
ドクターヘリ イメージ
兵庫県内の病院を拠点とする「ドクターヘリ」2機が、2026年7月~9月の3カ月間、運航を停止する見通しであることがわかりました。
県は6月1日に緊急の連絡会議を開催し、バックアップの検討などを進めていきます。
医師らが基地病院に常駐、要請に応じ駆け付ける
ドクターヘリとは、医療機器や医薬品を搭載した「専用機体」と、医師や看護師らを含む「乗務クルー」が基地となる病院に常駐し、要請に応じて患者さんのもとに駆け付ける医療システムです。
搬送時間を短縮することで、重篤な患者さんにより早く医療スタッフが接触して必要な対応・処置を行えるようになり、救命率アップや後遺症の軽減につなげます。
兵庫県内では2機が運航中。兵庫県ヘリは「県立加古川医療センター」を基地病院、「県立はりま姫路総合医療センター」を準基地病院としています。
さらに「公立豊岡病院」を拠点とする3府県ヘリも運航されています。
運休時はドクターカーなどで対応

画像:兵庫県資料より
2026年度の運航状況をみると、4月は運休はなかったものの、5月は3府県ヘリが「4日」・兵庫県ヘリが「4日」、6月は3府県ヘリが「13日」・兵庫県ヘリが「14日」と、運航できない日が大幅に増加する見込みとなっています。
7月~9月にかけては全日の運航停止が避けられない状況となっているそうです。
運航できない理由は、整備士の不足のためなんだそう。
整備士不足により運休は昨夏から断続的に続いていましたが、1カ月を超える長期の運航停止は異例だそうです。
2025年度にドクターヘリの運航が休止された際は、他府県のドクターヘリや消防・防災ヘリ、ドクターカー、救急車などで対応したそうです。

画像:斎藤元彦兵庫県知事 公式Xより
運休予定について、5月28日に開催された関西広域連合委員会で斎藤元彦兵庫県知事から報告。
報道によれば斎藤知事は委員会で「国のほうで安定的な運航体制継続のためにどのような手だて、予算確保ができるのかをやっていただくことが大事」と述べたそうです。
県はバックアップの検討に向けて、6月1日に医療機関や関係自治体などと緊急連絡会議を実施します。
国にも緊急要請、新ルール策定など求める

画像:兵庫県資料より
関西広域連合の管内で運航しているドクターヘリは、全部で8機あります。
25年度運航実績は、兵庫県ドクターヘリが411件(運航停止47日)、3府県ドクターヘリが1160件(運航停止51日)でした。
関西広域連合広域医療局は委員会で「ともに必要性が非常に高い地域。関係府県にも協力をいただいてカバー体制などの調整を進めたい」としています。
| 兵庫県・関西広域連合の動き | |
|---|---|
| 実施日 | 実施内容 |
| 2026/05/14 | 兵庫県が運航事業者のヒラタ学園を訪問。現状把握、基地病院などへの早期説明を要求 |
| 2026/05/18 | 兵庫県が関西広域連合広域医療局とWebミーティング。関係府県による担当者会議の開催を要求 |
| 2026/05/22 | 兵庫県がヒラタ学園に対して文書で、ドクターヘリの運航継続に向けた申し入れ |
| 2026/05/27 | 関西広域連合が厚生労働大臣に緊急要請 |
| 2026/05/28 | 関西広域連合会委員会で兵庫県から構成府県に対して広域的な調整などを依頼 |
| 2026/06/01 | 兵庫県庁にて「県内ドクターヘリ緊急会議」開催 |
長期のドクターヘリ運航停止の回避・期間短縮に向けて、県や関西広域連合も色々動いているみたいです。
5月27日には関西広域連合から厚生労働大臣に緊急要請を実施しました。
国の責任において「明確な基準に基づく新たなルールを策定すること」、「安定的かつ効率的なドクターヘリ運航体制を再構築すること」、「緊急的な運航体制の確保により生じる追加的な経費を含めて、運航に必要となる充分な予算を確保すること」を求めたそうです。
今後の運航も課題山積

画像:兵庫県資料より
今後の課題について兵庫県は5つ挙げています。
まず、周辺府県にも協力してもらい広域運航体制を確保します。
代替手段としてドクターカーを拡充するため、稼働日数増加のための課題なども整理していくそうです。
兵庫県の消防防災ヘリとも連携し、バックアップ可能な頻度やカバー範囲を確認。要請時の連絡体制も整えます。
2パイロット制などの課題の整理と国などの関係機関との連絡調整を行い、運航体制の緩和も検討。
そして運航事業者であるヒラタ学園への要請として、同社が運航する他の機体も含めた運航調整や、整備士を確保するための中途採用の強化、他社への出向などの打診を継続。
中長期の課題として、計画的な整備士の要請・確保も求めています。
中山間地域が多い兵庫県において、ドクターヘリは重要な役割を担っています。県保健医療部長は「長期間にわたる運休は、県民や医療スタッフらへの信頼を損なうもの。ヒラタ学園における全体的な運航状況を見据えながら、ドクターヘリの運航継続と再発防止を強く求める」としています。
◆関連リンク
・兵庫県 – 公式サイト











































あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
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