半地下空間の「三宮プラッツ」がリニューアル工事をしてました。三宮エリアと旧居留地エリアの中間地点になります。
神戸市中央区三宮町1-1-3
まず、ここは「三宮プラッツ」って名前です。頑張って覚えるか、覚えやすい名前を考えましょう。
海側から見た様子。よくよく考えてみれば、地下との出入り口なので、上にビルが建っていてもおかしくない立地かもしれません。色々と条件があるとは思いますが。
周辺に比べて、ここだけすごく青空が広がっているような場所になってます。
工事現場の中を覗くとこんな感じ。階段を削っています。広くなっている所が半地下空間で少し広場になっています。地下駐車場や地下通路の出入り口。
広場では音楽ライブなども行われ、近年積極的な活用を試みています。
完成イメージパースを見てみますと、階段がウッドっぽい感じになって、広場の上に鏡のような反射するアーチがかかります。屋根も兼ねていると思います。
半地下の一番のデメリットは、何かやってみても、その盛り上がりが周辺まで派生しにくいという事でしょう。つまり、音楽ライブとかをやっても、音は聞こえるけど、周囲から様子が見れないということ。
そのあたりは、アーチを反射するタイプにすると、半地下の人の気配が周囲にまで伝わり、また、階段をウッドにすることにより、座ったりすることもできるので、人の滞留場所としての価値が向上するんじゃないでしょうか。
こちらは夜のイメージ。ライトアップ設備もあるみたいです。
ここが三宮エリアと旧居留地エリアの中間地点であるというのは、大きなポイントで、「第2のパイ山」候補と言えるかもしれません。
つまり、この辺りでカフェに入れば待ち合わせなどなどちょっとして休憩ができますが、お金はかかる。そういう意味では、屋外でありながら無料で使える「ちょっとした休憩場所」は、ある種、まちの公園的な意味合いになると思われます。
待ち合わせ場所としてメジャーになったり、人が滞留するような場所になれば、三宮エリアと旧居留地エリアの何となくある人の流れの分断が和らぐかもしれません。
「三宮プラッツ」は、意外に可能性を秘めた場所だろうと思います。
カズマ
神戸ジャーナル 編集長
ライター一覧