神戸メリケンパークオリエンタルホテルが、その系譜を引き継ぐ旧オリエンタルホテルで1964年から親しまれてきた伝統のカレーを、「神戸ハイカレー」として復刻するそうです。2月1日(水)から。
神戸市中央区波止場町5-6
1870年に日本最古級の西洋式ホテルとして神戸旧居留地で創業した旧オリエンタルホテルは、3度の移転を経て、1995年に発生した阪神・淡路大震災の被害によりその幕を閉じました。
通称「ハイカレー」として多くの人々を魅了してきた伝統の味は、震災と同年に開業した神戸メリケンパークオリエンタルホテルに、旧オリエンタルホテル出身のシェフが初代総料理長として着任することで継承し、今日に至るまで、その伝統の技と味を守り続けているそうです。
「ハイカレー」の由来として、旧オリエンタルホテルで提供されていたカレーが神戸のおしゃれな女性たちの間で広まり、「ハイカラな神戸マダムが召し上がるカレー」から転じて “ハイカレー”と呼ばれるようになったとのこと。
「神戸ハイカレー」の最大の特徴は、ソテーとフライに分けてじっくりと甘みを引き出した玉ねぎをふんだんに使用していることです。
こだわり製法の“ダブルオニオン”に、厳選したホテルオリジナルブレンドのスパイスを加えることで、独特な香りと風味を引き出しています。
カレーに奥深いコクを与える隠し味にはアップルプレザーブを使用。
玉ねぎの甘味の後にアップルプレザーブのほのかな酸味が鼻をかすめ、最後にスパイシーな辛みも感じるカレーです。
旧オリエンタルホテル出身/神戸メリケンパークオリエンタルホテル 初代総料理長のコメント
今回、旧オリエンタルホテルの味がこのように後世に受け継がれていき、多くの人に召し上がっていただける機会が生まれたことを大変うれしく思っています。
私が、旧オリエンタルホテルで勤務していた時代は、レシピなどはなく、先輩が調理している後ろでメモを取りながら、目で見て作り方を覚えていました。
旧オリエンタルホテルの味を神戸メリケンパークオリエンタルホテルで再現する際は、昔のメモと記憶を辿りながら、何度も試行錯誤をしたものです。
「神戸ハイカレー」は、オリジナルそのものの味を再現していますが、今後は、「神戸ハイカレー」をベースにしつつ、各地のホテルでアレンジを加え進化させていってもらえればと思っています。
旧オリエンタルホテルのカレーは結構有名なので、まだ味わったことのない人はぜひ。
◆関連リンク
・神戸メリケンパークオリエンタルホテル – 公式サイト
神戸ジャーナル 編集部
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