開港をきっかけに洋風文化が根づいた神戸。
市内には美味しいコーヒーやパンが味わえるお店がたくさんありますが、今回は朝早くからオープンし、香り高いコーヒーに、サンドウィッチやトーストといったモーニングを提供する喫茶店やカフェに注目。
朝から神戸観光を満喫したいという方は、ぜひモーニングを食べに出かけてみてはいかがでしょうか?
まず紹介するのは、JR元町駅から徒歩2分の元町商店街にある「元町サントス」。1928年に創業した「萩原珈琲」が手がける老舗喫茶店で、本格的な炭火焙煎のコーヒーをいただけます。
オープンは朝8時からで、モーニングの提供は11時30分まで行っています。
お店の入り口には漢字で「珊都異知(サンドイッチ)」と文字が入ったレトロな看板も。
フロアは1階席と2階席に分かれており、レトロな雰囲気が漂う落ち着いた空間です。
座席は2人もしくは4人掛けのテーブルが中心。おひとりさまで利用する方も多いので、一人旅の方も気軽に立ち寄ってみてください。
おすすめの座席は、2階席の窓際。商店街を行き交う人たちを眺めながら、ゆっくりとコーヒーをいただく時間は、ほっと心が落ち着く、なんとも贅沢なひとときです。
そんな元町サントスで提供しているモーニングメニューは2種類。上の「Aモーニング」は、トーストとハムエッグ、サラダ、フルーツ、ドリンクがセットになって600円!
シンプルさを追求したというメニュー構成で、ドリンクはコーヒーか紅茶から選ぶことができます。コーヒーはオリジナルブレンドの1種類。ブレンドの配合もモーニングに合う深くしっかりとした味わいが特徴です。
また、「Bモーニング」(税込¥550)は、ミニサンドイッチとドリンクのセット。
サンドイッチの具はトマトとハム、きゅうり、玉子が入っており、手軽に朝食を摂りたいときにぴったりです。
ワンコインで食べられるモーニングは常連客からの人気も高い
おやつにもおすすめのホットケーキ(店舗提供写真より)
元町サントスといえば、昔ながらのホットケーキも人気。変わらぬ味を守り続けるために生地の配合はそのままに、すべて手作業で仕込みを行っているのだそう。
特注の鉄板でふっくらと焼き上げた生地に、こだわりのバターとメープルシロップを添えて食べるシンプルなホットケーキを朝からいただくのもいいですね。
そのほか、フルーツとホイップをふんだんに使用したプリンアラモードや、色鮮やかなクリームソーダなど、レトロかわいいスイーツやドリンクもあるので、カフェタイムに訪れるのもおすすめです。
元町サントス
住所 神戸市中央区元町通2-3-12
アクセス 各線元町駅より徒歩5分
電話番号 078-331-1079
営業時間 ︎8:00〜19:00(18:30L.O)※2階フロアは17:00まで
定休日 ︎無休
Instagram https://www.instagram.com/motomati_sant0s/
つづいて紹介するのは、各線三宮駅から徒歩5分ほどのところにある、ドイツの木組建築をイメージした建物が印象的な「にしむら珈琲店中山手本店」。
オープンは朝8時30分からで、朝食セットの提供は11時30分まで行っています。
戦後、焼け野原が広がる神戸の街にオープンしたにしむら珈琲店。
建物の外壁には金字で、1948年に小さな3つのテーブルからにしむら珈琲店の歴史が始まったことが記されています。
重厚感のある店内はクラシカルな雰囲気でとっても素敵!レトロカフェが好きな方にもおすすめの空間です。
にしむら珈琲店の朝食セットは2種類。「一流ホテルに負けないような朝食を珈琲店でも楽しんでもらえるように」というコンセプトのもと、ボリュームのあるセットを提供しています。
上の写真の「サラダセット」(900円)は、ハムとスクランブルエッグのオープントースト、サラダ、ドリンクのセット。カリッと香ばしいトーストに、6種の厳選豆を使用したオリジナルブレンドのコーヒーとの相性は抜群です。
また「フルーツセット」(900円)は、ベーコンとベジタブルのオーブントースト、フルーツ、ドリンクのセット。どちらの朝食セットもドリンクはコーヒー、オーレ、エスプレッソ、紅茶、ミックスジュースの中から選べます。
パンは2枚重ねになっているので、サンドして召し上がれ!
イチゴやグレープ、プラムなど季節ごとに楽しめる「季節のフレッシュジュース」も
ランチタイムには、神戸の老舗「トアロード・デリカテッセン」のハム・ソーセージをトッピングしたトーストに、サラダ、スープ、ドリンクがセットになった「バスケットランチ」や、薄切りトーストにグラタンをのせて食べる「グラタンセット」が人気。
そのほか、旬のフルーツを使用した季節限定メニューもあります。
創業以来、接客マニュアルが存在しないというにしむら珈琲店。
「一番大切な方をお迎えする心を忘れない」という理念のもと、スタッフ一人一人が思う心をこめた接客で出迎えてくれるのも、またお店を訪れる楽しみの一つでしょう。
神戸市内には本店以外に6店舗あるので、ぜひ他のお店もチェックしてみてくださいね。
にしむら珈琲 中山手本店
住所 神戸市中央区中山手通1丁目26-3
アクセス 各線三宮駅より徒歩5分
電話番号 078-221-1872
営業時間 ︎8:30~23:00
定休日 ︎不定休
公式サイト https://kobe-nishimura.jp/
FREUNDLIEBの外観(店舗提供写真より)
最後に紹介する「FREUNDLIEB(フロインドリーブ)」があるのは、新神戸駅から南へ徒歩6分ほどのところ。
オープンは朝10時からで、モーニングの提供は平日のみ11時30分まで行っています。
同店は初代代表のハインリッヒ・フロインドリーブ氏が、1924年に神戸の中山手1丁目に妻とパン屋をオープンしたのが始まり。
その後、ドイツで製菓を学び、マイスターの資格を取得したハインリッヒ・フロインドリーブ氏の2世が代表に就任し、ドイツパン以外にもパイやクッキーといった洋菓子の販売を始めました。
現在の場所に店舗を構えたのは、阪神淡路大震災以降のこと。
旧神戸ユニオン教会をリノベーションした店内は、天井が高く開放感があり、どこか厳かな雰囲気が漂っています。
1929年に建てられた教会で、国の有形文化財にも認定にも指定されている
そんなフロインドリーブで提供しているモーニングセットメニューは3種類。
上の「モーニングプレート」(880円)は、パン2種類とジャム1種類、オリジナルバター、ドリンクがセットになっています。パンは数種類ある中から2つ選べますよ。
予算は少しオーバーしますが、しっかり食べたいという方におすすめなのが「モーニングエッグプレート」(1,144円)。
サラダと焼きたてのパン、オリジナルバター、ベーコンエッグ、ドリンクがセットになったモーニングメニューです。
塩味がアクセントになったオリジナルバターとトーストの相性は抜群!
ご紹介したモーニングセットのほかに、モーニングサンドウィッチ(1,276円)もあります。
オリジナルローストビーフサンドウィッチ(店舗提供写真より)
ドイツで生まれ育った3代目代表が「母が作ってくれたサンドウィッチの味を楽しんでもらいたい」との思いから、サンドウィッチメニューも充実しています。
特に「オリジナルローストビーフサンドウイッチ」は、黒毛和牛を使用した自慢の逸品。朝からがっつり食べたいときは、ぜひご賞味あれ。
モーニングをいただいたあとは、1階にあるショップへ。ほかの店舗よりも品揃えが豊富とのことなので、要チェックです!
創業以来、製法やレシピを変えずに受け継がれている「ハードトースト」は、ぜひ一度は食べてみてほしいおすすめのひと品。
ミックスクッキーやダブルスイートなど、人気のギフトも並んでいるので、気になるものがあれば、お土産にいかがでしょうか?
FREUNDLIEB
住所 神戸市中央区生田町4-6-15
アクセス 各線三宮駅からから徒歩約13分
電話番号 078-231-6051
営業時間 ︎10:00〜18:00(LO17:30)
定休日 ︎水曜日(祝日の場合翌日休み)
公式サイト http://h-freundlieb.com/wp1/
今回紹介した店舗以外にも、「世界一の朝食」で有名な神戸北野ホテルや、7年連続おいしい朝食ランキング1位(トリップアドバイザーにて)に輝いたホテルピエナ神戸など、おいしいモーニングが味わえるお店やホテルがたくさんあります。
「朝から神戸の街をたっぷり堪能したい」と思ったら、地元でも有名なカフェや喫茶店、ホテルの朝食をぜひどうぞ。
【取材・文】中田優里奈
神戸在住のライター。関西の観光、グルメを中心に企画・取材・執筆・撮影を担当。これまで取材した神戸の観光スポットやホテル、店舗は200カ所以上。地元の魅力を発信したいという思いのもと、日頃から神戸の街歩きをしてネタ探しをしている。
神戸公式観光サイト Feel KOBE
神戸の観光スポットやイベント情報、コラム記事など「神戸旅がもっと楽しくなるコンテンツ」を発信しています。
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