくて色や形が微妙に違います。何か意味があるのでしょうか。
『兵庫大仏』を目当てに訪れたのが正直なところですが、見どころがいろいろあってバラエティに富んだお寺でした。特に『平相国廟』は、平清盛ファンならずともインパクト大だと思います。
日本の歴史においても大きなポイントになったエリアですし、歴史が好きな人はもちろん、大河ドラマファンも楽しめるのはず。電車でも車でも来やすいので、天気の良い日に出かけてみてはいかがでしょうか。
スポット名 | 能福寺 |
ジャンル | 仏閣神社 |
料金 | 拝観無料 |
住所 | 神戸市兵庫区北逆瀬川町1-39 |
電話番号 | 078-652-1715 |
拝観時間 | 10:00~16:00(寺務所・納経所) |
定休日 | なし |
リンク | 公式サイト |
駐車場 | あり |
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檀家しか本堂に入れないそうです。
巡礼寺院なのに御本尊が拝めないのです。
本堂の扉も閉まっているので遥拝も出来ません。
ホームページに記載するとか配慮が足りません。
謎の石材は、たぶん石臼ですね。東灘には粉を挽く石臼が沢山ありました。
ここは、三宮神社前でおこった 神戸事件 の結末を知ることができるところです。