明石公園
日経BP総合研究所が、全国の働く世代2万人を対象に調査した「シティブランド・ランキング ―住みよい街2025―」が発表されました。近畿エリアでは1位「明石市」をはじめ兵庫県内の都市が複数ランクインしています。
この調査は2025年5月15日~6月6日の間、ウェブにて、「日経ビジネス電子版」登録者を中心に、日経BPと日経BPコンサルティングの調査モニター、提携調査会社のモニターを対象に実施。20代以上のビジネスパーソン(有職者=働く世代)2万1127人から有効回答を得ました。
実際に住んでいる街/直近で住んでいた街(全国の市および東京23区)に対する「住みよさ」について尋ね、「治安がよい」「公園が多い」といった要素それぞれについて5段階で評価を尋ねて加重平均値を算出し、39項目のポイント合計値を偏差値化、ランキング化したものです。
総合ランキングでも「明石市」7位、「西宮市」8位

総合ランキングトップ30はこちら。1位は「千代田区」、2位は「港区」、3位は「中央区」といずれも東京都の都市が選ばれました。
評価対象の8分野でみると、1位の千代田区は「自治体の運営」がトップで、「医療・介護」「街の活力」の分野でも高い評価を得たようです。
トップ30に東京都の都市が多く選ばれているなかで、兵庫県は「明石市」が7位、「西宮市」が8位にランクインしました。
分野別で見ると、「安心・安全」は大阪府箕面市、「快適な暮らし」は静岡県三島市、「生活の利便性」は長崎県大村市、「生活インフラ」と「医療・介護」は東京都港区、「街の活力」は東京都武蔵野市がトップに。
「子育て」では、子育て世帯への支援が手厚い「兵庫県明石市」が1位になりました。
1位 | 2位 | 3位 | |
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北海道・東北 | 北海道札幌市 | 北海道旭川市 | 福島県須賀川市 |
関東 | 東京都千代田区 | 東京都港区 | 東京都中央区 |
中部 | 愛知県長久手市 | 三重県桑名市 | 静岡県三島市 愛知県豊川市 |
近畿 | 兵庫県明石市 | 兵庫県西宮市 | 大阪府吹田市 |
中国・四国 | 広島県東広島市 | 愛媛県松山市 | 香川県坂出市 |
九州・沖縄 | 長崎県大村市 | 福岡県福岡市 | 福岡県大野城市 |
エリア別でみると、北海道・東北1位は「北海道札幌市」、関東1位は「東京都千代田区」、中部1位は「愛知県長久手市」、近畿1位は「兵庫県明石市」、中国・四国1位は「広島県東広島市」、九州・沖縄1位は「長崎県大村市」でした。
エリア順位 | 自治体名 (都道府県名) | 総合スコア | サンプル数 | 総合順位 |
---|---|---|---|---|
1位 | 明石市 (兵庫県) | 67.8 | 66 | 7 |
2位 | 西宮市 (兵庫県) | 66.6 | 146 | 8 |
3位 | 吹田市 (大阪府) | 65.2 | 117 | 11 |
4位 | 京田辺市 (京都府) | 63.5 | 42 | 17 |
5位 | 箕面市 (大阪府) | 62.2 | 54 | 28 |
6位 | 宝塚市 (兵庫県) | 61.3 | 51 | 40 |
7位 | 八尾市 (大阪府) | 60.9 | 44 | 45 |
7位 | 三田市 (兵庫県) | 60.9 | 22 | 45 |
9位 | 高槻市 (大阪府) | 60.8 | 88 | 47 |
9位 | 芦屋市 (兵庫県) | 60.8 | 50 | 47 |
11位 | 長岡京市 (京都府) | 60.7 | 24 | 50 |
12位 | 茨木市 (大阪府) | 59.8 | 99 | 65 |
13位 | 神戸市 (兵庫県) | 59.6 | 319 | 69 |
14位 | 豊中市 (大阪府) | 59.4 | 119 | 73 |
15位 | 伊丹市 (兵庫県) | 59.3 | 47 | 77 |
16位 | 草津市 (滋賀県) | 58.8 | 70 | 85 |
16位 | 池田市 (大阪府) | 58.8 | 29 | 85 |
16位 | 羽曳野市 (大阪府) | 58.8 | 21 | 85 |
19位 | 姫路市 (兵庫県) | 58.7 | 82 | 88 |
20位 | 宇治市 (京都府) | 58.2 | 48 | 90 |
20位 | 生駒市 (奈良県) | 58.2 | 41 | 90 |
※総合スコアの数値は偏差値(資料:新・公民連携最前線)
近畿エリアのトップ20をみると、兵庫県勢は総合ランキングでも上位に食い込んだ「明石市」「西宮市」が1・2位となり、続いて「宝塚市」が6位、「三田市」が7位、「芦屋市」が9位、「神戸市」が13位、「伊丹市」が15位、「姫路市」が19位となっています。
なぜ明石・西宮が高評価?
画像:日経BPサイトより
昨年総合56位とこれまでトップ10圏外だった明石市。今回は多くの子育て分野で全国トップとなったほか、「治安がよい」「気候が穏やか」などでも高評価を獲得し、安心・安全に、快適に暮らせると評価されています。
個人的に特に気に入っている場所として多く挙げられたのが「明石公園」なんだそう。
「明石城」があることに加えて、子どもを遊ばせたりしやすいこと、自然が豊かで落ち着く、イベントごとが多いことも好印象のようです。
画像:日経BPサイトより
西宮市は「街の活力」や「生活インフラ」分野で特に高く評価されました。「街に愛着がある人が多い」「応援できる文化・スポーツ団体がある」が上位で、「子どもや若者が多い」「街に活気がある」などでも評価されているみたい。
生活インフラ面では、便の良い幹線道路が整備されていることや、図書館・美術館・博物館・劇場などの文化施設が充実していることが高評価につながっています。
阪神甲子園球場
個人的に特に気に入っている場所では「阪急西宮ガーデンズ」や「阪神甲子園球場」が多く挙がったそうです。
調査対象によってはまた異なる順位になるかもしれませんが、明石市や西宮市は、住宅情報サイトが調査した「住みごこちランキング」や「住みたい街」でも上位に選ばれています。
今回日経BPが調査・発表した「シティブランド・ランキング2025」の詳しいランキングや、トップ50自治体はどこが評価されたかといった深掘りも公開されているので、気になる人はチェックしてみてください。
◆関連リンク
・ビジネスパーソンの「住みよい街」は?――全国自治体を8分野・39項目で評価<2025>|新・公民連携最前線 – 公式サイト
あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
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