ゲストハウスに泊まった経験はありますか?ゲストハウスはバックパッカーのような旅の達人が泊まるイメージがある人も多いでしょう。実は筆者もゲストハウスに泊まるのは、旅なれていないためハードルが高いと思っていたひとりです。
ゲストハウスはリーズナブルな価格が魅力的。何より人同士のつながりが生まれやすく、つながりを求める今の時代にもマッチしています。
久しぶりの旅行には、ゲストハウスに泊まって暮らすように旅する気分を味わってはいかがでしょうか。今回は神戸にあるゲストハウスをご紹介します。
レンガ調のレトロモダンな外観
「神戸なでしこ屋」はJR元町駅から徒歩5分。南京町のメインストリートから路地に入ってすぐにあるレンガ調の建物です。レトロとモダンな雰囲気はかまぼこ屋の工場兼店舗をリノベーションしたため建物内は明るく、清潔で宿泊者への気づかいが感じられます。
1階は南京町を訪れた人が休憩利用もできるようなビールスタンド。2.3階が宿泊&コワーキングスペース。屋上はグランピングを楽しめるスペースになっています。
1階のビールスタンドは気軽に入りやすい雰囲気
1階のビールスタンドはドリンクを購入していただいた方のみ利用できます。南京町で買った食べ物の持ち込みはOK。
そうじにこだわり清潔感ある館内
室内には女性を意識した壁紙で清潔感があふれる
2019年4月からオーナーをつとめる池端さんは、世界のゲストハウスに泊まった経験から「女性が安心して泊れるゲストハウス」を心がけています。女性が心地よくくつろげるよう清潔感にこだわり、そうじに力を入れているとおっしゃいます。
ゲストハウスのトイレそうじの仕方をYouTubeでアップしたところ、再生回数1万8千回を超えているそうです。(2022年3月現在)
南京町でグランピング体験
南京町の真ん中でグランピング体験
神戸なでしこ屋の屋上ではグランピング体験ができます。おしゃれなテントが写真映えすると、女性グループを中心に人気です。
テント内には、ホットカーペットやこたつが準備され、冬の寒さも気にならない暖かさ。街中で気軽にグランピング体験ができるとあって口コミで広がり、週末は早めの予約がおすすめです。
テントではホットワインも楽しめます
長引くコロナ禍、遠くへ行くのは気がひけるという方は多いでしょう。神戸なでしこ屋では、換気もばっちりな屋上で完全貸切の贅沢なパーティーが楽しめます。スイス発祥のラクレットチーズやホットワインで旅気分を味わってはいかがでしょう。
地元の方もお気軽に
オーナーの池端さんとスタッフさんが笑顔で迎えてくれます
オーナーの池端さんは「コロナ禍になり、地元の方も利用しやすいようコワーキングスペースや屋上のグランピングを考えました。週末に気分転換に泊まったり、ビールスタンドで色々な人とつながったり、神戸なでしこ屋でゲストハウスの良さを体感していただければと思います。」と話しています。
実際に泊まってみたら、そうじが行き届いていて館内全体に清潔感がありました。ドアを開けると中華街なのでまるで、中国に旅行にきたように錯覚してしまいます。ゲストハウスに泊まるのが初めての方は、神戸なでしこ屋からチャレンジしてみてはいかがでしょう。
ゲストハウス神戸なでしこ屋情報
住所 兵庫県神戸市中央区栄町通1丁目2-21
アクセス
JR元町駅 東口から徒歩約5分
地下鉄山手線 県庁前駅から徒歩約7分
阪神電車 元町駅から徒歩約5分
阪急電車 神戸三宮駅から徒歩約10分
地下鉄海岸線 旧居留地大丸駅前から徒歩約2分
TEL 078-599-7305
定休日 年中無休
公式サイト https://kobe.nadeshiko-ya.com/
インスタグラム
https://www.instagram.com/kobenadeshikoya/
https://www.instagram.com/tabisuru.beer/
宿泊者も地元の方も利用できるカフェバー
JR、阪急三宮駅から北側へ徒歩5分。下町情緒あふれる二宮とよばれる地域にMinato️ Hütteがあります。建物の一階はまるでお洒落なカフェバーのようで、ここが宿泊施設だと認識するのに時間のかかる宿泊者の方もいらっしゃるそうです。
Minato Hütteはゲストハウスが神戸にまだ2,3件しかなかった2016年にオープンしました。オーナーの橋本健寿 (けんじ)さんと裕紀(ゆうき)さんご夫婦は、島根県と埼玉県の出身ですがどんな方にも、屈託なくWelcomeな姿勢の港町神戸の方々の気質に惹かれ、そんな魅力ある神戸の日常(方々)に触れてほしいとの思いから神戸でのゲストハウスの開業を決意したのです。
南の島のブーゲンビリアと山小屋のランプ
裕紀さんは若い頃から南の島やゲストハウスに泊まるのが好き。健寿さんは山小屋で働いた経験もあり、また神戸にも海と山があることからゲストハウスの名前も海と山を象徴するワードをくっつけたミナト+ヒュッテ(ドイツ語で山小屋)という名前がつけられました。
宿泊者には地酒福寿をサービス!全国のクラフトビールも味わえる
常時5タップのクラフトビールがドラフトで飲めます
1階は昼はカフェ、夜はバーになっています。日本全国のクラフトビールと地酒の品揃えが豊富。
クラフトビールは健寿さんが厳選した常時5種類をドラフトで提供しています。缶ビールも販売から30秒で売り切れるような中々手に入らないブルワリーさんのものも仕入れており、神戸の中でも1.2を競う品揃えと自負しています。もちろん、日本酒、ジン、焼酎等もオーナー夫妻が実際に全国を旅して「美味しい!」と思ったお酒を厳選してお出しするようにしています。
健寿さんはビールを、女将さん(裕紀さん)は日本酒を
また、宿泊者には酒処兵庫県の地元応援の意味もこめ、地酒の福寿をウェルカムドリンクとしてサービスしています。
近所の銭湯で疲れを癒す
“ふかふか”と評判のベッドブース
2、3階は宿泊スペースです。2段ベッドのドミトリータイプで3階は女性専用となっています。共有エリアにはシャワーもあるのですが、ご近所には朝10時までオールナイトで利用できる昔ながらの銭湯もあります。
昭和情緒のあふれる商店街の街並みを歩き、銭湯で旅の疲れをとるのもいいですね。銭湯の割引チケットとシャンプーやタオルなどのアメニティセットがついた「二宮温泉セット(500円)」はMinato Hütteに用意されているので気軽に銭湯に行けますよ。
カフェバーでイベントやワークショップ企画も
日本酒ゴーアラウンドの一場面(コロナ前の様子)
今後はカフェスペースでイベントなども開催予定。
宿泊以外にも交流の場としての利用もできるので、イベントやワークショップをしてみたい方もお気軽にお問合せください。最近では美味しいコーヒーを飲みながらテレワークされる方もいらっしゃいます。
Minato Hütte(ミナトヒュッテ)
住所 兵庫県神戸市中央区二宮町4-6-3
アクセス
JR三宮駅から徒歩3分
阪神・阪急三宮駅から徒歩5分
新幹線・新神戸駅から徒歩10分
TEL 078-219-3302
FAX 078-220-9879
インスタグラム https://www.instagram.com/minato_hutte/
ネイビーと白のコントラストが目をひく建物
新神戸駅から線路沿いを歩いて約3分。目をひくネイビーの外観と白いドアが目印の「ガロホステル神戸」。徒歩圏内には北野異人館、布引の滝・ハーブ園へアクセスしやすいロープウェイもあり神戸の観光拠点になるロケーションです。
幸せを呼ぶといわれる雄鶏
ガロホステル神戸の「ガロ」はポルトガル語で雄鶏です。ポルトガルでは幸福をもたらす縁起物。またオープンは2017年酉年、神戸のシンボル風見鳥にも雄鶏が使われています。「関わる人に幸せをもたらす宿泊施設になってほしい」との思いからガロホステルと名づけられました。
木目が印象的なベッド
昭和レトロ感ある建物を全面リノベーションし、親しみやすい木目と清潔感のある白を基調にした館内は明るい雰囲気。
白を基調にした清潔感あふれる室内
女性専用のシャワールーム、トイレ、洗面所も完備し共用のラウンジにはセルフでドリンクを入れられるコーナーもあります。
ガロホステルHPより引用
オーナーは学生時代、海外でゲストハウスに宿泊して以来ホテルとは異なるゲストハウスの魅力に虜になりました。地元神戸にゲストハウスを開業したいとの思いが芽生え、「ガロホステル神戸」をオープンしたのです。世界各国を旅したオーナーの話を聞くだけでも旅気分を味わえそうですね。
ガロホステル神戸
住所 神戸市中央区熊内町7丁目1−9
アクセス
JR新神戸駅から徒歩3分
神戸市バス熊内6丁目から徒歩1分
阪急神戸三宮駅から徒歩20分
神戸市営地下鉄西神・山手線 地下鉄神神戸駅から徒歩8分
TEL 078-855-3565
公式サイト https://www.galohostel-kobe.com/
インスタグラム https://www.instagram.com/galo_hostel_kobe/
ご紹介した「神戸なでしこ屋」「Minato ️Hütte」「ガロホステル神戸」はカフェやバー、コワーキングスペースとしての利用もできます。まずはカフェバーやコワーキングスペースとしての利用をしてから、ゲストハウスでの宿泊を楽しんでみてはいかがでしょう。
ゲストハウスには、誰でも受け入れる寛容な雰囲気があふれています。あなたの人生のサードプレイスとしてゲストハウスを加えてみてはいかがでしょうか?人とのつながりと旅が増えると人生の彩りも豊かになるでしょう。
【取材・文】平あかり
大阪北摂在住。ライター&ベビーシッター&料理代行のパラレルワーカー。「心にあかりをともすライティング」をモットーにライター活動をしています。好奇心旺盛ではじめての場所や人に会うのが好きです。食、子育て、取材、インタビュー記事を中心に執筆しています。
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