
マイナ保険証イメージ
マイナンバーカードにひも付けして、健康保険証として利用できるようにする『マイナ保険証』。紙の健康保険証は2024年に発行が終了し、2025年12月2日から、原則マイナ保険証を利用する仕組みになりました。マイナ保険証への本格的な移行が進むなか、利用率は全国的に低迷しています。
全人口の8割が保有、保険証利用は4割満たず

画像:厚生労働省資料より
11月に開催された厚生労働省の部会の資料によれば、マイナンバーカードを保有している人は、今年10月末で9,948万人。全人口の約8割にあたります。
そのうち「マイナ保険証」として登録している人は8,730万人と、実にカード保有者の約88%が利用できるようにはしているみたい。
ただ実際のマイナ保険証利用実績は、今年10月時点で「1億199万件」と、カード保有者の37%超にとどまっています。

画像:厚生労働省資料より
年齢階層別のマイナ保険証利用率をみると、全世代で年々利用率は上昇しているものの、「5~9歳」「10~14歳」「15~19歳」と若年層、「75歳~」の高齢者層で特に利用率が低迷しているようです。

※上位5県は黄色、下位5県は灰色
画像:厚生労働省資料より
今年10月時点の都道府県別マイナ保険証の利用率では、利用率トップは福井県の「54.71%」、利用率ワーストは和歌山県の「28.57%」でした。
兵庫県は「36.26%」で全国平均「37.14%」を下回る結果に。
施設別にみると「医科診療所」が39位の33.27%、「病院」が39位の53.11%、「歯科診療所」が31位の52.58%、「薬局」が23位の32.72%と、今年9月集計時の順位と比較してほぼ変わらず~数ランクダウンとなっています。
マイナンバーカードを持っている人が多く、マイナ保険証としても利用できるようにしているのに、利用が進まないのはなぜか。
報道機関の取材に対して神戸市内の民間病院の院長は「従来の健康保険証をまだ継続利用できていたことが大きいのでは」とコメントしています。
12月から原則マイナ保険証に

画像:厚生労働省資料より
従来の紙の健康保険証は、2024年12月2日をもって発行が終了しています。
経過措置として最長1年間、2025年12月1日までは使用することができましたが、翌12月2日からは紙の保険証は使用できず、保険を適用するには原則として「マイナ保険証」か「資格確認書」を提示する必要があります。
2026年3月末までは「期限が切れた保険証」を持参した場合でも、保険資格が確認できれば従来の負担割合で適用されますが、暫定措置です。
マイナ保険証を利用するには?
マイナンバーカードを取得している場合は、新たなカードを発行するわけではなく、マイナンバーカードに保険証を登録する、という手続きになります。
これにより、病院などにある顔認証付きカードリーダーで読み込ませることで、保険証として利用できます。
マイナンバーカードを持っていない人は?

画像:神戸市職員共済組合サイトより
マイナンバーカードを持っていない人や、持っていてもマイナ保険証の利用登録をしていない人は、病院などで「資格確認書」を提示して利用することになります。
資格確認書はマイナ保険証を取得するまでの暫定的な対応だそうで、新たに組合員または被扶養者の資格を取得した人全員に交付されます。交付日から1カ月間有効です。
神戸市における資格確認書については、市公式サイトの「資格確認書または資格情報のお知らせの更新について」のページが参考になります。
マイナ保険証について詳しく知りたい場合は、市公式サイトの「健康保険証としてのマイナンバーカード」のページもチェックしてみてください。
「マイナ保険証」自体は2021年10月から本格運用がスタートしました。初めて利用する医療機関でも、本人の薬剤情報などを共有できたり、カードリーダーでの顔認証でスムーズに保険資格が確認できたりと、色んなメリットがあります。
手続きが面倒そうと後回しにしていた人も、暫定措置の間に利用できるように検討してみてはいかがでしょうか。
◆関連リンク
・健康保険証としてのマイナンバーカード – 神戸市サイト
・マイナンバーカードの健康保険証利用 – デジタル庁サイト










































あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
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