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国内発生のデング熱について、平成26年8月下旬より複数例報告されています。
神戸市では平成26年1月以降、4例の発生届がありますが、いずれも東南アジアを中心とした海外での感染事例です。現在のところ、海外渡航歴がないデング熱患者の届出はありません。
デング熱とは
デング熱は、デングウイルスを持った蚊(ネッタイシマカ・ヒトスジシマカ)に刺されることによって生じる感染症です。ヒトからヒトへ直接感染することはありません。
すべての蚊がデングウイルスを持っているわけではないので、蚊に刺されたというだけで心配する必要はありません。
蚊に刺されてから2日~15日程度で症状が出た時には、早めに医療機関へ受診しましょう。
症状
発熱、頭痛、筋肉痛、皮膚の発疹などが主症状です。感染しても、発症しない場合もあります。
一度デングウイルスに感染して回復した後、2回目の感染をおこすと出血様症状を呈し、重症化することがあります(デング出血熱といいます)。
デング熱の流行地域
熱帯や亜熱帯の全域で流行しており、東南アジア・南アジア、中南米で患者の報告が多いです。その他、アフリカ、オーストラリア、南太平洋の島でも発生があります。
治療
デング熱及びデング出血熱に対する特別な治療法はありません。症状に応じた対症療法が行われます。
予防
デング熱に対する予防接種はありません。蚊に刺されないように注意しましょう。
長袖・長ズボンを着用し、虫刺され防止スプレー等を利用しましょう。
カズマ
神戸ジャーナル 編集長
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