垂水区で、新春の伝統芸能『追儺式』が行われるみたい。悪霊を払うとされる神事『弓引き』も。入場無料

ライター:ユカ

垂水区内にあるお寺や神社で、新春の伝統芸能である『追儺式(ついなしき)』や神事『弓引き』が開催されます。

追儺式&弓引き

2026年1月4日(日)~5日(月)/7日(水)/12日(月・祝)/2月11日(水・祝)
明王寺など、垂水区内の寺・神社 5か所


神戸市垂水区名谷町1900

垂水区では、無病息災・豊作などを祈願し、各地で郷土芸能が代々受け継がれてきたそう。毎年1月・2月に垂水区内のお寺や神社で伝統行事が行われています。それぞれ入場料は「無料」です。

「鬼」といえば、2月の節分の日に豆で追い払われているイメージが強いですが、明王寺/多聞寺/転法輪寺で毎年行われる『追儺式』では、面を着け、体に藤のつるを巻きつけた「鬼」が、松明などを持ちながら踊り、厄除けを祈願するそう。

それぞれの追儺式に、親鬼と小鬼が登場し踊った後は、塩や餅などがまかれます。節分に行われることが多いですが、垂水区では毎年1月に行われているみたい。

各お寺の追儺式紹介
明王寺

毎年1月4日に行われ、3匹の親鬼と4匹の子鬼の踊りで、神戸市の登録無形民俗文化財に登録されています。行事が終わると燃え残った松明(たいまつ)や椎(しい)の木に、五色の色紙で花型をつけた「鬼の花」は、厄除けになるといわれ、多くの見物人が持ち帰るんだとか。
多門寺
旧多聞村の歴史の中心とも言える多聞寺では、今も毎年1月5日は厄除け、魔除けの追儺式(ついなしき)が受け継がれています。鬼は3匹の親鬼と4匹の子鬼が登場。鬼踊りは7番行われますが、その間、塩や餅などがまかれます。
転法輪寺
区内最古のお寺、転法輪寺では、毎年1月7日に追儺式を実施。3匹の親鬼と子鬼による踊りで、神戸市の登録無形民俗文化財に登録されています。

新しい年の初めに、地区の人々の無病息災と豊作を願う伝統の「弓引き神事」は西名谷の春日神社、奥畑の大歳神社の2か所にて開催。

引手は地域の人々に見守られながら、大きな的から小さな的へと繰り返し矢を射ります。的の「鬼」を射ることで、村にひそむ悪霊や厄を払って新たな年の幸せを願うんだそう。

開催日時
追儺式】2026年1月4日(日)~5日(月)/7日(水)14:00~15:00
※明王寺のみ15:30までの開催
弓引き神事】2026年1月12日(月・祝)/2月11日(水・祝)14:00~15:00

場所
追儺式】明王寺/多聞寺/転法輪寺
弓引き神事】西名春日神社/奥畑大歳神社

料金
入場無料

問い合わせ
垂水郷土芸能保存会事務局(垂水区地域協働課)TEL:078-708-5151
※事務局より主催者へ確認するため、回答に時間がかかる場合があります。
※区役所の閉庁日(土日祝・年末年始〔2025年12月27日~2026年1月4日〕)は対応できません。

入場無料で誰でも参加できるイベントです。どちらも鬼がかかわるユニークな神事なので、ぜひ現地で見てみてはいかがでしょうか。

◆関連リンク
垂水区 – 神戸市

 

この記事を書いた人

ユカ

神戸生まれ神戸育ち。5年住んだ東京を去り、最近また神戸に帰ってきました。趣味はカラオケ・カフェ巡り・舞台観劇。1児の母で子育て奮闘中です。

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