自然も夜景も満喫!「摩耶山」のおすすめスポット  Feel KOBE

神戸市灘区にある「摩耶山」は、日本三大夜景スポット「掬星台(きくせいだい)」があることで有名です。

近年は「廃墟の女王」と呼ばれる「旧摩耶観光ホテル」が注目を集め、話題となりました。

山上には展望台はもちろん、絶景が楽しめるカフェレストランやお寺など、見どころもたくさん。

今回は、そんな摩耶山にある観光スポットをご紹介します。

摩耶ケーブルと摩耶ロープウェーを乗り継いで山上へ

摩耶山上へは、「摩耶ケーブル」と「摩耶ロープウェー」を乗り継いで向かいます。

摩耶山のふもとと中腹を結ぶ「摩耶ケーブル」は、大正14年開業と、古くから神戸の街にある乗り物。現在のケーブルカーは3代目で、展望窓からは神戸の街を一望することができます。

「摩耶ケーブル駅」は、春になると桜が満開になってとても綺麗なので、お花見スポットとして訪れるのもおすすめです。

ふもとの「摩耶ケーブル駅」から中腹の「虹の駅」までは約5分。

トンネルを抜けて約29度の傾斜をのぼっていくところでは、「おお!」「すごいね」と歓声を上げる乗客の方も。

色の違う2台の車両は、デザインがとてもかわいいので記念撮影をお忘れなく!

摩耶山中腹の「虹の駅」へ着いたら、次は「摩耶ロープウェー」に乗って山上の「星の駅」へ向かいます。

「摩耶ロープウェー」は、もともと「奥摩耶ロープウェー」として昭和30年に開業し、山上駅の横にある奥摩耶遊園地へ行くための乗り物として運行されていました。

「摩耶ロープウェー」として営業が開始されたのは昭和52年から。

地震で休止していた時期もありますが、平成13年に運行再開。

現在は、3代目の「ひこぼし」「おりひめ」という名前の2台のゴンドラが活躍しています。

摩耶ロープウェーからの景色 ©︎神戸観光局

虹の駅から星の駅までの所要時間は約5分。

星の駅の降り場を出て右に進んでいくと、日本三大夜景が鑑賞できる「掬星台」に到着です!

Information

まやビューライン(摩耶ケーブル&ロープウェー)
住所 神戸市灘区摩耶山町2-2
電話番号 078-861-2998
営業時間 ︎ケーブル始発10:00 星の駅終発17:30 ※季節・曜日により延長ダイヤあり
料金 ︎摩耶ケーブル駅〜虹の駅〜星の駅 大人(12歳以上)片道900円、往復1,560円 小人(6歳以上~12歳未満)片道450円、往復780円
定休日 ︎火曜日(火曜が祝日の場合、翌平日が休み)
公式サイト https://koberope.jp/maya

日本三大夜景スポット「掬星台」からの絶景を鑑賞

星の駅を降りたら、まずは「掬星台」へ行ってみましょう。山上から神戸の街を一望できる眺めに、なんだか心が晴れやかな気持ちになります。

海と山に囲まれて東西に伸びる街並みと、人工島のポートアイランドや六甲アイランドも見え、「神戸ってこんな街なんだ」というのがよく分かります。

日中の景色も絶景ですが、やはり一度見てほしいのは、日本三大夜景の一つに数えられる夜景です。

手を伸ばせば星が掬(すく)えそうなほど美しい星空の場所、という由来から「掬星台」と名付けられただけあって、その景色は圧巻。

眼下には息をのむような美しい夜景が広がるロマンチックな雰囲気で、デートスポットとしても人気です。

Information

摩耶山 掬星台
住所 神戸市灘区摩耶山町
アクセス 摩耶ロープウェー「星の駅」下車すぐ
定休日 掬星台は常時開放。掬星台までの公共交通機関「まやビューライン」は火曜定休(火曜が祝日の場合、翌平日定休)
駐車場 ︎有料あり(天上寺前駐車場)
※掬星台は車両進入・周辺での路上駐車は禁止。

カフェやショップがある「摩耶ビューテラス702」

掬星台からの絶景を堪能したら、次は「摩耶ビューテラス702」へ。

「摩耶ビューテラス702」は、摩耶ロープウェー「星の駅」の駅舎内にある、カフェとショップが併設されたスポットです。

駅舎2階のセルフカフェ「CAFE702」は、摩耶山でのランチやカフェ利用にぴったり。カレーライスやオムライスといったがっつりグルメから、軽食、スイーツメニューまで充実しています。

店内にはライブラリーコーナーがあるほか、約150種類のボードゲーム(有料)、冬にはコタツも用意されているので、ゆっくりと過ごすことができますよ。

「CAFE702」の魅力は、眺望を楽しみながら食事ができるところ。窓際の席からは、神戸の街が見渡せる絶景ビューが広がっていて、とても贅沢な空間です。

お店の人気メニュー「チキンカレー」は、10種類のスパイスとココナッツミルクを加え、じっくり煮込んだカレー。野菜の旨味がぎゅっと詰まっていて、またリピートしたくなる美味しさです!

炭火焙煎で有名な灘区の老舗「萩原珈琲」のオリジナルブレンド豆をオーダーごとにドリップ

また、すべてその場で焼き上げているというスコーン、チーズケーキ、ガトーショコラ、紅茶シフォンケーキの4種類の自家製スイーツは、カフェタイムの人気メニュー。お茶とスイーツでほっと一息つきたいときに、ぜひどうぞ。

珈琲を飲みにくる地元の常連さんも多いという「CAFE 702」。週末は混雑することが多いようですが、金曜日の夜は比較的人が少なく穴場なのだそう。ゆっくりと夜景を楽しみたいという方は、ぜひ金曜の夜を狙ってみて。

また、店内のメニューはすべてテイクアウト可能。天気の良い日は、外のベンチでピクニック気分を味わうのもおすすめですよ。

Information

CAFE 702
住所 神戸市灘区摩耶山町2-2
アクセス 摩耶ロープウェー「星の駅」下車すぐ
電話番号 078-806-3051
営業時間 ︎11:00~17:00(金土日祝および夏期7/20~8/31は20:00まで、冬期11/1~3/19は金土日祝19:00まで)
定休日 ︎火曜日(祝日の場合は翌水曜、夏期7/20~8/31は無休)
公式サイト https://www.mayasan.jp/mayaviewterace/cafe702.html

「CAFE 702」のフロアには、アウトドアグッズのレンタルや販売を行っている「monte702」もあります。

アウトドアチェアや、テーブル、テント、ハンモックなどのキャンプアイテムも揃っているので、山上でアウトドア気分を味わいたいのなら、ぜひ立ち寄ってみてください。

ポストカードやマグネットなど摩耶山のオリジナルグッズも販売中

そのほか、電動アシスト付自転車「マヤチャリ」のレンタルも。

貸出範囲は摩耶山掬星台から六甲山牧場までなので、山上の爽やかな自然を感じながらサイクリングも楽しめます。

Information

monte702
住所 神戸市灘区摩耶山町2-2
アクセス 摩耶ロープウェー「星の駅」下車すぐ
電話番号 078-882-3580
営業時間 ︎11:00~17:00(金土日祝および夏期7/20~8/31は20:00まで、冬期11/1~3/19は金土日祝19:00まで)
定休日 ︎火曜日(祝日の場合は翌日休み、夏期7/20~8/31は無休)
公式サイト https://www.mayasan.jp/monte702/

気軽に自然の中を散策できる「摩耶自然観察園」

つづいて紹介する「摩耶自然観察園」は、緑に囲まれた自然いっぱいの場所を散策したいという方におすすめのスポット。

約2haの広大な敷地内には、お釈迦様が誕生したときに龍神がここから水をくみ、生母に届けたという伝説が残る「産湯の井」という場所も。

6月から7月にかけては、ヒメアジサイやコアジサイが見ごろを迎えます。

同園の西側にある「海の丘」は明石海峡大橋、淡路島を望むことができるビュースポット。特に夕陽は絶景なので、ぜひ足を運んでみてください。

Information

摩耶自然観察園
住所 神戸市灘区摩耶山町2-2
電話番号 078-371-5937(神戸市役所 建設局公園部 森林整備事務所)

お釈迦様の生母・摩耶夫人を祀る国内唯一のお寺「摩耶山天上寺」

最後に紹介する「摩耶山天上寺」は、摩耶ロープウェー「星の駅」より徒歩約10分のところにあるお寺。

創建は646年(大化2年)、孝徳天皇の勅願を受けたインドの高僧法道仙人が開創されたことに始まります。

お釈迦様の生母である摩耶夫人を祀る、全国でただ一つの「摩耶夫人堂」としても有名で、「摩耶山」という名称の由来とされています。

境内の天空の大舞台からは、晴れた日には淡路島・明石海峡大橋・小豆島まで遠望できます。

御本尊は十一面観世音菩薩。厄除招福の秘仏として信仰されている

訪れた10月はアサギマダラの飛来シーズン。多いときは数百匹が飛んでくるそうで、カメラを持って熱心に撮影をしている方があちこちにいました。

そのほか、摩耶紅梅に山桜、ツツジ、アジサイ、ヤマボウシ、沙羅など四季折々の花が楽しめるのもお寺の見どころの一つ。

境内をじっくり散策して、心を静かに落ち着かせる。そんな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

Information

摩耶山天上寺
住所 神戸市灘区摩耶山町2-12
アクセス 摩耶ロープウェー「星の駅」より徒歩10分
拝観時間 ︎9:00〜17:00
駐車場 ︎周辺に有料のコインパーキングあり
公式サイト http://www.mayasan-tenjoji.jp/

自然の中でのんびりとピクニックをしたり、ハイキングするのもあり。夕陽や夜景など景色を楽しむのもありと、いろいろな楽しみ方ができる摩耶山。

シーンに合わせた観光プランを立てて、思う存分楽しんでくださいね。

【取材・文】中田ゆりな
神戸在住のライター。関西の観光、グルメを中心に企画・取材・執筆・撮影を担当。これまで取材した神戸の観光スポットやホテル、店舗は200カ所以上。地元の魅力を発信したいという思いのもと、日頃から神戸の街歩きをしてネタ探しをしている。

神戸公式観光サイト Feel KOBE
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