旧居留地にある「神戸オリエンタルホテル」が、災害時帰宅困難者の一時滞在施設になったみたいです。神戸市内のホテルとしては初めてになります。
神戸市中央区京町25
神戸市では、大規模な災害を想定して、帰宅困難者を収容するための一時滞在施設を確保しているのですが、その一環で、「神戸オリエンタルホテル」を運営する株式会社Plan・Do・Seeと協定を締結しました。
大規模な地震などが発生し公共交通機関がマヒすれば、三宮駅周辺では多数の帰宅困難者の発生が見込まれていますので、神戸市初のホテルとの協定締結はかなり大きなニュースではないでしょうか。
宿泊施設は泊まる場所ですので、多少電車が止まるくらいの話だと宿泊客が殺到するなど、そもそも宿泊施設としてのビジネスと非常に密接に絡み合っています。
「大規模な災害」のラインはあるかと思いますが、今回の「神戸オリエンタルホテル」の決断というのは、社会貢献という意味でとても素晴らしいと思いますし、大きな決断だったのではないでしょうか。
今後、三宮エリアでホテルへの拡がりを期待しています。
締結日
2017年11月1日(水)
協定内容
・災害時に、神戸市中央区長からの要請に基づき一時滞在施設を開設。
・一時滞在施設の利用に係る費用は、無料。
・収容場所は、「オリエンタルホテル」内の主に宴会場で、帰宅困難者は施設内のトイレや水道などが利用できる。
・一時滞在施設では防災行政無線を設置し、情報収集に努めるとともに、帰宅困難者に対して、災害情報・交通情報を提供する。
・一時滞在施設・市は、水・毛布・簡易食料の備蓄に努める。
その他
神戸市における帰宅困難者のための一時滞在施設の協定は、8箇所目の締結となります。
2017年11月1日時点で神戸市のホームページ上に掲載されている一時滞在施設は以下の通りです。神戸オリエンタルホテルが8箇所目なので、2箇所ほど掲載されていないですが。。。
一時滞在施設としての協定を締結している施設一覧
・神戸国際会館 MAP
・神戸文化ホール MAP
・神戸サンボーホール MAP
・神戸セントモルガン教会 MAP ※災害時要援護者の受入
・神戸三宮シアター・エートー MAP
◆関連リンク
・帰宅困難者対策 – 神戸市
・神戸オリエンタルホテル – 公式サイト
カズマ
神戸ジャーナル 編集長
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