三宮の『さんセンタープラザ』で「建て替え」を検討してるみたい。築50年で老朽化進む3棟、耐震性も懸念

センタープラザ 三宮 神戸 さんプラザ 再開発 再整備 建て替え 工事 改修 まちづくり

三宮センター街にある商業施設『センタープラザ』『センタープラザ西館』『さんプラザ』。築50年以上、震災も経て老朽化が進む3棟が、建て替えを前提に検討が進められています。


神戸市中央区三宮町2-11-1

三宮の一等地にある商業施設

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画像:神戸市「都心三宮の再整備について」より

さんセンタープラザは、「センタープラザ」「センタープラザ西館」「さんプラザ」の3棟からなる、三宮センター街沿道に立地する商業施設です。

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左からセンタープラザ西館/センタープラザ/さんプラザ
画像:さんセンタープラザ公式サイトより

トアロード側の「センタープラザ西館」は地上8階・地下2階建て、生田筋と京町筋の間にある「センタープラザ」は地上19階・地下2階建て、フラワーロード側の「さんプラザ」は地上6階・地下2階建て。

さんプラザは当初10階建てでしたが、阪神・淡路大震災で上層階が損壊し、7~10階は撤去されたという過去があります。

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画像:神戸市「都心三宮の再整備について」より
※2019年時点の資料。区分所有者数は2018年11月時点、出店者数は2018年6月時点の人数

敷地面積は3棟あわせて約1万6000㎡と、三宮再整備エリアの商業施設としては最大規模。区分所有者は神戸市を含めて約400人に上ります。

3棟とも築50年ほど経っているため老朽化が進み、旧耐震基準で建てられていることなどから、耐震性にも問題があることがわかっているみたい。

こうした背景から、神戸市は2019年ごろより、3棟の再整備に向けて調査を開始。

3棟を管理する市の外郭団体も、2019年度に行われた外壁調査の結果を受けて、2022~2024年に3棟の外壁改修工事を実施しています。

再開発向け「協議会」設立準備へ

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この3棟は、神戸市が公表した「三宮周辺地区の『再整備基本構想』」で「建て替え・更新が想定もしくは望まれるエリア」とされていることから、2020年度より「今後のビルのあり方検討会」が発足。

再開発事例の視察を行ったり、全区分所有者を対象とした検討会を開催したりして準備を進め、2024年には「建て替えを前提に検討を進める」ことが議決されました。

建て替え前提での検討が進んだ背景には、三ノ宮駅周辺で大規模な再開発が進められていることも関係しているみたい。「新駅ビル」などが数年後に完成すると、人の流れが駅東側になってしまうことへの懸念もあったそうです。

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2025年度のさんセンタープラザ事業計画によると、各ビルでは今後「空調設備」「給水設備」「防災設備」「中央監視」などの改修工事を予定しているみたい。

老朽化のため2025年1月に着工した「エスカレーター改修工事」は、2028年度の完成に向けて引き続き進めるそうです。

また2025年6月に開催された3棟それぞれの「区分所有者集会」では「再開発協議会の設立に向けた準備を進める」ことが議決。準備会が発足しています。


建て替えに向けて順調に進んでいるようにも見えますが、区分所有者は約400人にのぼり、建て替えの合意形成は簡単ではないとみられます。報道によると市担当者は「好立地にあり、魅力ある施設にすることが重要だが、区分所有者それぞれの納得感を得ながら、丁寧に検討を進めなければならない」とコメントしています。

◆関連リンク
さんセンタープラザ ~ SAN CENTER PLAZA ~ – 公式サイト

 

この記事を書いた人

あさみ

「今年こそダイエット」が口癖です。

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