源平にゆかりの深い名刹『須磨寺』。実は意外とおもしろ志向

涙の一騎打ちに思いを馳せたり、愛用の品を眺めたり

仁王門をくぐってすぐ右手に五鈷水と弘法岩があります。五鈷水は隠れた名水ともいわれているようですが、まずは手を清めましょう。

さらに右手には千手観音菩薩が祀られていました。屋外にある点と、どっしりとした佇まいが印象に残ります。

「源平の庭」は今から800年前の、平敦盛と熊谷直実の一騎討ちを再現したものです。造形としてはカッコいいですが、詳しいストーリーを知ると泣けます。こうした機会に『平家物語』に触れてみるのもいいかもしれません。

真っ直ぐ進むと本堂ですが、この階段の両脇にはいろんな施設もあります。左手にある「宝物館」が気になるので入ってみましょう。

 

 

ここには「青葉の笛」など平敦盛と源平ゆかりの宝物が展示されているほか、須磨寺の歴史的な宝物なども見ることができます。

たくさんある宝物の中で、なぜかこの「敦盛燈籠」にグッときました。
銅板で作られた四角形の釣燈籠だそうで、
建仁元年の銘が記されています。

「宝物館」は寺務所・納経所の下にあり、エレベーターを使って上がることができます。先ほどの階段がしんどい時や、足が不自由な人はこちらを利用すると便利かと。

寺務所・納経所に上がると広間へ出ました。その壁面には「からくり時計」が設置されています。

午前9時から午後4時までの毎時0分になると動き出し、メロディーと共に須磨寺ゆかりの人物たちが登場します。結構おもしろくて最後まで見入ってしまうので、時間が合うようならぜひ。

 

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神戸ジャーナル 編集部

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