神戸に住んでいる人&活動する人を紹介する「神戸ピーポー」。今回は、空き地をマネジメントする「駒ヶ嶺 光」さんをご紹介します。
駒ヶ嶺さんは、東京生まれの25歳で、兵庫区の住宅街にある「空き地」を生まれ変わらせる活動をしています。
子どもの頃から多摩川など自然の中で遊び「植物」が好きになったという駒ヶ嶺さん。今は淡路島にある兵庫県立大学大学院(県立淡路景観園芸学校)で、街に「緑」のある環境をどう作っていくか?調査・設計・管理などいろんな面から学んでいます。
車が通れない狭い道沿い、昔は家があったけど、住民がいなくなりいつしか空き地になってしまった場所。家の近くで見かけることはありませんか?
「畑」や「防災空地」として利用されることもありますが、高齢化もあって管理が大変といった悩みを抱えている地区も多いそうです。
【Before】
兵庫区の空き地のいい活用法がないか?という相談が教授のところに来たことがきっかけで、駒ヶ嶺さんが取り組むことに。
約半年かけて地域を歩き回って点在する空き地の現状を知り、地域の人の声に耳を傾けながら、より役立つ形になるよう模索したのだそう。
【After】
たどり着いた形の一つが、いろんな世代が利用できる「モデルガーデン」。
小さい子がゆったりできる場所が欲しいという声を受けて盛り込んだ「芝生」に、ゆらゆら揺れる「ブランコ」、イベント時などには「ベンチ」や「屋根」も登場し、憩いの場になります。
2024年9月に完成し、すでに朝は犬の散歩コース、昼は子供たちが駆け回る遊び場などになってるみたい。近所の人も「ここいいよ~」と喜んでました。
ちなみに、こうした整備には数十万円かかりますが、神戸市が「空き地活用応援」として費用を補助してくれる制度があって利用できるとのこと。
植物は、食べられる植物、クラフトに使える植物などと特徴ごとに集めて植えられてます。
写真の一角は、ドライフラワーに使いやすい形や素材となる植物のエリアです。
自然に生えてくる「雑草」も織り交ぜて、部屋に飾ったらいい雰囲気になりそうなアレンジメントに。
駒ヶ嶺さんの発想の面白いところは、これを「売る」システムを考えているところ。
おこづかい程度でもお金が生み出せれば、地域の人たちが空き地を管理していくための
地域のイベントとしてアレンジメントを作ったりしていて、11月以降、元町商店街のお店「元町マルシェ」が販売に協力してくれる予定。
大学生の頃から、鉄道の未利用地で「マルシェ」をしたり、古アパートを「中高生の居場所」にするという「まちづくり」にも取り組んできた駒ヶ嶺さん。
「まちづくり」というとたいそうな感じがするけれど、ひとりひとりが小さなことでも「こうなったらいいな」のために行動していけたらという思いを持っています。
東京で造園関係の会社への就職が決まっていますが、神戸の空き地との関係は続けてくれるみたい。
いつか独立して、植物を通じた「まちづくり」に携わることを仕事にしていけたらと思っているそうです。神戸とのご縁も末永くつながっていくといいですね。
神戸ピーポー No.18「駒ヶ嶺 光」さん コメント
神戸との関係
出身は東京ですが、大学学部時代は京都に住んでいて、大学院進学
最近のおすすめスポット
やはり公園緑地に関することが専門なので、東遊園地はおすすめで
ひと言
元々神戸には縁もゆかりもなく、今も住んでいるわけではないので
カオル
とりあえず「食パン」を買う人です。
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