そのまま残されている自然が少なくなっている今、子どもたちが虫や植物などの生き物に触れる機会って貴重ですよね。
ということで今回は、多井畑西区の里山で開催された、学校ではなかなかできない、ありのままの自然に触れながら「草花あそび」が体験できる『里山歩きスタディ』をご紹介!
ガイドさんと一緒に歩いて、普段は見過ごしているような植物や虫などに出会える、わくわくする時間に。たくさんの発見があって、子どもたちにおすすめのイベントです。
多井畑西地区ではそのほかにも気軽に自然体験ができるイベントが開催されているので、ぜひチェックしてみてください。
多井畑西地区とは
須磨区と垂水区にまたがる「多井畑西地区」は、三宮の中心から約30分と市街地近郊にありながら、自然が多く残るエリアです。
多井畑西地区では、地区内の里山環境の保全に向けて、地域や企業の方々と協力しながら放置竹林対策などに取り組むとともに、そんな自然豊かな土地を活かしたイベントなど魅力発信事業や、企業のCSR(社会的責任)活動・社内研修・レクリエーションを行うなど、活用に向けた取り組みが進められています。
詳しくは特設サイトをご覧ください。
イベントが開催されたのは、須磨区の山側にある、日本最古の厄除けの霊地と伝えられている「多井畑厄除八幡宮」から、多井畑西地区内にある「交流広場」まで。
その道中をゆっくり1時間ほどかけて歩きながら、「たいのはたネイチャービンゴ」にあわせて、いろいろな草や虫などの生き物を発見して遊んでみるというイベントです。
「草花あそび」など昔遊びに詳しい六甲道児童館館長の金坂尚人さんを先生に、多井畑西地区の里山を歩いていきます。
イベントでは、ビンゴの枠にとらわれず、たくさんの生き物を発見。そのなかでも子どもたちのわくわくが止まらなかったのは「イタドリの笛」で、子どもたちは音が出ることにびっくり!
それぞれ何回も吹いて、参加した子どもたち同士で吹きあったり、お母さんに見せたりと、楽しそうな様子が見れる体験に。
イタドリのクキに切り込みを入れて吹くと音がなる仕組みで、草花のことを楽しみながら学べて、普段の遊びではなかなかできない体験ができるのは嬉しいポイントですよね。
夏の季節ならではの「セミの抜け殻」も。街でも見かけることのあるセミの抜け殻ですが、抜け殻を見ただけでどのセミなのか見極めることができるんです。
子どもたちはたくさんの抜け殻を拾って、先生のところに走って見せに行き、どのセミなのか教えてもらっていましたよ。
そのほか、「アカメガシワ」という葉っぱを使ってバッグを作ってみる体験も。
そのなかに道中で拾った草花や、セミの抜け殻を入れている子どももいて、お家に持って帰ろうとわくわくしていました。
「青いトンボ」が先生の頭に止まったり、実は珍しいキラキラ光る「タマムシ」を見つけたり、カタバミという葉っぱで「10円磨き」をしてみたり、ふわふわのエノコログサ(猫じゃらし)でうさぎを作ってみたり。
先生に教えてもらいながら、普段何気なく通り過ぎている葉っぱや虫を観察して、作って、遊んで、新しい発見がたくさんある1日でした!
『里山歩きスタディ』の今後の開催は未定ですが、参加者からは第2弾開催希望の声も。涼しくなってくる秋頃など、また開催されるのか気になるところですね。
いかがでしたか?自然からたくさんの刺激をもらって、お母さんとも夏の思い出が作れるイベントで、子どもたちも楽しそうでしたよ。
今後も、気軽に自然体験ができるイベントを開催予定なので、ぜひ特設サイトをご覧ください!
とくに注目なのは、今回のイベントが開催された多井畑西地区の竹で作った『竹あかり』で幻想的な空間を作り出すアートイベントです。一緒に作り上げるボランティアも募集しているので、気になる人はぜひ。
竹あかりアートプロジェクト
【日程】2024年8月24日(土)・25日(日)17:00~21:00 ※予定
【場所】多井畑厄除八幡宮
【入場料】無料
【ワークショップ申込】フォームより ※小学校1年生~6年生まで
【ボランティア申込】フォームより ※大学生以上
竹あかり体験ワークショップ(オータムフェスティバル)
【日程】2024年10月26日(土)
【場所】新港第二突堤北道路
また、多井畑西地区では、新たな体験プログラムなどの魅力発信事業を行うことで、里山保全に取り組む新たな担い手の確保につなげることを目指しています。里山の保全・活用に興味のある人・企業もぜひご覧ください。
ゆう
神戸で生まれ育った神戸っ子。趣味は、自然に癒やされながらの散歩とサイクリング。プリンが大好物のよく笑う人です。
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