
画像:ひょうごフィールドパビリオン公式サイトより
2025年4月~10月に開催され、多くの人でにぎわった「大阪・関西万博」。このほど兵庫県庁で開催された有識者らの委員会で、兵庫県内の経済波及効果は「670億円」とする推計が発表されました。
兵庫県は「関西パビリオン」に一つとして万博会場内で出展したほか、関連事業として、体験型観光事業「ひょうごフィールドパビリオン」をはじめとする、さまざまなイベントや企画を実施しました。

画像:兵庫県資料より
有識者らで行った「兵庫県万博関連事業の検証」によると、KPI(重要指標)に対する実績として、兵庫をまた訪れたいと思う来場者の割合が目標の80%を上回る「95%」、SDGsの理解が深まったと思う来場者の割合も目標の80%を上回る「93%」だったことなどを評価。
ひょうごフィールドパビリオンの観光消費額も、目標の550億円を上回る「700億円」だったそうです。

画像:兵庫県資料より
万博をきっかけに、多彩なツールでの情報発信を行ったことにより「兵庫県」の認知度が上がったり、摂津・淡路エリアで来訪者が増加したり、インバウンドを含めた顧客層も増えたりするなど成果がみられたそうです。
一方で、まだ幅広い誘客に結びついておらず、ブランド力に弱さがあることなどが課題に挙げられています。
成果と課題を踏まえて、ニーズを踏まえた研修などプレイヤーの意欲を後押しするための取り組みを推進したり、ブランディングの強化を図ったり、地域や分野を超えたプレイヤー同士のネットワーク化を促進していったりと、今後の展開をいろいろ考えていくみたいです。

画像:兵庫県資料より
万博会場内に設けた関西パビリオンの兵庫県ゾーンは、時空を超えた旅で兵庫県の魅力を体感できるアトラクション型映像空間として出展しました。
来場者数の目標は兵庫県ゾーン40万人で、実際には43万人が訪れたそうです。
しかし兵庫県立美術館ギャラリーに設けた「ひょうごEXPO TERMINAL」には、目標の60万人に対して実際に訪れたのは10万人と、達成できませんでした。

画像:兵庫県資料より
兵庫県ゾーンの出展やEXPO TERMINALにより、万博テーマに沿った展示で兵庫県への来県意欲を高め、国内外の各主体との連携拠点となったほか、子どもたちも参加するなど一定の成果はあったみたい。
一方で、来場者すべての思いに応えることが難しく、関西パビリオン全体での連携も活かしきれなかったという課題も残りました。

画像:兵庫県資料より
指標を大きく下回る来場者数となったEXPO TERMINALでは、インバウンド対応が不足していたり、県立美術館本館と連動した誘客施策ができなかったりと、いろいろ課題が見えたみたいです。

画像:兵庫県資料より
万博関連予算額を振り返ると、2023~25年の3年間で総額「45億6100万円」がかかったそうです。
割合が多いのは、万博会場内の兵庫県ゾーン、ひょうごEXPO TERMINALにおける魅力発信が12億5600万円、「ひょうご楽市楽座」など万博会期中のイベント・プロモーションに18億5200万円。
経済波及効果の分析では「万博関連事業予算額」と、観光客増加数×消費単価の「消費支出額」を最終需要額として算出。これを産業連関分析して、経済波及効果は「670億円」と推計されるそうです。
万博開催期間中の旅行・観光消費動向調査においては、宿泊旅行者数は増加しているものの、日帰り旅行者数が大きく減少。そのため全体の旅行者数は減少しています。
しかし消費単価では、前年同期比で宿泊単価が大きく増加したため、全体の旅行消費額が増加したということみたい。
有識者委は「金額以外にも兵庫県への関心の高まりなどがあり、全体感として評価できる」と述べています。
報道によれば兵庫県はフィールドパビリオン事業を継続する方針だといい、齋藤知事は「観光戦略の中でも位置付け、レガシーとして継承する」と強調。
企画委委員長の石川氏も「フィールドパビリオンは地域の活動に価値を見いだす中長期的な効果も大きい。万博が閉幕し、モチベーションを維持する仕掛けも必要だろう」としています。
兵庫県サイトには、193ページ(概要版は37ページ)にわたる「検証結果報告書」が公表されています。個別の取り組みに対する評価など詳細が載っているので、気になる人はチェックしてみてください。
◆関連リンク
・大阪・関西万博に向けた兵庫県の取組 検証結果報告書の公表 – 兵庫県サイト












































あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
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