神戸女学院大学の電車内広告キャッチコピー「女は大学に行くな、」から始まる広告に込められたメッセージ

神戸女学院大学の電車内広告キャッチコピー「女は大学に行くな、」という一文が、反響を呼んでいます。時代錯誤のような始まりですが、続きを読むとグッとくるメッセージなんです。

女は大学に行くな、
という時代があった。専業主婦が当然だったり。寿退社が前提だったり。時代は変わる、というけれど、いちばん変わったのは、女性を決めつけてきた重力かもしれない。いま、女性の目の前には、いくつもの選択肢が広がっている。そのぶん、あたらしい迷いや葛藤に直面する時代でもある。「正解がない」。その不確かさを、不安ではなく、自由として謳歌するために。私たちは学ぶことができる。この、決してあたりまえではない幸福を、どうか忘れずに。たいせつに。
私はまだ、私を知らない。

これは、神戸女学院大学が行なうプロモーションの一環で、JR(普通電車)と阪急(全線)のドア横広告です。新制大学設置認可70周年を記念した内容であるとともに、この春に大学に入学する皆さんへのメッセージです。

・JR(普通電車) 4月1日(日)~30日(月・祝)
・阪急(全線) 4月3日(火)~16日(月)

神戸女学院大学は以前も文字だけの広告を行っています。2017年に制定されたブランディングのスローガン(タグライン)が「私はまだ、私を知らない。」というもので、それに沿った広告になっています。

2018年3月1日(木)~7日(水)の広告↓↓

人生は、いつだって途中だ。
これで完成ということもなければ、もう遅いということもない。
歩きはじめるかぎり、あたらしい世界は広がっていく。
遠回りだと感じていたことが、あとから考えると、あの道を選んだからこそ今がある、と思えたり。
迷ったことも、悩んだことも。
あなたの卒業が、いい通過点でありますように。

「知ってる」って閉じてしまわないかぎり、人生は、いつだって可能性に満ちている。
私はまだ、私を知らない。

2種類を広告を1車両内に交互に掲出、中吊りの片面すべてを使った広告で、この春に卒業するすべての女子大学生へのメッセージです。

・阪急電鉄 2018年3月1日(木)~7日(水)

2017年11月1日(水)~30日(木)の広告↓↓

タグライン「私はまだ、私を知らない。」をPRするために交通広告(電車内ドア横広告)を掲出。

・JR西日本 普通電車 11月1日(水)~30日(木)
・阪神電車 11月1日(水)~30日(木)
・阪急電鉄 11月7日(火)~20日(月)

2017年7月1日(土)~31日(金)の広告↓↓

「知ってる」って閉じてしまわないほうが、世界も、自分も、きっと広がっていく。

7月29日(土)・30日(日)・8月6日(日)にオープンキャンパスを開催するにあたり、そのPRのための交通広告(車内広告)を掲出。

・JR西日本 225系車両(快速・新快速等) 7月1日(土)~31日(金)
・阪神電車 7月1日(土)~31日(金)
・阪急電鉄 7月4日(火)~17日(月)


卒業生や新入生だけではなく、新しく社会人になる人はもちろんのこと、ふと見た大人の人も、何かグッとくるメッセージですね。

◆関連リンク
神戸女学院大学 – 公式サイト

 

この記事を書いた人

カズマ

神戸ジャーナル 編集長

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