海・湖・川で、市民参加型の『水中遺跡調査』が行われるみたい。水中に眠る遺跡に興味のある人を募集。帆船で航海体験も

住んでいる地域に関連する海・湖・川で行われる、市民参加型の『水中遺跡調査』のメンバーが募集されてます。

水域に残る過去の歴史を今に伝える「海洋文化遺産」を「水中考古学」という分野を基本として、市民を中心に専門家の意見を交えながら学際的研究として行うプロジェクトです。

公募に応じて選出された市民が、5名で1チームとなり、自身の居住するエリアに残る遺跡や伝承などを選び、調査し、その成果を発表します。

文部科学省に採択された総合知手法創出事業で、その成果は刊行される予定となっており研究者として氏名が掲載されるそうです。

また、帆船「みらいへ」に乗船して、遣唐使が辿った航路を体験することも。寄港地では、当時の乗員が食したと思われる食事も食べられるみたいですよ。

募集要項
下記、瀬戸内海沿岸11の府県及び神戸市より各5名ずつ計60名
・神戸市
・兵庫県
・和歌山県
・広島県
・山口県
・岡山県
・徳島県
・福岡県
・大分県

参加要項
・居住する地域に関連する水中遺跡をチームで調査する意欲のある方。
・任期はメンバー選出の連絡を受けた時から、2025年9月まで。
・年齢・性別は問いません。
・報酬はありません。
・調査の際にかかる交通費や飲食代などは自己負担となります。
・帆船「みらいへ」を使ったプログラムによって、チーム間の交流を深める機会を作ります。乗船費用(保険代含む)は事務局が負担予定です(出発地までの交通費は自己負担となります)
・月1回のオンライン会議および、季節ごと(約3ヵ月)に行う地域での対面中間発表会に参加していただきます(本プロジェクトメンバーが地域に伺います)
・2025年8月(予定)にプロジェクト全体のシンポジウムを開催し、各地域から選出された市民による発表の場を設けます。
・プロジェクトの内容や参加されている様子は、インターネットやメディアを通じて公開されます。
・潜水技術は必要ありません。

プロジェクトの魅力
・地域より選出された多様な背景をもつ市民が、「各自治体のメンバーで構成される5名のチームで選んだ」水中遺跡を文献調査、現地調査を経て、公の場で発表していただきます。その過程では、本プロジェクトを構成する専門家が支援します。
・どの水中遺跡を選ぶかということから始め、その遺跡のもつ魅力をどのように引き出すかについて、専門家からアドバイスを受けることができます。
・本プロジェクトに選出された市民の方々には、帆船「みらいへ」に乗船して、遣唐使が辿った航路を体験していただきます。また、その寄港地では、当時の乗員が食したと思われる食事を提供します。
・帆船に乗船中には水中遺跡、歴史家、ダイバーなど、海に関わる専門家の講話を受講することができます。
・他の地方から選出された市民の方々と親交を深め、他のエリアにはどのような遺跡があるのかを共有する機会をもつことができます。

応募要項
【1次書類審査】
申込フォームにプロフィールを記入の上、「『海と遺跡』についてどのように知識を深めていきたいか」という論題に対し、1,000字程度(ワード等で文字確定することによって字数を把握できます)の文章を添えて提出してください。
【2次面接審査】
オンラインにて面接で行います。1次審査の合否の連絡の際に日程をお伝えします。

申込方法
公式サイトのフォームより

申込期間
2024年7月17日(水)まで

プロジェクトメンバー
・中田 達也(神戸大学大学院 海事科学研究科附属 国際海事研究センター 准教授)
・石原 渉(NPO法人 アジア水中考古学研究所 副理事長)
・來生 新(神奈川大学 海とみなと研究所 上席研究員)
・木村 淳(東海大学 人文学部 人文学科 准教授)
・佐々木 蘭貞(帝京大学 文化財研究所 准教授)
・戸村 裕行(水中写真家)
・中原 裕幸(神奈川大学 海とみなと研究所 上席研究員)
・信時 正人(株式会社エックス都市研究所 理事)
・西川 千尋(ユネスコ本部 職員)
・吉崎 伸(特定非営利活動法人 水中考古学研究所)
・吉原 司(姫路獨協大学 人間社会学群 現代法律学類 教授)
※敬称略
※各メンバーの詳細及び専門などは公式サイトをご覧ください。

問い合わせ
メール:info@ckuh-kobe.com

水中遺跡、歴史家、ダイバーなど、海に関わる専門家の話も聞けるので、水中遺跡に興味のある人は応募してみてはいかがでしょうか。

◆関連リンク
神戸大学海洋文化遺産プロジェクト – 公式サイト

 

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