神戸市で『終活』の新しいサポートが始まってる。相談窓口の開設と情報登録制度の開始など


画像:神戸市広報公式Xより

高齢化世帯が年々増加傾向にある中、神戸市は10月1日から新たな「終活」支援を始めています。

今回行われている取り組みは『こうべ終活相談窓口』の設立、『神戸市終活情報登録制度』の開始、『エンディングプラン・サポート事業』の要件緩和の3つです。

こうべ終活相談窓口

『こうべ終活相談窓口』は遺言や葬儀など終活に関する相談を市が無料で受け付け、弁護士や司法書士による専門相談も提供する取り組み。

利用には事前予約が必要で、電話またはインターネットから申し込めます。相談は無料、来所・電話・オンラインから選択することが可能。相談員による一般相談(60分程度)に加え、相続や遺言などの専門的な内容は弁護士・司法書士による専門相談(30分程度)を受けることができます。

悩みについて整理ができたら、その情報を『神戸市終活情報登録制度』で登録することもできます。

場所
こうべ市民福祉交流センター4階(神戸市中央区磯上通3-1-32)

運営(委託)
社会福祉法人神戸市社会福祉協議会

相談日時
相談員による相談:月曜~金曜9:00~17:00
専門職による相談:(司法書士)第1・第3木曜13:00~16:00
(弁護士)第2・第4木曜13:00~16:00
※祝日・年末年始(12月29日〜1月3日)を除く
※事前予約制

 相談方法
来所、電話(相談員による相談のみ)、オンライン
※専門職による相談は、電話での相談は不可。

予約方法
電話またはホームページで事前予約
TEL:078-855-8670

神戸市終活情報登録制度

『神戸市終活情報登録制度』は、万が一のときに備えて、本人の希望や大切な情報を市に登録しておく制度。登録は無料で、神戸市民なら誰でも利用できます。

登録できるのは、緊急連絡先、エンディングノートや遺言書の保管場所、葬儀や納骨などの契約内容など。登録された情報は、本人が意思表示できなくなった場合に、指定された家族や関係機関からの照会に応じて神戸市から提供されます。

利用には事前予約が必要で、こうべ終活相談窓口または各区社会福祉協議会で登録。登録完了後、登録証を受け取ります。

申し込み場所
こうべ終活相談窓口、または各区社会福祉協議会(各区役所内)

受付日時
月曜~金曜9:00~17:00
※祝日・年末年始(12月29日~1月3日)を除く
※事前予約制

主な登録内容
・登録情報開示先(登録した情報を開示したい人)
・緊急連絡先
・エンディングノートの保管場所
・遺言書の保管場所
・葬儀・納骨や遺品整理等の死後事務委任契約、生前契約の契約内容

登録情報の開示先
本人が指定した登録情報開示先、警察、消防、医療機関、福祉事務所

予約方法
【こうべ終活相談窓口】
電話またはホームページで事前予約
TEL:078-855-8670
【各区社会福祉協議会】
各区役所の電話番号に電話で事前予約

エンディングプラン・サポート事業の条件緩和

神戸市では、頼れる身寄りがいない高齢者について、自身の葬儀や納骨先などへの不安を解消するため、生前の葬儀・納骨予約(市民と葬祭事業者の間の契約)の手続きを市が支援する『エンディングプラン・サポート事業』を2024年6月から始めています。

いままでは年収や預貯金、不動産の所得要件を設定していましたが、2025年10月から、より多くの人が利用できるように所得要件が撤廃されました。

対象者
次のすべての要件をみたす人
①神戸市民
②概ね65歳以上
③ひとり暮らし等で葬儀等を行う頼れる身寄りのない人(親族がいても関係が疎遠で頼れない場合も含む)
※生活保護受給者は対象外

相談日時
平日の9:00〜12:00および13:00〜17:00

相談場所
神戸市エンディングプラン・サポート相談窓口(神戸市役所1号館20階 健康局斎園管理課内)
※来庁が難しい場合は要相談

神戸市公式サイト内のこうべ終活相談窓口・終活情報登録エンディングプラン・サポート事業により詳しく書かれているので、気になる人はチェックしてみてくださいね。

 

この記事を書いた人

神戸ジャーナル 編集部

ライター一覧

コメントを残す

日本語が含まれないコメントは無視されます。コメントは承認後に表示されます。良識のあるコメントを心がけ、攻撃的な表現や他人が傷つく発言は承認されません。