西宮市にある私立大学・神戸女学院大学が、『キャンパス再整備マスタープラン』の実施を発表しました。創立150周年を迎える2025年秋の完成を目指しています。
西宮市岡田山4-1
ほぼオリジナルの「ヴォーリズ建築」が現存
神戸女学院大学は1875(明治8)年に、アメリカから派遣された女性宣教師によって創立されました。キリスト教主義・国際理解の精神・リベラルアーツ教育を教育の「3つの柱」としていて、女性教育・少人数制に軸足を置く学園として知られています。
創立150周年となる2025年にあわせて、キャンパスの再整備に向けた「マスタープラン」が実施されることになりました。
神戸女学院の岡田山キャンパスには、建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏が設計したオリジナル建築物が多く現存しています。
ヴォーリズ氏はキリスト教伝道を目的に来日し、全国各地で数々の西洋建築に携わったそうで、学校建築も多く手がけたんだとか。
岡田山キャンパスの建物は、第二次世界大戦や阪神・淡路大震災を経験しながらも、ほぼオリジナルの原型を保ったまま残っていて、2014年にはキャンパスの建物12棟が国の重要文化財に指定されてます。
「裏側」だった西側エリアは新しい顔に
今回の「キャンパス再整備」では、ヴォーリズ建築群を活かした構想で、校舎のリノベーションなどを行います。
マスタープラン第一歩となる「理学館西側地域再整備計画」では、これまで”裏側”だった「西側エリア」を新たなエントランスにするそうです。
2024年度に心理・行動科学科が「心理学部」として独立することに伴い、老朽化した「理学館別館」の代わりとなる新棟ができるそうです。
新棟設計担当者によると、中庭・建物間の軸線を合わせる・回廊で建物をつなぐといったヴォーリズの基本的アイデアを承継。低く抑えた建物は重要文化財の理学館・社交館を引き立てるんだとか。
歩車分離と高低差解消により、西側エリアのアクセス性と安全性も向上するそうです。
計画が順調に進めば、2024年6月ごろに「新棟」の建設工事が始まります。
理学館のほかにも、耐震性能に問題がある「正門・門衛舎」では、解体修理などの改修を2022年度からの3年計画で進められています。
「葆光館」では3階をバリアフリー化するため、エレベーター設備のある「タルカット記念館」3階からアクセスできるように、渡り廊下が増築されるそうです。
キャンパスの建物は、数ある「ヴォーリズ建築」のなかでも美しいと評判なんだそう。重要文化財を活かした計画で、西側エリアがどんなふうに変わるのか楽しみですね。
◆関連リンク
・神戸女学院大学 – 公式サイト
四季折々の植物と校舎が本当に美しく
出迎えた人を感動させてくれる素晴らしいキャンパスですね
新棟も楽しみです
日本で最も美しいキャンパスですね。
懐かしい
大学と修士の時にお世話になりました
あの美しくて気高い雰囲気はそのままに時代にマッチした学院になりますように
春の桜がきれいな時期と紅葉の時期に訪れました。
とても美しい学校でした。