外観イメージパース(東京駅八重洲口側)
JR東京駅前の八重洲エリアで進められている再開発事業で、43階建てビルに設けられる『劇場』の区分所有権を「阪急電鉄」が取得し、阪急電鉄子会社の「梅田芸術劇場」が運営すると発表されました。
東京都中央区八重洲2-6-17
東京駅前に誕生する地上43階建て・地下3階建てビル
外観イメージパース夜景(有楽町駅側)/屋外広場イメージパース
JR東京駅前の八重洲エリアでは、都内有数の規模となる約2ヘクタールの敷地に、東京駅前では最大級の延べ床面積となる約39万㎡を誇るビルを開発する、ミクストユース型の大型プロジェクトが進められています。
事業は、八重洲二丁目中地区市街地再開発組合と、組合会社6社(鹿島建設・住友不動産・都市再生機構・阪急阪神不動産・ヒューリック・三井不動産)が進めているんだそう。

この事業を中心に「東京ミッドタウン八重洲」「八重洲地下街」「京橋エドグラン」と地下通路で接続するそうで、東京駅~銀座線京橋駅をつなぐ歩行者ネットワークを構築して、東京駅周辺の回遊性をさらにアップさせるみたいです。
ちなみに「ミクストユース」というのは、1つの地域内に住宅や商業施設、オフィス、公共施設など、さまざまな用途を混在させた土地利用のこと。
このプロジェクトでは、オフィスや商業施設に加え、劇場、サービスアパートメント、インターナショナルスクール、バスターミナルなどが整備されることになっていて、2029年1月末に完成予定となっています。
用途断面図(東京駅側から)
ビルは高さ約227m、地上43階建て・地下3階建てになるそうで、40~43階は「サービスアパートメント」、3~38階は「オフィス」になるみたい。
「劇場」は3~6階部分にできるそうで、本格的な演劇を楽しむことができる劇場になるとのこと。
ほかにも3~4階には「インターナショナルスクール」、地下1~3階には「商業施設」、地下1~2階には「バスターミナル」が入る構想です。
宝塚歌劇専用劇場など5劇場を運営、知見生かして上質な演目が楽しめる劇場に
宝塚大劇場・宝塚バウホール/東京宝塚劇場
画像:宝塚歌劇公式サイトより
阪急電鉄は、宝塚市にある宝塚大劇場(2,550席)と宝塚バウホール(526席)、東京都千代田区の東京宝塚劇場(2,079席)の「宝塚歌劇専用劇場」と、大阪市内にある「梅田芸術劇場」(メインホール1,905席/シアター・ドラマシティ898席)を手がけています。
うち梅田にある2つの劇場については、梅田芸術劇場が長年にわたって運営を担い、ミュージカルや演劇の自主制作も行ってきたんだそう。
JR東京駅前に新設する「新劇場」では、これら5劇場の経営・運営で培ったノウハウやネットワークを最大限活用して、ミュージカルや演劇、宝塚演劇、コンサートなど、世界にも発信できる上質な演目を上演していくそうです。
また東京駅前という抜群の立地を活かして、国内外から幅広く集客できるようなエンタメ拠点を目指していくみたい。
劇場に関する具体的な内容は、決まり次第あらためて発表するそうです。
劇場の概要
所在地
東京都中央区八重洲二丁目4番、5番、6番、7番
階数
八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業 3~6階の一部
客席数
約1,300席(予定)
開業時期
2029年度(予定)
東京駅前という好立地だけでなく、地下通路でも接続して東京駅前~京橋駅エリアを巡りやすくするみたいなので、多くの人でにぎわいそうですね。
◆関連リンク
・阪急電鉄 – 公式サイト
あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
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