現在、神戸市では2030年代に向けて三宮エリアの再整備が進められています。
ビルの完成予想図や言葉による説明だけでは、どのように変わるのか、イメージが湧きにくいことから、バーチャルプロダクションと呼ばれる最先端の映像制作の技術で、現時点では存在しない未来の三宮で、たくさんの人たちが過ごす姿を描いた高品質(4K/HDR)の映像が制作されました。
ストーリー
ギターケースを背負った主人公のミチ。雨の降りやまない神戸・三宮を歩いていると、突然吹いた風に誘われ、未来の地へ。そこで彼女が見たのは、今よりずっと多彩な人たちと場所。そして人のやさしさがクロス(交差)する2030年代の三宮だったのです。
動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=_ofIrwaYQCc
映像技術
ソニーPCL株式会社が運営する「清澄白河BASE」内にあるスタジオで、最先端の映像制作の技術を使って撮影されました。
① バーチャルプロダクション(インカメラVFX)
背景になる3DCGで作成した映像と現実のヒトやモノを同時に撮影する手法は、「バーチャルプロダクション」のなかでも「インカメラVFX」と呼ばれています。
現実に存在しないモノを映像化するVFXは、グリーンの背景の前で役者を撮影して後でCGを加える方法がとられますが、今回の撮影では、高さ5.5m、横幅27.4mの巨大なLEDの壁に3DCGで作成した未来の神戸・三宮の街を背景として映し出されました。
撮影するカメラの位置に合わせて、リアルタイムに映し出される背景映像が変化(カメラトラッキングシステムとリアルタイムエンジンの組み合わせ)します。
このLEDの壁の前で演技する役者などの被写体を同時にカメラで撮影することで、今回の舞台となるこの世に存在しない自然や街を、現実味のある映像として表現することができます。
② ボリュメトリックキャプチャ
「ボリュメトリックキャプチャ」は、動いている人物や物体を複数のカメラでさまざまな角度から撮影し、3次元の映像として再現する技術です。単純なCGでは表現しにくい、洋服や髪の毛が風に揺れるような不規則な動きの表現ができます。
直径9mの円筒状のボリュメトリックキャプチャ専用のスタジオで、スタジオ内を取り囲む約100台のビデオカメラが360度から撮影し、非常に滑らかに動く3次元映像が実現しました。
③ 4K HDR映像
今回の映像は、解像度で縦2160ピクセル、横3840ピクセルという「4K」映像で制作されました。一般的なテレビの映像はこの半分の解像度(縦:1080ピクセル、横:1920ピクセル)で作られているので、それに比べると高精細で立体感のある仕上がりとなります。
また、HDR(ハイダイナミックレンジ)と呼ばれる技術も使われています。これまでの映像形式であるSDR(スタンダードダイナミックレンジ)に比べると、表現できる明るさの幅が大きくなるので、黒い部分はより黒く、白い部分はより白くなり、鮮明な画像となります。臨場感のある表現を実現する技術といわれています。
映像監督
宇城秀紀さん(ソニーPCL株式会社所属)。神戸市出身。日本映画学校を卒業した後、映画、CM業界を経てソニーPCL入社。映画監督・映像作家・クリエイティブディレクター。最先端の映像表現やテクノロジーを活用した映像演出を得意とし、数多くの企画を担当しています。
主な実績として、「GINZA PLACE / NISSAN CROSSING 」ファサード演出、「映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」ハプティクス演出、「日比谷シネマフェスティバル/ルパン三世 THE FIRST インタラクティブシアター/シネマARマッピング」コンテンツ演出など多数。ドキュメンタリー監督として、劇場公開映画も手がけています。
主演俳優
森ふた葉さん(株式会社ソニー・ミュージックアーティスツ所属)。2002年12月24日生まれ。神戸市出身。16歳で秋元康氏プロデュースのアイドルバンド「ザ・コインロッカーズ」のオーディションに合格し芸能活動をはじめる。2019年メジャーデビュー後は選抜メンバー(ドラム担当)に選ばれ多数メディア出演。2021年12月バンド解散、翌年ソニー・ミュージックアーティスツに所属。現在は俳優として映画、ドラマ、CMのみならずサポートドラマーでLIVEに出演するなど、マルチに活躍の場を広げています。
【出演作】映画『放課後アングラ―ライフ』、ドラマ「パリピ孔明『AZALEA』」(フジテレビ)、映画/ドラマ「このハンバーガー、ピクルス忘れてる。」など
背景楽曲
2006年東京都生まれの18歳、Hana Hopeさん(株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ所属)の2023年メジャーデビューシングル「flowers」の英語詞バージョンです。
特設ウェブサイト
URL:https://www.kobe203x.com
本編動画(4分30秒)を解説する特設サイトも公開されています。映像の各シーンがくわしく説明されているだけでなく、最先端の技術を使ったスタジオ撮影の様子やメインキャスト森ふた葉さんへのインタビューなどを盛り込んだメイキング動画も。
サイネージでの放映
4月下旬から5月にかけて、約230か所のサイネージで動画の放映が予定されています。
本編4分半
・市役所1号館1階西側(4Kサイネージ)・24F展望ロビー
・OSビジョン
15秒ショートバージョン
鉄道駅
・神戸市営地下鉄(三宮、新神戸、学園都市、西神南、西神中央)
・JR(三ノ宮駅中央口・西口、摂津本山、摩耶、大阪)
・阪急電鉄(神戸三宮駅東改札、三宮プレミアム、西宮北口ガーデンズゲート)
・阪神電鉄(神戸三宮)
・山陽電鉄(垂水、明石)
・神戸電鉄(鈴蘭台)
・新神戸駅エスカレーター前
公共施設・商業施設等
・市役所1号館1階東側(8Kサイネージ)
・郵便局(神戸市内16局)
・イオンモール(神戸北・神戸南)
今回公開されたショートムービーには、ハリウッドレベルの最新技術が使われているということで、かなりリアルな映像になっています。
三宮駅前では、工事に伴いロータリーが閉鎖されたり、「さんちか」がリニューアルしたりと、周辺の景色が刻々と変化していますね。少しエリアを広げると、「ジーライオンアリーナ神戸」や「神戸空港」のサブターミナルの整備なども進められています。
先のことであまり想像できないと感じている人は、リアルな映像を見て未来に想像を膨らませてみてはいかがでしょうか。
生まれた時から三宮に住み続けて40年です。
海外の方がお爺さんに道案内をしてもらうシーン
木で身長を測る少年のシーン
中学生か高校生の息子を挟んで写真を撮るシーン
すみません、これって映像的に神戸である必要があるのでしょうか?
ワープした未来で三宮って文字が見えなければどこか分かりませんでした。
これが未来の神戸です!と全面的に押し出したとしても、神戸の未来って魅力的だね!住み続けたいね!とは思えませんでした。
駅前が綺麗になりますよ!ただそれだけの映像だと言われても仕方がないと思います。
中高年向けに、ロックバージョンもお願いいたします。
最近は、Mark Knopfler’s Guitar Heroes
Going Home(Theme From Local Hero)
Official Video – Youtubeをよく観ていて、自分が中に入り込んだ感覚になります。
人のストーリーより、未来の街が観たいです。
恐ろしく退屈な映像とストーリーですね。何を訴えたいのか,ポイントがほとんど見えません。神戸に住んでいますが,この町の,今の良さとこれからどのようになっていきたいのか,人の優しさだけではなく(それは当然)どんな魅力を持った町なりたいのか,もっと視野を広げて欲しいです。この町の成りたち,背後の900m級の連山を擁し,町全体が海に向かって傾斜していることの利点( San Fraanncisco)そして南には海,東西に長く伸びた都市域,そういった地理的特殊条件がこの町の成り立ちと,人々の心情にどんな影響を与えているかといった理解や視点が,シナリオの制作の上で,欠落しています。
こいつはとんでもねえ野暮天だ!
かなり雑な未来予想図って昔よくあったでしょう?
そのくらい気楽に見てればいいんですよ。
人生楽しんだ者が勝ち。
私もそう思います。
人にフォーカスするのなら神戸ならではのファッションにして欲しかったです