おおらかでのびやか!神戸市北区・淡河の「チューリップ」で春を満喫  Feel KOBE

コロナ禍以降、自宅で過ごす時間が増えている昨今。お家時間を心地よく過ごすための工夫をされている方も多いのではないでしょうか。

お花を部屋に飾ると、空間をセンスよく演出できる上、雰囲気がパッと明るくなって気分も華やぎます。普段の暮らしに花があることで、癒されたりリラックスできたり、その生命力にパワーをもらえたり、ということも。

また、窓を開けて新鮮な空気を部屋に入れ、お水をあげることでお花への愛情も!それが、神戸のチューリップだとなおさらです!

今回は、神戸が誇るチューリップの産地である神戸市北区淡河町のチューリップをご紹介。生産者のお一人である、淡河チューリップ部会部会長 藤本和宏さんにお話を伺いました。

いなだみほ
ライター・コーディネーター
赤穂生まれ、赤穂郡上郡育ち、神戸暮らし。人に出会うことが好きです。誰かの大切な思いを文章にして、たくさんの方に伝えるお手伝いをしたいと思っています。お菓子、パンなどを中に雑誌、ガイドブック、ウェブなどで取材執筆。イベントの企画。ショップセレクトなどにも携わっています。著書「東京最高のパティスリー」(ぴあ)、MOOK「神戸のおいしいパン屋さん」、「神戸紅茶さんぽ」、「神戸土産の新定番」(共にグラフィス社)企画編集執筆。2021年秋には「神戸のパン屋さん、やっぱりすごい」も発行。

【インタビュー】淡河チューリップ部会部会長 藤本和宏さん

─── 淡河ではいつくらいから、チューリップの栽培がはじまったのですか?

神戸市淡河町では、昭和28年ころに北区淡河町がチューリップの産地富山県から球根を仕入れ、栽培に取り組んだことがはじまりと言われています。そこから、チューリップの生産がスタートし、じょじょに生産が拡大し、淡河はチューリップの産地として、関西を中心に確立されていきました。

のどかな淡河町にあるチューリップのハウス。

─── 長い歴史があるのですね。

はい。現在は、淡河のチューリップ部会は私が部長で、副部長が藤本修さん、藤原一哉さん、相良行博さんの4人の生産者で結成しています。私もそうなのですが、今は代替わりをして2代目が多いですね。

ハウスで育つチューリップ。つぼみが硬い状態で摘み、出荷されます。

どんな品種か分かるよう、一輪だけ早めに植えて咲かせています。

─── 今、チューリップ最盛期ですよね。どれくらいのチューリップを作られていますか?

4農家で、約100品種40万本を栽培しています。昔は、チューリップと言えば、赤、白、黄色が基本でしたが、今は本当にいろんな種類がありますよ。八重咲き、フリンジ、ユリ咲き、パロット咲きといった、花びらの形も本当にさまざまで楽しいですよ。

─── 人気の色や品種はありますか?

人それぞれ、好みがあると思いますが、ピンクは圧倒的に人気がありますね。クリスマスドリーム、マリアージュといった品種が人気です。

JR兵庫六甲で出荷の準備。

フィルムに包まれて出荷されます。

1本ずつ丁寧にフィルム包装し出荷の準備をするJR兵庫六甲の片山さん。

─── 淡河のチューリップは、花持ちも良いと評判です。何か工夫されていらっしゃいますか?

70年近く続いているチューリップ栽培ですが、こだわっているのは、コストをかけても良いものを作っていこうということです。オランダ、富山県から仕入れている球根も、大きいサイズにこだわっています。

また、地植えにこだわり、すべての球根にお日さんがしっかり当たるように植える間隔もしっかり空けて育てています。淡河のチューリップは花もキレイですが、茎や葉の部分もしっかりと太さ、厚みがあり葉色も美しいと評判なんですよ。

見るからに、イキイキしてる!

花びらがフリルタイプのチューリップ。

グリーンがかった花びらが美しいチューリップ。

─── 藤本さんが思われるチューリップの魅力はどこですか?

チューリップって、つぼみから花が開ききるまで、表情がすごく変わるんです。つぼみの時と花が開いた時の花いろが違うものもあるんですよ。なので開いたらまったく別の雰囲気になるチューリップもあったり。そんな変化を楽しんでもらえるところが魅力。花の部分だけでなく、茎もぐーんと自由に伸びていく、そのさまも躍動感があっていいと思うんです。

買っていただくときも、あえていろんな種類を選んでみてください。咲き方もさまざまなので楽しいですよ。

チューリップの成長を見守る藤本和宏さん。

花や茎の状態をチェック。

─── チューリップのシーズンはいつくらいまででしょうか?

だいたい3月の終わりか4月の初めくらいまでですね。今、そろそろ準備を始めているのですが、チューリップが終わったら次はユリです。淡河のユリも人気ですよ。ぜひその頃に淡河に遊びにきてください。

JA兵庫六甲にあった木製の台。

チューリップ畑から一番近い販売店は「道の駅淡河」。そのほかJR兵庫六甲や週末に開催されているファーマーズマーケットでも販売しています。

かたいつぼみのチューリップをいただいて帰った翌日、少しつぼみが開きました。

リビングが暖かいせいか、2日後にはこんなに花開きました。

INFO

「道の駅淡河」
住所:神戸市北区淡河町淡河字弘法垣643-1
TEL:078-959-1665
営業時間:10:30~17:00
定休日:年末年始
ファーマーズマーケット:https://eatlocalkobe.org/farmers-market/
淡河チューリップ部会:http://www.ogo-flower.com

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