兵庫県が淡路島のリゾート施設『淡路夢舞台』の一部売却を検討しているみたい。運営に年5億円以上

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淡路夢舞台

淡路島にある複合文化リゾート施設『淡路夢舞台』について、兵庫県はホテルなどの一部施設を民間業者に売却することを検討しているみたいです。


淡路市夢舞台2

ホテル・展望テラスなどを民間に売却検討

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画像:兵庫県資料より

淡路夢舞台は、もともと関西国際空港などの人工島造成のための土砂を採取していた跡地で、世界的な建築家・安藤忠雄さんによる設計をへて2000年に開業しました。

運営は県の第三セクター「夢舞台」が担当していますが、施設の所管は県庁内の複数の部局で分担する形です。

報道によれば県はホテルや会議場の運営費として、年間5億~7億円を投じてきたんだそう。

今後の運営のあり方を検討していくなかで「ホテル・展望テラス」や「国際会議場」を民間企業に売却する案が出されたそうです。

今秋にはサウンディング型市場調査を実施し、2025年度中に方針を決定、2027年度以降には新たな事業者による運営開始を目指すみたい。

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画像:兵庫県資料より

2024年12月時点の資料によると、ホテルの稼働率は新型コロナウイルス禍前の水準まで回復してるみたい。

宿泊売り上げは継続的な高単価施策を実施した結果、2023年・2024年と増収傾向です。

好調傾向なのであれば手放さなくてもよいのでは?と考えてしまいそうですが、兵庫県は企業努力によりホテルの収益状況は向上していて、同規模のホテルなどと比べても遜色はないとする一方で、建物の構造上、維持修繕費が割高であることと、初期投資に比例して建物の賃料が高額になっていて、収支構造上の根本的な課題があるそうです。

加えて、夢舞台の理念やストーリーを感じにくいことから、夢舞台のブランディングを見直すことも課題に挙げています。「淡路島だからこそ」の価値や立ち位置が重要と考えているみたい。

さらに開業して今年で25年。施設やインフラの老朽化が進み、大規模改修の時期も迫っています。

グレードアップをしたりブランディングし直したりするにも大規模な投資が必要で、施設群を維持し、魅力を向上させるには今後も一定の投資をし続ける仕組みや資金力が必要になる、というのが県の考えです。

2030年に変わる大阪湾ベイエリア、淡路島にも人の流れを

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画像:兵庫県資料より

大阪では今年4月から「大阪・関西万博」が開催され、2030年には統合型リゾートが開業予定。

2030年は「神戸空港」での国際定期便就航も見込んでおり、大阪湾ベイエリアは新たな展開を迎えます。

淡路島でもこの機に、国内外の新たな人の流れを呼び込み、地域をさらに活性化することが重要だと考えているみたい。

淡路エリアは「生命あふれる原点回帰エリア」をコンセプトに、インバウンド(訪日外国人)なども見据えた観光・交流エリアづくり、人の流れをスムーズにする交通ネットワークづくり、持続的に発展・循環するエネルギー・産業モデルづくりなどを目指す姿としています。


報道によると、斎藤元彦知事は定例会見で「開業から25年を迎え、県の財政も厳しい中で、県がホテルや会議場を維持管理することは、時代の流れからすると変えていくべきだ。民間の資本と力をしっかりと活用し、地域の活性化につなげたい」とコメントしたんだそう。従業員の雇用についても「引き続き安心して働いてもらえるようにする」としています。

◆関連リンク
淡路夢舞台のあり方検討 – 兵庫県サイト

 

この記事を書いた人

あさみ

「今年こそダイエット」が口癖です。

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