神戸市が、政令市初で「中途採用を5割」にするみたい。管理職の外部人材の登用などは消極的?

神戸市は昨年末、人事計画を発表し、中途採用を5割にする旨が発表されました。年齢要件も拡大、試験日程も年4回の倍になります。

経験者採用の拡大

多様な人材の確保のため、民間企業のトレンドを踏まえ、令和5年度実施試験より、新卒一括採用中心の採用方法から、経験者採用を拡大し、新卒採用と経験者採用の割合を5:5とします。

経験者採用枠の拡大
①年齢要件の拡大
経験者採用枠の年齢要件を、28~39歳から25~39歳に拡大し、第二新卒も含めた経験者採用枠の拡大を図ります。
②経験者採用枠・通年募集の実施
現在、春と秋の年2回実施している経験者採用枠において、通年で申し込みを受け付け、受験者数の拡大を図ります。
・受付期間:毎月受付期間を設定
・試験日程:4回実施
・採用予定日:10月 or 翌年4月

ジョブ型管理職採用の導入
特定領域における知識や経験を有する管理職人材を獲得するため、任期の定めのないジョブ型管理職採用を導入します。

・等級:課長級もしくは係長級
・対象要件:【課長級】民間企業等において、対象分野における一定の管理職等のマネジメント経験を有する者
      【係長級】民間企業等において、対象分野における一定の勤務経験を有する者
・対象分野例:デジタル分野、用地・財産管理分野、法務分野、土木分野、建築分野、設備(電気・機械)分野 等
・選考方法:書類選考、面接など

付加価値を生むインターンシップの創設

公務の魅力発信を強化し、多様な人材を確保するために、付加価値を生むインターンシップを創設します。詳細は改めて公表予定です。

SDGs貢献型インターンシップ
・学生を対象
・SDGsに焦点をあてた就業体験(エネルギー、里山再生等)、グループワーク
・オンラインと対面のハイブリッド型、非連続の5日間を想定

雇用型インターンシップ
・学生を対象
・3~4か月の就業体験 + 学びや成長に繋がるプログラム
・現行の学生短時間雇用制度をアップグレード

社会人1dayインターンシップ
・社会人の転職希望者を対象
・神戸市や公務の概要説明、社会人経験のある神戸市職員との座談会、など
・平日夜間など参加しやすい時間帯に、オンラインで実施
・新設する社会人版KOBEナビゲーターを活用
※「社会人版KOBEナビゲーター」とは、神戸市役所の業務内容や仕事のやりがい、前職のスキルの活用状況等について、経験者採用枠で入庁した職員が転職を検討している社会人に紹介する制度


「任期の定めのないジョブ型管理職」というのが、ちょっと意味が分かりづらいですが、管理職ですが総合職ではなく専門職という事かと思います。デジタル・法務・土木・建築などが想定されています。

総合職での管理職の外部人材登用などは、消極的な印象です。中途採用が39歳までという条件に表れていると思いますが。

 

この記事を書いた人

カズマ

神戸ジャーナル 編集長

ライター一覧

コメントを残す

日本語が含まれないコメントは無視されます。コメントは承認後に表示されます。良識のあるコメントを心がけ、攻撃的な表現や他人が傷つく発言は承認されません。