神戸を歩いていると、女子中高生を中心に「神戸女子」がよく持っている「あのバッグ」をよく見かけませんか?
そう、ファミリアのデニムバッグです。
ベビー・子ども服ブランド『ファミリア』といえば、「良家のお嬢さん」のイメージがあったり、数年前には創業者が朝ドラ「べっぴんさん」のモデルになったことでも話題になりましたね。
画像:ファミリア公式HPより
神戸女子のファミリアバッグ、阪神エリア出身の人なら見慣れているかもしれませんが、それ以外から引っ越してきた人などは「えっ?制服なの?」とちょっと驚いたことがあるんじゃないでしょうか。
地元民でも「そういえばなんでファミリアのデニムバッグって定番なんだろう?」と、意外と知らないことが多い気がします。
ブームのはじまりは?創業者は「甲南女子」出身?
そこで今回は、神戸ジャーナルの読者の皆さんにInstagramでアンケートを実施。想像をはるかに上回る約1300票もの回答、本当にありがとうございました!
神戸女子の伝統あるファミリア愛を探りつつ、現在のファミリア事情についてちょっとだけ深堀りしてみたいと思います!
Index
・「ファミリア」ってどんなブランド?
・神戸女子が持ってる「あのバッグ」とは
・定番化はいつから?ファミリアのイメージが強い学校は〇〇
・最新の「ファミリア事情」が読者アンケートで判明!
・ファミリアは幅広い世代の神戸女子に愛されるブランド
「ファミリア」ってどんなブランド?
画像:ファミリア公式HPより
『ファミリア』は、1950年に神戸で創業したベビー・子ども関連のライフスタイルブランドです。
アイコン的存在であるこぐまのキャラクター「ファミちゃん」「リアちゃん」は、多くの人が目にしたことがあると思います。
戦後まもなくの混乱期に4人の女性が創業した『ファミリア』は今や、子育て世代なら誰もが知っている子ども服ブランド。
なかでも創業の地である神戸では、女性を中心に高い人気を誇っています。
神戸女子が持ってる「あのバッグ」とは
画像:ファミリア公式HPより
街で女子中高生が持っている、クマや女の子のアップリケが刺しゅうされた『デニムバッグ』。
1957年に販売が開始され、今年で65年を迎えるロングセラー商品です。
はじめはピアノ教則本「バイエル」が入り、「楽譜を折り曲げずに入れることができる」お稽古用のレッスンバッグとして誕生しました。
毎年、春夏・秋冬の「2回」新作が発表されていて、これまで約500柄以上ものデザインが製作されたそうです。
画像:ファミリアより
過去のデニムバッグを見てみると、今販売されているものとはちょっと雰囲気が違うものも。
昔のデザインの方がアップリケのサイズが大きめのような…?
女の子・男の子・動物などの定番モチーフに、車や食べ物などいろんなテーマのデザインが並んでいます。
発売当初アップリケは「手作業」で刺しゅうされていて、今でも一部は手作業のままなんだそうですよ。
定番化はいつから?ファミリアのイメージが強い学校は〇〇
画像:Instagramより(@akie_riri)
学校の「補助かばん」として親しまれているデニムバッグは、販売当初から神戸の女子中高生に人気があったようです。
ではデニムバッグは、どんな流れで定番化していったのでしょうか?
そのためにまず、神戸ジャーナル公式Instagramでとったアンケートで「ファミリア」と「学校」についてのイメージ調査を行いました!その結果がコチラ。
[松蔭 64%/甲南女子 15%/神戸女学院 9%/その他 13%]と、真っ白な夏服が有名な私立女子校『松蔭中学校・高等学校』が圧倒的1位という結果に。
松蔭の「白いワンピース」と「デニムバッグ」の組み合わせは、誰もが「見たことある!」となるんじゃないでしょうか。
左下画像:松蔭中学校・高等学校より
1957年に主にピアノのレッスンバッグとして発売されたので、時代背景的にも「中高生ぐらいの女の子」を中心にヒットしたみたい。
なかでも松蔭中高の夏・冬ともに「ワンピース型」の制服は、神戸でもあまり多くありません。
女性らしい「ワンピース型の制服」にシンプルな「デニムバッグ」という組み合わせは、当時の女の子たちのあいだで「シンプルでかわいい!」と人気が出るのもうなずけますね。
画像:甲南女子中学校・高等学校公式HPより
次に「デニムバッグを持っている」イメージが高いのは『甲南女子中学校・高等学校』。
実はその前身である「甲南高等女学校」は、創業者のひとり・坂野惇子さんの出身校なんです。
補助かばんとして正式に指定されているわけではないのですが、1980年代から今のように多くの生徒が持つようになったんだそう。
画像:甲南女子学園 清友会HPより
また甲南女子では、『KONAN』の文字が刺しゅうされたオリジナルのデニムバッグが販売されています。
2020年の創立100周年のときには、生徒の要望から「屋上から見える海」をデザインに取り入れた、新しいバッグが誕生したそうです。
甲南女子のトレードマークのような存在として、今もほとんどの生徒が購入しているみたいですよ。
最新の「ファミリア事情」が読者アンケートで判明!
歴史と伝統ある神戸女子の「ファミリア愛」が分かったところで気になってくるのは、「最近の神戸女子はどんなファミリアグッズを持っているのか」というところ。
そこでみなさんに、「イマドキ神戸女子のファミリア事情」について聞いてみました!
まずはこちら。
アンケートにご回答いただいた「1114名」のうち「68%」と、ほぼ7割の人が学生時代に何らかのファミリアグッズを持っていたという結果に。
世間的にファミリアは「ベビー・子ども用品」のイメージが強いかもしれませんが、中高生時代にグッズを持っていたというのはやっぱり神戸らしいですね。
続いてはこちら。
どんなグッズを持っていたのかを調査したところ、「デニムバッグ」が約6割と最多の結果に!
特定の学校というわけではなく、幅広い学校の生徒が持っていたということで、やっぱりファミリアのデニムバッグは神戸女子に根付いたカルチャーのようです。
次に多かったのが「タオル、ストラップなど小物」。
どーんと目立つファミリアグッズじゃなくて、制かばんなどにちょこっと小物を忍ばせていた人も結構いませんでしたか?
「自分のお小遣いでバッジを買っていたなぁ」なんていう声もありましたよ。
画像:ファミリア公式HPより
最後に、『イマドキ神戸女子がもってる、最新のファミリアグッズを教えて!』という質問をしてみました。
今持っているファミリアグッズのほか、「今でもあれ使ってる!」や「周りではこんな感じだったな~」など、興味深い回答がいっぱい!
たくさん回答をいただいたので、一部を抜粋して紹介させていただきます。
◇多かった回答◇
デニムバッグ/スマホケース/生田神社のお守り など
◇読者の声◇
・昔使ってたデニムバッグを、今ではマザーズバッグ代わりに使ってます!
・自分も昔持っていたし、今は娘がデニムバッグを持っています
・学生やママ以外でも、サブバッグとして持つと「神戸感」が出る!
・会社での移動用のかばんにデニムバッグ使ってます
・昔ファミリアグッズ持ってたけど、今は娘に洋服を着せてワクワクしてる!
いちばん多かった回答は、今でもやっぱり『デニムバッグ』。
まさに世代を超えて愛される、神戸女子を象徴するファミリアグッズのようですね。
ほかには「スマホケース」や「お守り」などの回答が目立っていました。
神戸・三宮の中心地にある「生田神社」では、ファミリアとの「コラボ授与品」がいくつか授与されています。
特に、赤・青のファミリアチェックのお守り『育守(はぐくまもり)』は、普段使いのかばんにもつけやすいと人気があるみたいです。
子どものころから親しみがあるファミリアグッズ。大人になってから母子手帳で出会ったり、子どもへのプレゼントなどにファミリアを選んだり。
脈々と受け継がれている、神戸女子の「ファミリア愛」をアンケートから感じ取ることができました。
アンケートにご回答いただいたみなさん、改めてありがとうございました!
ファミリアは幅広い世代の神戸女子に愛されるブランド
画像:ファミリア公式HPより
今回は、神戸周辺・阪神エリアの女子中高生が持っている「ファミリアのデニムバッグ」を中心に、神戸女子のファミリア事情について深堀りしてみました。
松蔭・甲南女子など「女子中高生の制服 × デニムバッグ」という組み合わせはやっぱり大定番。
Instagramのアンケートからも、「私も学生時代デニムバッグ持ってた!」「昔は自分が、今は子どもにファミリアグッズ」など、幅広い世代の「神戸女子」御用達のブランドであることが分かりました。
神戸市・阪急電車・タイガース・JA全農兵庫など、いろいろなコラボグッズも販売されているので、神戸にいれば「ファミリア」の文字を目にする機会も多いんじゃないでしょうか。
誰もが知っている有名ブランドですが、昔から変わらない「シンプルさ&上質さ」が、地元・神戸で愛され続けている理由なのかもしれませんね。
◆関連リンク
・familiar ファミリア – 公式サイト
・松蔭中学校・松蔭高等学校 – 公式サイト
・甲南女子中高等学校 – 公式サイト
懐かしい…
当時、親にねだって買った貰った初デニムバッグは、赤いワンピの女の子が風で飛んで
行きそうなつば広の赤い帽子を押さえているデザインでした。
とても可愛くて、当時のデザインで一番好みだったのですごく嬉しかった思い出が…
捨てずに取っておけばよかったな。
山手が初めてとおっしゃっている方々、記事ではイメージの強い学校のアンケートなので初めかどうかのお話ではないのではないかと。
私もファミリアのイメージはダントツで松蔭ですね。
毎年夏服の新聞記事や、実際歩いている時に見かける率が圧倒的です。
どの学校でも制服とファミリアのデニムバッグは見ててかわいいしやっぱり神戸の学校×ファミリア良いですよね。
母が神戸岡本にあった
ファミリアの工場で、パート社員で勤めていたので、短大時代の夏休みにアルバイトをてました
べっぴんさんでは、旧家の別棟となっていましたね。
今思えば、本当に旧家
工場の入口は、大きな門構え
大きな木の茂った遊歩道のようなとこを歩いて、奥の木造の工場に入っていきました。
2階の社員さんが、歩かれるとギシギリ聞こえてました。
私は、最後の検品室で
製品になった、デニムバックなどのキズなとがないか目視で検品、値札、袋つめをしました
もう、40年前の事
とても懐かしいです。
周りのお店などでは、ファミリアチェックの制服を着ていると
後払いも出来る位の信用なんよと母が話してました。
今は、工場も無くなり
周りの商店街の駐車場になっています。
私達の年代はファミリアのおしめピンでマフラーを止めるのが流行りました。
校則が厳しくて補助カバンとして持てませんでした。山手OG!
1981年生まれの甲南女子中高出身者です。
当時の南女は、正カバンがマチ付きファミリアのデニムバッグで、これ以外持ってはいけませんでした。なので、少し情報間違っていると思いました。
サブバッグもファミリア一択で、ブランド紙袋が流行った時も指導の先生に「ファミリア持ちなさい」としつこく怒られてました:;
学校にロッカーがあるものの、ほんと持ちにくくてリュックが羨ましかったです・・・・・
山手女子は盛夏服も冬コートもファミリアです。
バッグも松陰より先に持ってました。
当時同級生の松陰の方達は誰も持ってませんでした。
山手女子が最初です。山手女子の補助バッグがファミリアです。松陰はそれを真似し出しただけです。
親和は白カバンとサイズがちょうどいいので、よく使っていました。
親和は紺だけでなく、赤の子もいましたね。
松蔭や南女は紺のイメージ
山手女子が初めてだと思います。冬のコートも、フォミリアバッグも大、中、小とあり入学したあと、学内で注文してコートなんかフォミリアから送ってきてくれてましたヨ!!山手が最初です
海星も数年前からファミリアのデニムバッグがサブバッグになりました。
ただし、校章が片隅に入った地味なものです。
あれは山手女子が初めだと聞きましたが…
今のように神オムツが日常になる前、ファミリアの四角い布オムツがしっかり洗濯に耐え愛用していました。娘の出産準備にファミリアのおくるみと布オムツを贈りましたが、紙オムツが主流になって…丸めてポイ!便利な時代になりました。