
生活情報サイト「生活ガイド.com」が調査した『全国戻りたい街ランキング2025』が発表されました。集計方法の変更などにより、大きく順位が変動しています。
「全国戻りたい街ランキング2025」は、2021年10月5日~2025年9月30日に、生活ガイド.comにログインした会員6万1914人を対象に調査。今は生まれ育った街に住んでいないものの、その街に住みたいと考えていると回答した人の割合を順位付けしたものです。
前回は、2019~2021年を対象に調査した結果が2021年に発表されていました。今回4年ぶりの発表になることから、精度向上のため、前回より最低母数の基準を引き上げて集計されています。
財政力指数が高い街が人気?
| 順位 | 2025年調査 | 2021年調査時 順位 |
|---|---|---|
| 1位 | 愛知県刈谷市 | 46位 |
| 2位 | 東京都武蔵野市 | ー |
| 3位 | 東京都港区 | 12位 |
| 4位 | 大分県別府市 | ー |
| 5位 | 東京都品川区 | 45位 |
| 6位 | 千葉県流山市 | 9位 |
| 7位 | 東京都府中市 | ー |
| 8位 | 滋賀県草津市 | 13位 |
| 9位 | 茨城県つくば市 | ー |
| 10位 | 兵庫県芦屋市 | 16位 |
| 11位 | 大阪府吹田市 | 27位 |
| 12位 | 神奈川県藤沢市 | 15位 |
| 13位 | 兵庫県西宮市 | 11位 |
| 14位 | 岩手県盛岡市 岐阜県大垣市 | ー ー |
| 16位 | 神奈川県厚木市 | 26位 |
| 17位 | 兵庫県明石市 | 1位 |
| 18位 | 東京都練馬区 | ー |
| 19位 | 東京都文京区 | 40位 |
| 20位 | 静岡県富士宮市 | ー |
| 21位 | 青森県弘前市 | ー |
| 22位 | 大阪府高槻市 | ー |
| 23位 | 東京都世田谷区 富山県富山市 | 32位 ー |
| 25位 | 広島県東広島市 愛媛県新居浜市 | ー ー |
| 27位 | 千葉県成田市 | ー |
| 28位 | 福岡県福岡市 | 2位 |
| 29位 | 大阪府豊中市 | ー |
| 30位 | 群馬県高崎市 | 43位 |
| 31位 | 千葉県浦安市 | ー |
| 32位 | 東京都西東京市 | ー |
| 33位 | 兵庫県伊丹市 | ー |
| 34位 | 沖縄県那覇市 | ー |
| 35位 | 石川県金沢市 | ー |
| 36位 | 北海道札幌市 | 6位 |
| 37位 | 北海道帯広市 | ー |
| 38位 | 東京都江戸川区 | ー |
| 39位 | 東京都杉並区 | ー |
| 40位 | 埼玉県深谷市 | 28位 |
| 41位 | 愛知県豊橋市 | ー |
| 42位 | 宮城県大崎市 | ー |
| 43位 | 福岡県大野城市 | ー |
| 44位 | 愛知県春日井市 | ー |
| 45位 | 埼玉県朝霞市 京都府亀岡市 | ー ー |
| 47位 | 東京都町田市 | ー |
| 48位 | 栃木県宇都宮市 | ー |
| 49位 | 栃木県佐野市 | ー |
| 50位 | 埼玉県川越市 愛知県半田市 | ー 38位 |
今回の調査では、約半世紀で人口が1.6倍に増加した「愛知県刈谷市」が1位となりました。
兵庫県関連では、芦屋市が10位(前回16位)、西宮市が13位(前回11位)、明石市が17位(前回1位)、伊丹市が33位(前回圏外)がトップ50にランクインしています。
生活ガイド.comによれば、上位3市町区村にランクインした街は「財政力指数が高い」傾向があることがわかったんだそう。
町村を除いた815市区で順位付けした場合、愛知県刈谷市は9位(1.24)、東京都武蔵野市は1位(1.51)、東京都港区は16位(1.15)となっています。
この財政力指数というのは、自治体の財政力を示す指標のこと。
「1.0」を上回る自治体に、地方交付税交付金は支給されない仕組みで、この指数が高いほど自主財源の割合が高く、財政力があるという意味になるみたい。
総務省が公表している2024年度「全都道府県の主要財政指標」をみると、兵庫県全体では「0.62169」で、神戸市は「0.76」だそうです。県内で1.0を超えているのは芦屋市のみでした。
財政が安定している自治体は行政サービスを充実させやすいため、これらの街にまた住みたい(戻りたい)と考える人が多いのかも、と生活ガイド.comは分析しています。
神戸市はなぜランク外に?
2021年調査時は31位にランクインしていた「神戸市」ですが、今回の調査ではトップ50圏外となりました。
ただ単に街の魅力が減少したというわけでなく、今回の調査は、前回より最低母数の基準を引き上げて集計されているため、従来はランクインしていた地点でも対象回答数が足りず、圏外になった可能性も考えられます。
2021年調査で、トップ10に入っていた街のうち「香川県三豊市」「福岡県太宰府市」「長野県松本市」「福岡県糸島市」「沖縄県石垣市」「神奈川県逗子市」は、いずれも2025年調査で圏外になりました。
前回に引き続きトップ50に入った街でも、「明石市」は前回1位から17位に、「福岡市」は2位から28位に、「北海道札幌市」は6位から36位に大幅ランクダウン。ランキングの集計基準の変更が、順位に影響を及ぼしている可能性も高そうです。
住宅情報サイトの「住みたい街」「住み続けたい街」ランキングでは上位に入る神戸ですが、これから住むなら憧れやブランド力がある街がいいといった「住みたい街」と、キャリアや生活水準などが向上した現在から、出身地に再定住できるかを考えたときの実現性も加味した「戻りたい街」は、また違った評価になるのかもしれませんね。
◆関連リンク
・全国戻りたい街ランキングTop50!【2025年版】|生活ガイド.com – 公式サイト












































あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
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