港町の記憶に、新しい風が吹く。
進化する「ニューシーポート」エリアへ。
今、神戸港エリアに新たなにぎわいが生まれています。
かつては物流の拠点として機能していた港町でしたが、近年では再開発が進み、観光・ビジネス・カルチャー・居住などのさまざまな要素が混ざり合って、人々が集う新しい都市空間へと形を変えていっています。
今回は、そんな進化を遂げる新エリア「ニューシーポート」の観光スポットをご紹介します。

ラスイートルパンビル
2025年3月にオープンしたラスイートルパンビルは、姉妹施設「神戸みなと温泉 蓮」の北側に位置し、神戸港を一望できる抜群の立地を誇ります。
朝はキラキラと輝く海面、昼は爽やかな青空と海、夜は「1,000万ドルの夜景」と称される神戸の美しい夜景が広がり、訪れるたびに異なる表情を見せてくれます。
1階は「ル・パン神戸北野」の総本店があり、ここだけの限定メニューが楽しめるほか、イートインスペースも充実しています。また、店内で商品を購入した方は、「神戸みなと温泉 蓮」の天然温泉を使用した足湯スペースを利用できるという点も見逃せません。

パンやドリンクを楽しみながら、足湯を満喫できます。
2階にはイタリアンやフレンチをベースにした多彩なメニューを展開する「レストランカフェテラス アミ神戸」、3階はウェディングやパーティーなどイベントにも対応可能な多目的ホール「ラ・テラスホール神戸」、4階には開放的な空間で神戸港の景色を堪能しながらディナーやバータイムを楽しめる「ルーフトップ レストランバー エス神戸」があります。
ラスイートルパンビル
住所 神戸市中央区新港町1-12
アクセス 【電車】各線「神戸三宮(三ノ宮)駅」から徒歩約20分、各線「元町駅」から徒歩約15分/【Port Loop(ポートループ)】「新港町」下車すぐ
電話番号 078-321-5511(代表)
公式HP https://www.l-s.jp/lepan/lasuitelepan/

「アトア(átoa)」は、アクアリウムとアートが融合した新感覚の都市型水族館で、アトアの名は「アート(ART)」と「アクアリウム(AQUARIUM)」を組み合わせた造語です。
ここは単なる生きものの展示にとどまらず、音・光・香りなどの五感を刺激する演出と、舞台美術やデジタルアートが織りなす幻想的な空間で、訪れた人を未知なる世界へと誘います。
館内は、鏡に囲まれた空間や無数の魚型照明、日本最大級の球体水槽「AQUA TERRA」など、アートな演出が随所に施されています。

「AQUA TERRA」では、サクラダイやキンギョハナダイなど色鮮やかな魚たちが優雅に泳ぎ、定期的に行われるミストとレーザーによる光のショーは、まるで水槽の中に吸い込まれるような臨場感を演出します。
日常を忘れて、非現実の世界を味わえる新感覚のスポットです。
átoa(アトア)
住所 神戸市中央区新港町7-2 神戸ポートミュージアム2F~4F
アクセス 【電車】各線「神戸三宮(三ノ宮)駅」から徒歩約18分、各線「元町駅」から南へ徒歩約15分/【Port Loop(ポートループ)】「新港町」下車すぐ
電話番号 078-771-9393(10:00~19:00)
公式HP https://atoa-kobe.jp/

続いて訪れたいのが、「felissimo chocolate museum」。

世界中のチョコレートパッケージ約1万9000点以上(2025年5月時点)を展示する、チョコレートやカカオに関するアート作品や世界各国のパッケージデザインの魅力に触れながら、チョコレートを文化的な視点でも楽しむことができ、施設に併設されたショップでは、ミュージアムセレクトの限定チョコや限定グッズも手に入ります。

神戸は150年以上の歴史を持つ国際貿易港で、西洋文化が根付いた街。チョコレートもその象徴の一つです。
フェリシモは1996年から「幸福(しあわせ)のチョコレート」プロジェクトを展開し、世界中から希少なチョコレートを日本に紹介。その売上の一部はカカオ農家の支援や児童労働撲滅活動に充てられています。
ミュージアムもこの精神を受け継ぎ、チョコレートを通じて人と人、社会と地域がつながる場を目指しています。
felissimo chocolate museum
住所 神戸市中央区新港町7-1 Stage Felissimo, 2F
アクセス 【電車】各線「神戸三宮(三ノ宮)駅」から徒歩約20分/【Port Loop(ポートループ)】「新港町」または「アリーナ前」下車すぐ
公式HP https://www.felissimo.co.jp/chocolatemuseum/top_fcm.html

KIITO入口
KIITO CAFEは、歴史的な建物をリノベーションした、デザイン・クリエイティブセンター神戸(通称「KIITO(キイト)」)の1階に位置する、歴史とクリエイティブが融合したカフェです。
ここでは、新鮮な野菜をたっぷり使ったヘルシーな日替わりランチや、オリジナルのKIITOカレーなどを味わうことができます。

店内には、かつて生糸検査所として使われていた検査機器や家具が、テーブルやインテリアとして再利用されており、レトロでアートな雰囲気が漂います。大きな窓から差し込む光が心地よく、広々とした空間でゆったりと過ごせるのも魅力。
歴史とデザイン、そして美味しい食が融合した、神戸ならではのカフェ体験をお楽しみください。

KIITO CAFE
住所 神戸市中央区小野浜町1-4
アクセス 【電車】各線「神戸三宮(三ノ宮)駅」から徒歩約20分/【Port Loop(ポートループ)】「KIITO前」下車すぐ
電話番号 078-332-7102(11:30~16:00)※月曜定休
公式HP https://kiito.jp/floor/1f/cafe/

TOTTEI PARK内の「緑の丘」越しに海を臨む風景
神戸港は1868年の開港以来、日本の国際貿易の拠点として発展してきましたが、近年はウォーターフロントエリアの再開発が進められてきました。その中核となるのが「TOTTEI」エリア。

約3万8000平方メートルに及ぶこのエリアは、最大1万人を収容できる次世代アリーナ「GLION ARENA KOBE」と、その周辺一体となる「TOTTEI PARK」によって構成されています。
エリア全体を1枚のピクニックシートに見立て、その一部を「つまみ上げる」イメージでデザインされた「緑の丘」が象徴的な存在です。この丘は高さ10メートルを超え、屋根には植栽が施され、登れば神戸港と六甲山のパノラマビューが楽しめます。

六甲山系の稜線が映える
TOTTEI PARK
住所 神戸市中央区新港町2-1
アクセス 【電車】各線「神戸三宮(三ノ宮)駅」から徒歩約20分/【Port Loop(ポートループ)】「アリーナ前」下車すぐ
公式HP https://www.totteikobe.jp/about_totteipark

GLION ARENA KOBE
神戸のウォーターフロントに誕生した「GLION ARENA KOBE」は、2025年4月にオープンした多目的アリーナです。この施設は、歴史ある神戸港・新港第二突堤に位置し、270度を海に囲まれた日本初の水辺アリーナとして大きな注目を集めています。
最大1万人を収容できる規模で、バスケットボールや音楽ライブ、MICE(国際会議・展示会)など多様なイベントに対応しています。
B.LEAGUE(男子プロバスケットボールリーグ)の神戸ストークスが本拠地として使用。プロスポーツの熱狂を神戸で体感できるだけでなく、国内外のアーティストによる音楽ライブや企業イベントも多数開催されています。
イベントがない日でも、海に囲まれた立地や開放感を楽しみに訪れる人も多く、散策スポットとしても人気です。

一階の飲食スペースでゆったりくつろげる
GLION ARENA KOBE
住所 神戸市中央区新港町2-1
アクセス 【電車】各線「神戸三宮(三ノ宮)駅」から徒歩約20分/【Port Loop(ポートループ)】「アリーナ前」下車すぐ
公式HP https://www.totteikobe.jp/

神戸みなと温泉 蓮
1日の締めくくりには、「神戸みなと温泉 蓮」で贅沢な癒しの時間を。

海に囲まれた立地で、心地よい港風や行き交う船の汽笛、雄大な海の景色を楽しみながら、地下1,150mから湧き出る自家源泉「神戸みなと温泉」に浸かることができます。港の夜景を望む天然温泉リゾートで、宿泊はもちろん、日帰り入浴でもラグジュアリーな体験が可能です。
この温泉は、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性)で、美肌効果や保温効果、湯冷めしにくさが特徴です。まさに「美肌の湯」「温まりの湯」として、多くの人々に愛されています。
館内には、屋内・露天大浴場のほか、宿泊者専用の展望大浴場や岩盤浴、溶岩浴、フィットネスジム、屋内外のプールなどが揃い、幅広い利用目的に対応しています。

屋外プール
神戸みなと温泉 蓮
住所 神戸市中央区新港町1-1 神戸みなと温泉蓮
アクセス 【電車】各線「神戸三宮(三ノ宮)駅」から徒歩約20分、JR線「元町駅」から徒歩約15分/【バス】三宮バスターミナルより専用無料シャトルバスあり/【Port Loop(ポートループ)】「新港町」下車すぐ
電話番号 078-381-7000
公式HP https://ren-onsen.jp/

港町で過ごす、上質な1日。
歴史、アート、グルメ、癒しなど、1日を通して五感を満たす大人の街歩きが叶う「ニューシーポート」エリア。
神戸の新しい魅力をぜひ、堪能してみてください。

神戸公式観光サイト Feel KOBE
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元記事:港町に吹く新しい風。「ニューシーポート」の観光スポット巡り
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