神戸に本社がある通販カタログ大手「フェリシモ」は毎月1回、各界の第一線でご活躍中のゲストを迎えてメッセージライブ『神戸学校』を開催しています。
6月は、パン業界はもとより、パンやお菓子づくりを楽しむ人たちの間でも、その技術や造詣の深さから高名なシェフの山﨑豊さんをゲストに、そして「パン王子」こと浅香 正和さん(パンヲカタル主宰)を聞き手にお招きし開催します。
神戸学校「製菓製パン技術指導者 山﨑 豊さん」
2018年6月23日 13:30~16:00(開場13:00)
デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)
神戸市中央区小野浜町1-4
山﨑 豊(やまさき ゆたか)さん 【プロフィール】1961年 福岡県生まれ。1981年〜1988年:大阪あべの辻 調理師専門学校で製菓・製パンを教授。その間ヨーロッパなどで修行。その後「アルション」、「ブーランジェリー ブルディガラ」、「ジェラールミュロ福岡・熊本」等のグランシェフ就任。2012年、「第3回ibaカップ(ドイツ・ミュンヘン)日本代表監督」、2012年、日本食生活文化財団 食生活文化賞銀賞受賞。ほか国内コンテストで多数受賞。第3回フランスモンディアルデュパン日本代表監督。フランス、ドイツといった欧州諸国の食文化を、日本に普及に精進、国内外において技術指導、コンサルティングと幅広く活動を広げており、近年は中国・韓国・台湾・マレーシア・アメリカなどへ技術顧問としてパンの指導に当たっている。2018年2月には『プロが教える 手づくり絶品レトロパン』(世界文化社、2018)を出版。
山﨑 豊さんは19歳でパン職人の世界に入り、近年はパンを作る技術を伝えていくため、日本やアジアで精力的に活動されています。
パンを主食とするヨーロッパの農業や食文化についてよくご存知の山﨑さんが近年心配しておられることは「日本人の食に対する意識」についてです。これほどまで世界中から美味しいものがたくさん輸入されていながら、「食」を食欲を満たすだけのものとしか考えていない人が多いのではないだろうか?ということ。
フランスでは子どもの時から、親子で買い物に行き、よい食べものとはどういうものなのか、家庭で学ぶことが広く行われているそうです。
健康の問題、農業の問題、環境の問題……。「日本の人に、食べ物が生きていくうえで本当に大切なものであるということをもっと感じてほしい、食べ物を大切にしてほしい。」という山﨑さん。
「体に悪いパンを作ることだけは反対です」とおっしゃいますが、トラディショナルに固執せず、これまでにも楽しく、新しいパンづくりにも挑戦してこられました。
「パンは、お金持ちも、お金に困っている人も、差別なく同じものを食べることのできる唯一の食品です。
だからこそ、一個のパンを通じて、世界を豊かに、平和にすることができるのではないか?」とおっしゃる山﨑さんに、パンとはどういう食べ物なのか?欧州と日本、それぞれのパンの歴史と違い、原材料となる小麦粉のお話、またどのような思いをこめてパンをつくっておられるのかなどをうかがいます。
当日は、パン好きが高じて、年間1,000個以上のパンを食べ、パンの魅力を伝え続けておられるパンコーディネーターであり「パン王子」とも呼ばれている「パンヲカタル」主宰の浅香正和さんに、山﨑さんからお話を引き出していただきます。
パンを愛し、パンに情熱をかけるお二方のお話をぜひ聞きにおこしください。
浅香 正和さん 【プロフィール】パンコーディネーター、パンシェルジュ1級。「パンでつながり、笑顔になる」パンヲカタル主宰。年間200軒以上のパン屋さんを巡り、パンに関する情報発信、ライティング、イベント企画などを行っている。関西テレビ『よ~いドン!』、朝日放送『おはよう朝日 土曜日です』、『雨上がりのAさんの話』など出演多数。
テーマ
パンで世界を平和に!~ひと粒の麦がもたらす豊かな未来~
登壇者
ゲスト:山﨑 豊さん<製菓製パン技術指導者>
聞き手:浅香 正和さん<パンヲカタル主宰>
参加料
1人:一般 1,200円/学生 1,000円
ペア:一般 2,000円/学生 1,600円
※中学生以下無料。
※神戸学校の参加料は、全額「あしなが育英会」を通じて、東日本大震災遺児への支援に活用されています。
◆関連リンク
・神戸学校 – フェリシモ
カズマ
神戸ジャーナル 編集長
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