
近場で気軽にリフレッシュがしたい!と、やってきたのは新神戸。駅の山手側には、名勝「布引の滝」が位置し、駅から400mでハイキングや森林浴が楽しめる、神戸の有名観光スポットです。
なんでも「布引の滝」のすぐそばには、大正時代から続くお茶屋さんがあり、ハイカーや観光客が休憩できる、憩いの場になっているんですって。そこでは美味しい食事もできるそうで、それをお目当ての1つにし、訪れてみることに。
初夏の気候の中、読者リポーター・ももさんと一緒に、自然に癒やされに「新緑のハイキング」へレッツゴー!
新緑の「布引の滝」ハイキングへ

駅から5分ほど歩くと、左側に平らな道、右側に長ーい石階段とに分かれた所に出ます。平らな道を進むと、「布引の滝」の中でも駅の1番近くにある、雌滝(めんたき)に行くことができます。
「布引の滝」は1つの滝ではなく、「雌滝・鼓滝(つつみがたき)・雄滝(おんたき)・夫婦滝(めおとだき)」の「総称」のことなんだそうですよ。
今日は最短ルートで目的地へと、石階段を進むことにします。けっこう急な階段ですが、緑いっぱいの木陰になっていて、自然を感じながら気持ちよく登っていきます。

階段を抜けてしばらく歩くと、鼓滝を通りかかります。鼓滝の姿は、豊かに茂る木々に遮られ、遊歩道からは見えにくいのですが、滝が流れる涼やかな音が聞こえてきます。その滝の音が「太鼓」の音のように聞こえてくることから、その名が付けられたんだそう。
休憩がてらしばらく足を止め、鼓を打つかのような水の音に、目を閉じて耳を澄ませてみます。

駅から徒歩約20分で、雄滝に到着!都心部からあっという間に絶景と出会える、街と山が近い神戸ならではのロケーションに、あらためて驚きです。
落差43mの大きな滝の迫力と、その名の通り布を引いたような白い水流の美しさに、すっかり魅了されるももさん。マイナスイオンたっぷりの中、新緑に映える滝の景色を、しばらく堪能します。
さらに、この滝壺から下へと夫婦滝にもつながっていて、2つの滝を同時に鑑賞できます。滝は「日本の滝百選」や「日本三大神滝」に選ばれていて、名勝を求め、この日も多くの観光客の姿が見られましたよ。
山の中の隠れ家で「おふくろの味」ランチを

雄滝からさらに登ること約2分、おんたき茶屋に到着!レトロな風情たっぷりの外観で、大正時代から続く、創業111年の歴史あるお茶屋さんです。
神戸開港後、居留地や北野異人館街に近い立地である布引山周辺では、欧米田来のハイキング文化が育ち、この界隈に茶屋や土産物屋がいくつも並んだのだそう。その中の1つとして、今でも残っているのがおんたき茶屋で、4代目の女将さんが切り盛りされています。

雄滝を見ながら休憩できるのが、こちらのお店の魅力の1つ。肌で自然を感じられる、外の開放的な「カウンター席」に座ることにします。目の前には新緑が広がり、滝の音や鳥のさえずりが聞こえてきて、清々しい気分に。
平安時代には、貴族や歌人たちもこのあたりから滝を鑑賞していたそうで、たくさんの和歌に詠まれているんですって。

メニューはこんな感じで、麺類を中心とした軽食の他に、事前予約・数量限定の「おんたき御膳(昼 2,200円・夜 3,850円)なんかもあります。
「ぜんざい(660円)」や、お抹茶と和菓子が2人分付いた「ペアセット(1,760円)」などの甘味もあるので、トレッキング途中の糖分補給にも良さそうです。
アルコールが飲める人には「ビール(生 660円・瓶 770円・缶 440円)」などもあり、滝を見ながらの一杯は、格別の幸せタイムになりそうですね。

ジャーン!今回は、おんたき茶屋名物「湯豆腐(880円)」、「おにぎり(1個/220円)」、「おでんセット(700円)」をチョイス。
単品の「おにぎり」はしっかりと大きめサイズで、可愛いフォルムにほっこり。具は「シャケ・明太子・塩昆布」から選べますよ。
セットメニューの「湯豆腐・おにぎりセット(990円)」もありますが、単品より小さめのおにぎりで、具は「塩昆布※他の具の場合もあり」になるそうです。
特製だしで煮込まれた「おでんセット」は、おでんダネの中から「5種類」をお店の人が選んで持ってきてくれるので、何が届くかはお楽しみ。「おでん」は、1年を通して人気メニューなんですって。

それでは、まず「湯豆腐」からいただきます。カツオ出汁がきいていて、すごく美味しい!豆腐の他に、刻み穴子や豚・鶏肉、野菜やキノコなど、具だくさんで豪華なのが嬉しい一品です。
「おでん」も出汁がしっかりとしみていて、「これは絶品!」です。お料理それぞれが、なんだかホッとするような「おふくろの味」で、程よい運動後の食事は、じんわりと身に染みていきます。

「頑張って登ってきて良かった…!」と、美味しい食事と豊かな自然に癒やされて、身も心もリフレッシュ。
ここでしか味わえない空間で、至福のランチタイムをゆっくりと味わいます。

ちなみに店内はこんな感じで、滝に面して窓があるので、中からも景色を見ながら飲食を楽しむことができます。
紅葉の季節もキレイな景色が広がっているそうで、寒い時期は、室内で温かいものを食べながら、まったり過ごすのも良さそうですよ。
お店は、女将さんの買い出し状況により、急にオープン時間が遅くなることがあります。また、休日となると混雑し、待ち時間が長くなることがあるようです。是非お時間に余裕をもって、のんびりとおでかけくださいね。

今回は、「布引の滝」で新緑の絶景と、その滝を見ながらいただく絶品「おふくろの味ランチ」に、すっかり癒やされた休日となりました。
駅から「布引の滝」までは遊歩道が整備されていて、登山のような本格的な装備がなくても、気軽にハイキングを楽しめます。ハイキング初心者さんやお子さん、デートにもピッタリのおでかけ先ですよ。
市街地より涼しく感じられるので、これから暑くなる季節には、避暑地にもおすすめです。滝見の観光や、歴史を感じながらの散策へと、おでかけしてみてはいかがでしょう。

【撮影協力】もも
ファミリアと甘いものが好きで、特にチョコミントのスイーツに目がありません♪
休日は映画を見ながらお酒を飲んだり、散歩をしたりと”私らしくマイペースに!”をモットーに日々楽しく過ごしてます。
しょうこ
好きなことは写真撮影、アート鑑賞、あとビールを飲むのが大好きです。
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