
画像:神戸市歴史公文書サイトより(神戸市歴史公文書館所蔵)
神戸港に浮かぶ海上都市『神戸ポートアイランド』。三宮からポートライナーで10分程度と気軽に行くことができ、「神戸どうぶつ王国」などの人気施設が営業していますが、かつて大きな「遊園地」があり、多くの人でにぎわっていました。
神戸市中央区港島中町8-7-1
「ポートピア’81」から誕生

造成当時のポートアイランド
画像:神戸市広報Facebookより
『神戸ポートピアランド』は、1981年に開催された「神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア’81)」の遊園地エリアを引き継ぐ形でオープンしました。
ポートピア’81はポートアイランド第1期竣工のまちびらきを記念して、1981年3月~9月に開催された地方博覧会。
期間中、国内外から約1600万人が訪れたそうです。

開業当時の8000形車両
画像:神戸新交通公式Instagramより
ポートアイランド方面の交通手段として利用されている「ポートライナー」は、当時としては世界で初めて「鉄道の完全無人自動運転」を実用化した新交通システムだったんだとか。
南側の海面はその後第2期として埋め立てられ、神戸空港の開業と「医療産業都市構想」が推進されていきました。
大観覧車にコースター、定番から変わり種まで

画像:神戸観光壁紙写真集 KOBE Photo Galleryより
神戸ポートピアランドは、ロマンチックな大観覧車から絶叫系マシン、ファミリー向けまで、幅広いアトラクションをそろえた遊園地として、多くの市民に親しまれました。
「デートの定番スポット」でもあったんだそう。
入園料は大人1,400円、中学~大学生が1,300円、3歳~小学生が700円。15人以上からの団体割引なども設けられていました。
入園料と乗り物1日乗り放題がセットになった「フリーパス」(3,800円)、乗り物4,500円分がお得に利用できる「ライドセット」(3,600円)もあり、現代のテーマパーク・遊園地と比べるとかなりリーズナブルな設定でした。
閉園する月のフリーパス料金は、さらにお得なファイナル特別料金 2,500円で購入できたのだとか。

画像:神戸市フォトアーカイブPHOTO PORTより
ポートピアランドでも特に目を引くのが、ジャイアントホイールという象徴的な大観覧車でした。
1周15分で回り、最高高度は約64mにまでなったんだそう。当時としては世界最大の観覧車としてギネス記録にも認定されたんですって。
近隣の例だと、ハーバーランド・モザイクにある「モザイク大観覧車」が、1周約10分で回り、最高高度は約50m。
明石海峡大橋を一望できる淡路SAにある「大観覧車」が1周約15分で、最高高度は65mなので、淡路SAの大観覧車ぐらいの規模になります。
神戸の大パノラマ、特にきらめく百万ドルの夜景をカップルや家族で楽しめると人気だったそうですよ。
ちなみに上の写真に写っている大きな船は、帆船「ゴールデン・ハインド号」。16世紀にイギリスの探検家フランシス・ドレイクが世界一周を達成した際に乗っていた実在の帆船のレプリカです。
ポートピアランドにあったこのレプリカは、全長約42m、幅は約11mで、実物よりも一回り大きいスケールだったのだとか。

画像:神戸市広報Facebookより
絶叫系アトラクションとして人気を集めたのが、ローラーコースター「BMR-X」(旧 ババリアンマウンテンレイルロード)と、「ダブルループコースター」です。
BMR-Xはドイツの山岳鉄道をテーマにしたアトラクションで、険しい800mのコースを2分30秒で駆け抜けます。
ダブルループコースターは、猛スピードの急降下から、一気にダイナミックな連続2回転が味わえるという、スリルと迫力のアトラクションでした。

画像:神戸市広報Facebookより
当時、最先端でユニークだと好評だったのが「コンドル」というアトラクションです。
柱の回りを座席がぐるぐると回転しながら、25mの高さまで上昇する仕組みで、そのまま空に飛び立っていけそうな「ふわっ」とした感覚が人気だったんだそう。

画像:ヒョーゴアーカイブスより
ほかにも、ワンコインで動く「くまの乗り物」や、遊園地といえばの定番「メリーゴーランド」、水の上をボートに乗って流されていく「ウォータースライダー」などがあったそうです。
大人にも子どもにも人気で、いつも行列ができていたのだとか。

画像:神戸市フォトアーカイブPHOTO PORTより
阪神・淡路大震災が発生した1995年には、震災で大きな被害を受けた神戸を元気付けるため、同年12月に「マイケル・ジャクソンの像」が展示されました。
高さ約10mにおよぶ巨大な像で、同年に発売されたアルバム「HIStory」のプロモーションの一環でもあったんだそう。
ちなみにこの巨大マイケル像は複数造られ、世界各地に設置されたそうです。
マイケル・ジャクソン公式YouTubeチャンネルで公開されている「HIStory」のティザー映像には、このマイケル像も登場していますよ。
跡地、実はあの施設が営業中
多くの市民から親しまれた「神戸ポートピアランド」でしたが、入場者の減少や経営難が続いていたこと、そして施設の老朽化などから、2006年3月末に閉園しました。
そんなに最近まで営業していたんだ、と驚いた人も多いのではないでしょうか。

IKEA神戸
画像:神戸公式観光写真ライブラリーFeel Photoより
©一般財団法人神戸観光局
神戸ポートピアランドの跡地は現在どうなっているのか。
2008年4月にオープンした「IKEA神戸」がある場所は、実はポートピアランドがあった跡地の一部です。
実はさかのぼること1980年代に、神戸市灘区の「サザンモール六甲」にイケアショップがあったんだそう。
その後撤退したのですが、2006年にイケアが再び日本法人を設立し、日本再進出の第1号店を千葉県にオープン。
全国に店舗を展開していき、IKEA神戸は2006年の日本再上陸(イケア・ジャパン設立)以降、直営の新設店舗としては3店舗目だったそうです。

当時のUCCコーヒー館
画像:UCC公式サイトより
ちなみに、ポートピア’81でUCC上島珈琲が出展したコーヒーカップ型のパビリオン「UCCコーヒー館」も、博覧会で人気を集めた施設の一つ。
その後1987年にリニューアルされ、現在では日本で唯一のコーヒー専門博物館「UCCコーヒー博物館」としてオープンしています。
内外装や展示内容を刷新する大規模なリニューアル工事を経て、この7月、6年ぶりにオープンしました。
神戸ポートピアランドは、三宮から10分ほどで行けるアクセスの良さもあって、当時家族や友人、恋人たちと行ったことがある人も多いのではないでしょうか。
ぜひ当時のエピソードなどをコメント欄で聞かせてください!














































あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
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