画像:震災30年特設サイトより
「阪神・淡路大震災」から2025年1月でちょうど30年になります。兵庫県や神戸市は、震災の経験や教訓を未来に継承するため、「震災30年事業」としてロゴマークを制作したほか、2024~2025年にかけてさまざまなイベントも開催されます。
神戸市
新しいテクノロジーも積極的に活用し、ハード・ソフト両面から災害に強い都市づくりに取り組む神戸市。震災当時に国内外からもらった多大な支援に対して感謝し、「グローバル貢献都市」として世界に貢献する取り組みも進めてきたんだそう。
こうした取り組みに焦点を当て、多くの人と共有し、広く国内外に発信するため、「震災30年を未来につなぐ-持続可能なグローバル貢献都市へ-」をコンセプトにしたロゴマークを発表しました。
「BE KOBE」は、神戸市内の観光スポットなどにモニュメントとしても設置されているので、見たことがある・知っている人も多いのではないでしょうか。
これは震災20年の節目に実施されたプロジェクトをきっかけに生まれたもので、「神戸の魅力は人である」という思いが込められています。
震災30年事業でも「BE KOBE」をベースに、未来につなぐというコンセプトとしてロゴマークを作成したそうです。
日程 | 場所 | 概要 |
---|---|---|
2024年11月5日(火) ~2025年1月10日(金)ごろ (現場工事) | メリケンパーク北東部 | 神戸港震災メモリアルパークの展示改修 「震災の被害の大きさを目に見える形で残し、震災の教訓を多くの人に伝えていく」という、整備当時のコンセプトを継承しながら、解説板や映像機器等の老朽化した設備を更新し、新たな展示を設置 |
2025年 1月17日(金) | 東遊園地 | 神戸市震災30年追悼の集い 阪神・淡路大震災1.17のつどいの場にて、遺族代表、市長、議長による追悼のことば及び献花を実施 |
1月19日(日) | 三宮周辺 (神戸三宮センター街1丁目、中央区文化センター、神戸市危機管理センター等) | 神戸防災のつどい2025 大学や企業、各種団体等の参画により、阪神・淡路大震災から学んだ多くの教訓を次世代に引き継ぎ、災害への備えに役立つ知識等を発信するイベントを、震災30年を記念し規模を拡大して開催 |
1月24日(金) ~2月2日(日) | 東遊園地 旧外国人居留地 メリケンパーク | 第30回神戸ルミナリエ 阪神・淡路大震災の教訓を語り継ぐとともに、神戸の復興・再生への夢と希望を象徴する行事を開催 |
3月8日(土) | 神戸朝日ホール | 市民フォーラム(仮称) 公募により集まった震災後に生まれた10代・20代が企画し、若い世代の目線から、防災・減災に取り組む市民や団体の活動を紹介、震災の経験・教訓を未来へ継承していくとともに、災害への備えについて改めて学び考える市民フォーラムを開催 |
4月26日(土) ・27日(日) | デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)(メイン会場) みなとのもり公園 ウォーターフロントエリア(新港第1突堤等) | レジリエンスセッション これまでの防災・減災の取り組みや新たな防災テクノロジー等に、触れ、学び、体験できるイベントを産学官連携で開催し、「レジリエントな都市」神戸の現在の姿、未来に進化していく姿を広く発信 |
4月27日(日) ~29日(火) | 神戸ポートピアホテル等 | グローバルカンファレンス グローバル貢献都市を掲げる神戸市に海外の主要都市を招聘し、様々な災害への備え・対応・レジリエンス、気候変動対策といったテーマについて意見交換を行い、その成果を国内外に発信 |
震災30年事業では、今年11月からメリケンパークにある「神戸港震災メモリアルパーク」の展示改修が始まります。
来年は、1月に「追悼の集い」「防災のつどい」「神戸ルミナリエ」などが実施予定です。
震災後に生まれた若い世代が、それぞれ企画し、若い世代目線で防災・減災に取り組む市民や団体の活動を紹介する「市民フォーラム」なども企画されてるみたい。
今後行われるイベントの詳細情報は、神戸市公式イベントサイト「おでかけKOBE」で随時更新されるそうです。
垂水区では、今年9月から震災30年事業がスタート。総合防災訓練や情報交換会などが来年3月ごろまで開催されます。
兵庫県
兵庫県の震災30年事業のコンセプトは、これまでの『忘れない・伝える・活かす・備える』に、「つなぐ」を加えた5つに設定。
震災の経験と教訓を、世代・地域を越えて広く継承・共有していく取り組みを進めます。
県も震災30年にあわせてロゴマークを作成しています。
コンセプトは『うすれない記憶はない。つなぐべき決意がある。』なんだそう。
県は「ひょうご安全の日のつどい」「記念事業」「広報事業」「助成事業」を柱に、震災30年事業を実施するみたい。
震災の節目の日となる1月17日に開催される「ひょうご安全の日のつどい」では、兵庫県公館とHAT神戸で、追悼式典や防災訓練、ステージイベントなどが行われる予定です。
ほかにも、地域団体などが実施している防災・減災への取り組み支援も強化し、「減災月間」など中心に事業の実施を促進するとのことです。
阪神・淡路大震災以後も各地でさまざまな災害が発生し、そのたびに「災害への備え」を考える人も多いのではないでしょうか。この30年でテクノロジーも進歩し、当時よりも防災グッズや知識などで備えることができるようになりました。30年という大きな節目の今だからこそ、あらためて防災について考えてみてはいかがでしょうか。
◆関連リンク
・神戸市:震災30年事業~阪神・淡路大震災から30年~ – 神戸市
・震災30年 阪神・淡路大震災 \feel and think / – 兵庫県特設サイト
あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
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