インスタフォロワー5.8万人、優しい兵庫・神戸を発信する写真家「鎌田 風花(かまた ふうか)」さんにインタビュー! ~神戸ピーポーNo.19~

神戸に住んでいる人&活動する人を紹介する「神戸ピーポー」。今回は、神戸を拠点に活動するフォトグラファーの「鎌田 風花」さんをご紹介します。

鎌田さんはおもにInstagramを通して、自身で撮影した写真を発信。「身近な神戸」や「何気ない日常」を鎌田さんならではのやわらかい世界観で表現し、現在フォロワー数は5.8万人にもおよびます。

「家族写真」や「ウェディングフォト」などの出張撮影を中心に、毎週各地で撮影をしているそう。

はじめてカメラを持ったのは、二十歳のお誕生日。節目の年に「記念になるもの」を自分のお金で買いたいと考えていた中ふと思いついたのが「カメラ」でした。

高校時代から写真を撮ることは好きだったそうですが、まさか「フォトグラファー」になる未来が待っているとはその頃は想像もしなかったそう。

大学卒業後は、事務職や接客業をしながら趣味で写真を撮り、Instagramなどで発信を続けます。


画像:Instagram(@fuka_09)より

はじめて「依頼」を受けて撮影したのは友人の家族写真。その際に友人から「写真、宝物にするね」といってもらった言葉が鎌田さんのフォトグラファー人生をはじめる大きなきっかけになります。

現在にいたるまで独学で写真と向き合ってきた鎌田さんにとって、自分の写真が人を幸せにしたり、認めてもらえるその経験はとても有り難く感じたそう。

その後、少しずつ依頼が増えていくことに。2017年、同じくフォトグラファーとして活動している旦那さんの後押しもあり「フリーランス」への転身を決意します。

東大阪市で生まれ育った鎌田さんは、2015年結婚を機に神戸へ移住。来年で神戸歴10年を迎えます。

「フリーランスになったら東京へ」という考え方もありますが、鎌田さん自身神戸を離れると言う考えは当初からあまりなかったそう。

理由を聞くと「まず何より神戸が好きなんです。自分が大好きな自然が街から近くて、撮影したい場所がそばにたくさん溢れています!」と。

続けて「独学で始めた私でもフォトグラファーとして独り立ちをし、地方でもこうして活動できるということを、今後フォトグラファーを目指す人達に向けて立証したいと思いました。」とも話してくれました。

三宮の東遊園地で実際に撮影に同行させてもらうと、広い公園の隅っこにある可愛いものや、きれいな瞬間を見つけてはすぐにカメラを構えます。

草むらに立っててくださいと言われ、どんな世界が見えているんだろう?と思いながら、じっと突っ立っていると「あ、いい光」と鎌田さん。


撮影:鎌田風花さん

実際に撮れた写真がこんな感じ。確かに影と光のバランスが美しく、手前の植物をあえてぼかしていることで優しい印象にしてくれています。

この「前ボケ」と呼ばれる手法も鎌田さんらしさのひとつなんですよ。

おもに撮影しているのは植物などの自然。光の取り入れ方にも特徴があり、木漏れ日や逆光をうまく使いながら写真の中でふんわりとした世界観を作り出します。

フォトグラファーとして活動し始めた頃から現在まで、写真の雰囲気や撮りたいと思うものはずっと変わっていないんだそう。


撮影:鎌田風花さん

鎌田さんの写真のテーマは優しさと透明感。豪華絢爛な花も素敵ですが、鎌田さんがカメラを向けたくなるのは、道端にさり気なく咲いているような小さな野花なんだとか。

ただ可愛らしいだけではなく、その花の持つたくましさや凛々しさなど被写体の個性を観察して、それらを最大限引き立たせるための撮影を心がけています。


撮影:鎌田風花さん

自分が撮りたい景色の見つけ方は、なんと「Googleマップ」。航空写真モードで緑の多そうな場所や桜スポットなどをとにかく探して撮影したい場所リストを蓄えているんだそう。

鎌田さんのマップアプリには、兵庫県内にピンがぎっしり。

1枚の写真を撮影するまでのプロセスが想像していた以上に地道で、被写体を見つけるところから、フォトグラファーごとの「その人らしい世界観づくり」は始まっているのだなと感じます。


撮影:鎌田風花さん

自分が見ている世界を優しく包みこんで表現したい、そんな想いでカメラを構える鎌田さんの口癖は「あ、かわいい!」と「いい光!」。

カメラは365日毎日持ち歩いているそうで、素敵なものを見つけては小走りでその瞬間を捉えます。

ちょっと微笑みながらカメラをのぞく様子に撮影されるこちらの緊張もほぐれ、鎌田さんの優しい世界に自然と溶け込めたような。

最後は「フォトグラファーとしての活動を通して、今停滞している兵庫・神戸の魅力を発信し、自分の住む場所を色んな人に知ってもらえる活動を続けたい」と力強く話してくれました。

神戸ピーポー No.19「鎌田 風花」さん コメント

神戸との関係
結婚を機に神戸に移住し、もうすぐ10年を迎えます。都会と自然のバランスがよく、人口密度も程よいのでとても暮らしやすいです。中でも「塩屋」は好きな場所の一つですが、なんでもやってみよう!できることやってみたらいいよね!という風土がフリーランスとして活動し始めた私の心にスッと入ってきて勇気づけられました。

おすすめスポット
砥峰高原は毎年数回足を運びます。すすきが美しい秋が最もにぎわいますが、意外とシーズン以外の季節に行くのもおすすめ!人も少なく大自然が広がっていて美しい山脈も拝めます。

ひと言
普段、私も記事を楽しみにしている神戸ジャーナルのいち読者です!これからもフォトグラファーとして「身近な存在」であり続け、写真を撮る楽しさを伝える活動も継続していけたらと思います。

 

この記事を書いた人

このみ

花や夕焼け空を眺める時間が好きです。

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