港町・神戸は、開港とともに古くから異国のさまざまな食文化が根付いた街です。実は下町から生まれたソウルフードや、今では全国区になったグルメの発祥のお店など、ご当地グルメの宝庫でもあります。
今回は、帰省や旅行などで神戸を訪れる人におすすめしたい、神戸のご当地グルメをまとめました。
アクセスしやすい三宮・元町エリアで代表的なお店も併せてご紹介!「手軽に神戸グルメが食べたい」という時にぜひ参考にしてみてくださいね。
- 【そばめし】長田タンク筋
- 【ぼっかけうどん】吉家
- 【味噌だれ餃子】元祖ぎょうざ苑
- 【豚まん】老祥記
- 【ビフカツ】伊藤グリル
- 【おでん】まめだ
- 【明石焼き】たちばな センター街店
【そばめし】長田タンク筋
画像:Instagramより(@kobefami)
全国的にも知られているB級グルメ「そばめし」は、ソース焼きそばを細かく刻んで、ご飯と混ぜて炒めた料理で、神戸市民のソウルフードです。
発祥のお店は長田区にある「お好み焼 青森」。焼きそばを作っているところに、お客さんから「持参した冷やご飯を一緒に炒めてほしい」と要望されたのがきっかけで生まれたんだとか。
画像:Instagramより(@takas7055)
長田区発祥ではあるものの、三宮・元町エリアでも美味しいと評判のお店がいくつかあります。
そのうちの1店舗『長田タンク筋』は、三宮のさんプラザ1階にあるそば焼き・そばめし・モダン焼きの専門店です。
麺や肉など食材にこだわっていて、牛すじは高級焼肉店でも使うような黒毛和牛のお肉を使っているんだとか。
ちょっと甘めの味付けになっていて、やわらかく、甘くてトロっとした食感が楽しめるそうですよ。
画像:公式Instagramより
このお店の「そばめし」は、ぼっかけが乗った定番のほか、明石タコやホルモン、油かすが入ったメニューもあるみたい。
そばめし・そば焼き・お好み焼きが1皿になった「三種入りランチプレート」は、みそ汁・漬物・一品がついて1,200円とコスパ良し。どれも食べたい!選べない!というときにぴったりですね。
住所
神戸市中央区三宮町1-8-1 さんプラザ B1F MAP
営業時間
11:00~22:00(L.O 21:30)
定休日
火曜日
◆関連リンク
・長田タンク筋 – 公式サイト
【ぼっかけうどん】吉家
画像:Instagramより(@tsuyoshinmyo)
同じく長田区が発祥のB級グルメなのが「ぼっかけ」。牛すじをこんにゃくなどと一緒に甘辛く煮た料理なので、地元では「すじこん」とも呼んだりします。
お好み焼き・うどん・焼きそばなどに混ぜたりと、アレンジの幅が広いのも特徴で、うどんの上にぼっかけをのせた「ぼっかけうどん」は、長田区にある「のんきや」が発祥のお店とされてます。
画像:Instagramより(@jun11211208)
各線 三宮駅から徒歩10分ほどの北野エリアにある『吉家(よしや)』では、国産小麦を使った手打ち讃岐うどんの専門店で、特に「ぼっかけ」を楽しめるメニューが人気です。
画像:公式Instagramより
人気メニューの「牛すじうどん」は、牛すじのやわらかい食感とじっくり煮込んだ味と、特製和だしの組み合わせが絶妙なんだとか。ぶっかけうどんもあるみたい。
こだわりのつまったうどんは、麺は国産小麦100%の小麦粉を本格手打ちにこだわり、だしは無添加の天然出汁を使用してます。
注文を受けてからゆでるので時間はかかりますが、できたての麺は抜群に美味しいみたいですよ。
住所
神戸市中央区山本通2-14-20 アンカーハウス 2F MAP
営業時間
日~木 11:00~15:00
金・土 11:00~15:00/17:00~21:00
定休日
火曜日/不定休
◆関連リンク
・吉家 – 公式サイト
【味噌だれ餃子】元祖ぎょうざ苑
画像:Instagramより(@yano.kouzi)
「餃子」には、ポン酢・酢・醤油・ラー油・こしょうなどを組み合わせたさまざまな「つけだれ」がありますが、神戸発祥として知られているのが「味噌だれ」です。
三宮・元町エリアには味噌だれ餃子が楽しめる名店が多数ありますが、南京町にある「元祖ぎょうざ苑」が味噌だれ発祥のお店とされています。
画像:Instagramより(@jp3vcx)
『元祖ぎょうざ苑』は、各線 元町駅から歩いて5分ほどの南京町にあります。創業1951年(昭和26)年なんだとか。
焼き餃子自体の発祥が昭和20年代とされていて、諸説あるため断定できないものの、このお店も焼き餃子発祥の店候補のひとつなんだそう。
味噌だれが誕生したきっかけは、みそ汁を食べる習慣がある日本人にとってなじみ深い味で、実際に味噌だれで食べてみるとご飯との相性が良かったみたいです。
画像:Instagramより(@gon__meshi__)
名物の「餃子」はあんの約9%が神戸ビーフで、牛肉のコクと旨味が味噌だれと絶妙にマッチするんだそう。
皮も独特で、大きな麺棒で一気に薄くのばして、お茶の缶のふたでくり抜いてるそうで、焼くとパリッと香ばしいと人気です。
100%ピーナツ油で焼き上げる焼き餃子のほか、水餃子・揚げ餃子・スープ餃子などもあって、特に「水餃子」が味噌だれと合うそうですよ。
住所
神戸市中央区栄町通2-8-11 MAP
営業時間
11:45~15:00(L.O)/17:00~20:30(L.O)21:30閉店
定休日
月曜日
※祝日の場合は翌日
◆関連リンク
・元祖ぎょうざ苑 – 公式サイト
【豚まん】老祥記
画像:Instagramより(@toshiking.1122)
今ではコンビニなどでも色んな味が食べられる中華の定番グルメ「豚まん(肉まん)」。南京町にある「老祥記」が豚まん発祥のお店として知られています。
中国・天津に古くからある饅頭「天津包子」をベースに、日本人好みの醤油味がきいた「豚饅頭」として販売されたのがきっかけなんだそう。
画像:Instagramより(@aya.cafe)
『老祥記』は南京町 東屋のある広場に面していて、いつも行列ができているのでわかりやすいです。
以前は店内で食べることもできましたが、現在はテイクアウトのみ。行列は並んでるものの回転が早いので、待ち時間は20~30分ぐらいが目安です。
画像:Instagramより(@rion__gohan)
豚まんは1個100円で、6個入り600円/10個入り1,000円が購入できます。
豚ミンチにニラが入っていて、濃いめの味付けなので、なにもつけずそのまま食べても美味しいですよ。
お土産はもちろん、小腹が空いたときにもおやつ感覚でいかがでしょうか。
住所
神戸市中央区元町通2-1-14 MAP
営業時間
10:00~18:30
※売り切れ次第終了
定休日
月曜日
※祝日の場合は翌日
◆関連リンク
・老祥記 – 公式サイト
【ビフカツ】伊藤グリル
画像:Instagramより(@1212_om)
神戸の多様な食文化のひとつが「洋食文化」。人気洋食メニュー「ビーフシチュー」などと並んで人気を博したのが「ビフカツ」だったんだそう。
発祥のお店は定かではないですが、「ビフカツ」は神戸発祥とも言われています。
画像:Instagramより(@knck_0606)
元町にある老舗洋食店『伊藤グリル』は、神戸名店百選にも選ばれた正統派の欧風料理が楽しめるお店です。今年、2023年で創業100周年を迎えたんだとか。
初代店主は外国船のコックとして料理の腕を磨き、テーブル3つから始めたお店だったんだそう。
創業当時の味を受け継ぐ「ビーフシチュー」と、炭火焼きの「ステーキ」が定番メニューです。
画像:Instagramより(@ak_komelet)
ビーフシチューとステーキとともに根強い人気を誇っているのが、数量限定の「ビフカツ」(和牛フィレビーフカツレツ)。
衣は薄めで、「The 肉!」というほど肉々しいのにやわらかくて食べやすく、ソースとも相性抜群なんだとか。
ランチはスープ・サラダ・パンorライス・コーヒーor紅茶がセットになって5,280円、ディナーはコースで7,700円と少し高価ですが、レトロな落ち着いた店内で、昔から愛されている味を堪能できますよ。
住所
神戸市中央区元町通1-6-6 MAP
営業時間
11:30~13:30(L.O)/17:30~19:30(L.O)
※ディナーは予約制
定休日
火・水曜日
※予約がない場合休業する場合もあり
◆関連リンク
・伊藤グリル – 公式サイト
【おでん】まめだ
画像:Instagramより(@odenmameda)
寒い季節に食べたくなる「おでん」。地域によって具材や味付けなどはさまざまですが、汁をたっぷり含んだ油揚げのなかにお餅が入った「もち巾着」は、三宮にあるおでん屋さん「まめだ」が発祥です。
画像:公式Instagramより
『まめだ』があるのは、センタープラザ東館 地下1階のさんプラザ寄りのところ。カレー「サヴォイ」、カルビ丼「三肉屋」の向かいにあります。
1927(昭和2)年創業で、もうすぐ100周年を迎える老舗おでん屋さんです。
画像:Instagramより(@mihokosama.acl)
おでんメニューは単品180~570円で、定番ものから「しゅうまい」「牡蠣」など約30種類の幅広いラインアップです。
もち巾着は「まめだ」というメニュー名になっていて、1つ300円で食べられます。
おでんの具は、やさしい味付けの出汁が十分にしみ込んでいて、ほっこりする味なんだとか。
お酒も一緒に楽しみたい人には、小ビール・小鉢におでん5種が付いたセットもおすすめです。
住所
神戸市中央区三宮町1-9-1 センタープラザ東館B1F MAP
営業時間
平日 16:00~21:00/土日祝 14:00~21:00
定休日
月曜日
※営業時間変更、臨時休業する場合があります
◆関連リンク
・まめだ – 公式Instagram
【明石焼き】たちばな センター街店
最後に番外編!明石市の郷土料理として知られる「明石焼き」はたこ焼きのルーツとも言われています。
ふわふわの生地のなかに歯ごたえのあるタコが入っていて、お出汁で食べるのが特徴です。
画像:Instagramより(@kafuu0102)
「明石焼き」の専門店として知られているのが、1956(昭和31)年創業の『たこ焼き たちばな』。センター街に本店があるほか、さんプラザの地下にもお店があります。
明石で揚がった活だこを使った「たこ焼き」は、1人前10個で700円です。
「たこ焼き」という名前ではありますが、みつ葉をたっぷり添えたやさしい味わいの出汁に、ふわふわとろとろのたこ焼きを付けて食べるみたい。
アルコールも置いてるのでちょい飲みもできそう。
持ち帰りもできるので、お土産や宿泊先でゆっくり食べるのも良さそうです。
住所
神戸市中央区三宮町3-9-4 MAP
営業時間
11:00~18:30(L.O)
定休日
木曜日
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あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
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