神戸は長い歴史の中で、様々な国の文化が交差してきた港町です。
そのため、街には多国籍料理店が揃い、海外旅行気分を味わいながら、本場さながらのお食事を楽しむことができます。
数ある名店の中から、今回は暑い夏だからこそ食べたくなる世界のスパイシーグルメ3選をご紹介します。
南京町の路地に潜む隠れ家のようなお店
まず初めに紹介するのは、創業20余年の「中国料理 花梨」がプロデュースする麻婆豆腐専門店「南京町 花梨麻婆飯店」。
神戸の中華街・南京町にあります。座席はキッチンを囲むカウンター12席。
店内に立ち込める刺激的な香辛料の香りや、それをたっぷりの油で炒める煙、中華鍋の賑やかな音などが、五感を刺激し食欲をそそります。
キッチンを目の前に全身でスパイスを感じる
名物は「四川麻婆豆腐」。
熱された土鍋の中で、ぐつぐつと音をたてながら運ばれてきます。写真を撮る場合は、焦げてしまわないよう手早く撮影し、すぐにかき混ぜるようにしてください。
花椒の痺れと唐辛子の辛さが絶妙なバランスで、ご飯がすすむ一品です。
卓上にはパイン酢やトマト酢などが用意されており、自分好みにカスタマイズしながら、味の変化を楽しむことができます。もちろん辛味調味料もあります。
名物「四川麻婆豆腐」と人気の「土鍋四川麻婆まぜ麺」
ちなみに、辛さは「うま口」「普通」「1辛〜5辛」「激辛」から選べます。辛いものが苦手な人も「うま口」を選べば安心です。「激辛」の上をゆく「激辛」×○倍に挑戦する猛者もいるとか。
また、トッピングを選べるので何度訪れても新たな味わいを楽しめます。「たまご」や「ガーリックチップ」「茄子」「とんかつ」などバラエティー豊かです。
筆者は「3辛」の「土鍋四川麻婆まぜ麺」に「炙りゴーダチーズ」を乗せていただくのがお気に入り。どろっとした食べ応えのある麻婆が麺に絡まって最高の食べごたえです。
人気店のためお昼前には店頭に行列ができます。少し早めの時間帯に訪れることをおすすめします。
南京町 花梨麻婆飯店
住所 神戸市中央区元町通1丁目2-9
TEL 078-335-6141
公式インスタグラム https://www.instagram.com/karin_mabo_nankinmachi/
本格カレーを目当てに、各地から多くのファンが集まる
続いて紹介するのは、阪急王子公園駅にある、エスニックな雰囲気が漂うお店「Karapincha(カラピンチャ)」です。
「Karapincha」は、スリランカの公用語のひとつシンハラ語で、食欲をそそる香りが特徴的なハーブ「カレーリーフ」を意味します。
特に女性からの人気が高く、オープン前から行列のできる名店です。
週替わりのメニューと店内販売の様子
人気メニューの「ライス&カリー」は週替わりで、数種類の中からメインのカレーを選ぶことができます。お皿には野菜のおかずが一緒に盛り付けられます。
スリランカのカレーは、一般的にココナッツミルクやココナッツオイル、日本の鰹節に似たモルディブフィッシュが使われ、じんわりとした辛味を感じつつも、日本人の口に馴染みやすいカレーです。
今週のライス&カリー「チキン」と「エビ」にオプションの「揚げ玉子」と「シンハラアッチャール」を追加
レンズ豆のカレーとライス、おかずをお好みの配分でしっかり混ぜ合わせながら、自由にいただくのがスリランカスタイル。メインで選んだカレーは別皿で運ばれてきます。
追加料金でスリランカ米への変更も可能です。数量限定なのでお早めに。
フィンガーボウルの用意もあるので、手で食べることもできます。手食でいただくと、ご飯とおかずがよく馴染むそうです。
オプションの「揚げ玉子」を潰して混ぜて食べるとマイルドに。青パパイヤや小玉ねぎ、青唐辛子などをココナッツ酢で漬け込んだ「シンハラアッチャール」は程よい酸味で、カレーの旨みと辛味を引き立てます。
デザートの「キリパニ」とテイクアウトの様子
食後には、「キリパニ」というヨーグルトに孔雀椰子の蜜がかかったデザートがついてきます。スパイスでほてった体を優しくクールダウンさせてくれる一品です。
持ち帰りができるのも嬉しいポイント。お店でも、ご家庭でも本場仕込みのスリランカ家庭料理を楽しめます。
Karapincha(カラピンチャ)
住所 神戸市灘区王子町1丁目2-13
TEL 078-805-3039
公式サイト https://karapincha.jp/
イスラム教にとって神聖な色である「緑」が印象的なナーンインの看板
最後にご紹介するのは、北野異人館街から少し坂を下ったところ、神戸ムスリムモスクの目の前にある「Naan Inn(ナーン イン)」です。
パキスタン人オーナーが経営する、カレーやビリヤニといったハラール対応の本格的なパキスタン料理店を楽しめます。
※ハラールとはイスラム教の戒律で食べることが許されている食品や料理のこと。
毎週金曜日に行われる、ジュマーという集団礼拝の日には、ハラール・ビュッフェが開催され、礼拝後には多くの方が訪れます。
ハラール・ビュッフェの内容
チキンやマトンのマサラ、ひよこ豆のカレー、ビリヤニ、ナン、パコラ(日本の天ぷらのようなもの)、サラダにお米のスイーツ。これらすべてが食べ放題とは驚きです。
ちなみに「ビリヤニ」は伝統的な南アジア料理で、特別な行事の日に振る舞われるものとされています。
パキスタン料理は濃厚なトマトベースのカレーやスパイシーな煮込み料理も多く、日本人も親しみやすいお味です。
飲み物はコーラがボトルで提供され、飲み放題です。
神戸ムスリムモスク
食後は、目の前にある神戸ムスリムモスクや周辺にあるハラールフードの食材店を訪れてみるのもおすすめです。
Naan Inn(ナーン イン)
住所 神戸市中央区山本通3丁目1-2 谷口ビル1F
TEL 078-242-8771
異国情緒あふれる神戸で、ホットでスパイシーな夏のグルメを堪能しませんか?
今回ご紹介したお店以外にも、神戸にはたくさんの海外グルメのお店があります。
ぜひ色々なお店を巡ってみて、自分のお気に入りの一品を見つけてください。
【取材・文】FeelKOBE編集部 前原 由芽
株式会社merchu在籍。全国の自治体や企業の「企画広報室」としてWebやSNSを活用したブランディングおよびマーケティングを手がけている。また、自社メディアブランドKobecco (Instagramフォロワー:3.5万人以上)を展開し、兵庫・神戸の魅力発信を日々行なっている。
神戸公式観光サイト Feel KOBE
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元記事:神戸で味わう、異国情緒あふれる夏グルメ! ホットでスパイシーな絶品料理3選
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