
日本を代表する現代美術家である奈良美智氏の作品が、六甲山にある「ROKKO森の音ミュージアム」で常設展示されます。
神戸市灘区六甲山町北六甲4512-145
神戸・六甲山上では、2025年8月23日~11月30日の期間、現代アートの芸術祭「神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond」が開催されます。
招待アーティストとして芸術祭に招かれている奈良美智氏の作品『Peace Head』は、六甲山のシンボルとして、拠点会場である「ROKKO森の音ミュージアム」内に展示されるそうです。
奈良美智さんの「Peace Head」には、「傲慢になりがちな人間は、より大きな存在である自然の中の一部である」というメッセージが込められており、一度、過度な利用によって荒廃した後、多くの人々の努力によって豊かな自然を取り戻した六甲山にふさわしい作品であると考えます。
東日本大震災を契機にマイナスをプラスに転じるイメージをもって耐久性のあるブロンズやアルミニウムという素材で立体作品の制作を開始しており、阪神淡路大震災から30年を迎える2025年に被災地である神戸に設置することは意義があると考えています。〔総合プロデューサー〕林直樹

奈良美智(なら よしとも)
1959年青森県生まれ。デュッセルドルフとケルン在住を経て2000年に帰国。1990年代半以降からヨーロッパ、アメリカ、日本、そしてアジアの各地で規模に関わらず様々な場所で展示発表を続ける。見つめ返すような印象的な絵画、日々自由に描き続けるドローイング作品のほか、木、FRP、陶、ブロンズ、そしてインスタレーションなど多様な素材や空間に生命を吹き込む様な彫刻作品を制作。また、制作の日々や旅先での出会いを収めた写真作品も発表している。
2024年にスペインのビルバオ・グッゲンハイム美術館を皮切りにヨーロッパ大規模個展を開催し、今年6月からはロンドンのヘイワードギャラリーに巡回する。
今回六甲山にやってくる奈良美智さんの作品は「常設展示」されるとのことなので、「神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond」が終わっても引き続き見ることができますよ。
芸術祭に参加するアーティストや鑑賞パスポートについての詳細は、公式サイトでご確認ください。
◆関連リンク
・神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond – 公式サイト
かな
観葉植物ペペロミアホープの日々の成長を見て癒されています。
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