神戸市内にある名建築を特別公開するイベントが開催されます。
神戸モダン建築祭
2024年11月22日(金)~24日(日)
神戸大学など
神戸市灘区六甲台町2-1
神戸のモダン建築を一斉公開するイベント「神戸モダン建築祭」が、昨年に引き続き開催されます。ガイドツアーは11月16日(土)からスタート。
第2回となる今年は、参加建築を全プログラムあわせて約70件に拡大し(昨年度は約30件)、年に一度の風物詩として、建築とその記憶を未来へと繋いでいくことを目指しているイベントです。
各施設は、パスポートを購入した人が見学できる「パスポート公開」、建築家など専門家の解説とともに巡ることができる「ガイドツアー」、プレゼントや割引特典などがセットになった「連携企画」など、参加方法が異なります。
事前申し込みが必要なものも多く、定員に対して応募多数の際は抽選になるものもあるようです。各プログラムの詳細や申し込みは公式サイトから。
「パスポート」は、建築の見学以外にもさまざまな特典があるみたい。購入方法は「オンライン決済」と「コンビニ店頭購入」があり、販売金額が異なるのでご注意ください。
主なパスポート公開建築は、こんな感じです。
シュウエケ邸
北野町のメインストリート山本通を代表する、内装まで見事な異人館。
建築家ハンセルの設計で、自身の自邸として1896年に建てられた建築。1階とお庭が見学できるみたいです。
神戸ムスリムモスク
1935(昭和10)年に、神戸在住のトルコ人、タタール人、インド人貿易商らの出資により建てられた日本で最初のイスラーム教寺院。
神戸大空襲や阪神・淡路大震災でも被害を免れ、頑強な建築構造をもっています。
デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)
異なる時期に建てられた2つの建物を合わせて使用しているデザイン・クリエイティブセンターKIITO。
普段使用されていない北玄関と旧エレベーターの昇降機機工が特別に公開されます。
神戸税関
貿易港・神戸の繁栄を象徴する堂々たる建物です。
圧巻なのは、4階分を吹き抜けた巨大な玄関ホール。円柱が立ち並ぶさまは、さながら古代ヨーロッパの神殿のようです。
かつて貴賓室として使われていた2階の部屋が公開されます。また、広々とした中庭を抜けた先にある新館では、普段は非公開の屋上へも立ち入ることができるみたいです。
こども本の森 神戸
建築家・安藤忠雄さんたちの寄附により2022年に建設されたこどものための文化施設。安藤建築の代名詞ともいえる打放しコンクリート造が美しい建物です。
兵庫県立神戸高等学校
長い坂を上った先にある、まるで西洋の城郭のような佇まいの「兵庫県立神戸高校」。神戸市の中でも古い歴史を誇る公立の名門校です。
1938(昭和13)年竣工の2代目校舎は、兵庫県営繕課による設計。「ロンドン塔」と呼ばれる塔屋や銃眼に見立てた装飾など、中世の古城を模したロマネスク調建築となっています。
そのほか特別公開される施設
華民國留日神戸華僑總會/ローズガーデン/神戸バプテスト協会/クラブ月世界/神戸栄光教会/神戸教会/新港貿易会館/神戸商工貿易センタービル/高砂ビル/神戸松蔭女子学院大学/甲南漬資料館/兵庫県立兵庫津ミュージアムなど
開催日時
2024年11月22日(金)~24日(日)
エリア
神戸市内(北野・山手エリア/三宮・元町エリア・港湾/六甲・御影エリア/湊川・兵庫エリア)
パスポート料金
オンライン決済 3,000円(税込)【購入ページ】
コンビニ店頭購入 3,500円(税込)
※中学生以下は、保護者1名につき1名まで同伴無料。2人目からはパスポートが必要です。
※すべてのパスポートは、規定枚数に達した時点で販売を終了します。
※有料イベント、ガイドツアーの参加費は含まれません。
普段は公開されていない場所に、1年に1度だけ立ち入れる特別なイベントですね。抽選のガイドツアーもあるみたいなので、この機会にぜひいかがでしょうか。
◆関連リンク
・神戸モダン建築祭 – 公式サイト
写真は神戸市内ではなく西宮市内の神戸女学院講堂です。
一番上の写真は神戸女学院(西宮市)の講堂です。西宮市ですが、ご紹介頂けたら嬉しいです。
記事の冒頭の写真は神戸市内ではなく西宮市の神戸女学院の講堂ですよね。公開施設に含まれているのでしょうか?含まれていないのに神戸以外の写真を使用したのでしょうか?
建築祭のサイトを見たところ、神戸女学院さんも対象に入ってましたよ。今回の建築祭のクラウドファンディングに阪神間モダニズム建築の一つとして協力されているみたいですね。