隠れた名店を探せ！クリーミーな「担々麺」がうまい『遊水』で町中華ランチしてきた。麻婆豆腐やよだれ鶏も　～三宮・センタープラザ西館～

『遊水』は、JR元町駅から歩いて5分、センタープラザ西館のディープな地下1階にある、中華料理店です。

30年以上中華一筋の店主は、東京・香港にある有名な中華料理店や神戸のホテルなど数店舗で修業をし、今のお店で自分のこだわりの味を提供しています。

カウンターで本格中華の味を堪能する

引き戸を引いて店内に入ると、目の前には長くて黒い木製のカウンターが目に入ります。座席はカウンターのみで、気さくな店主が迎えてくれます。

店主は加古川出身で、わいわい楽しく食事をする中華料理のスタイルが好きで、中華の道を志したんだそう。

『遊水』では、ランチタイムは会社員の方などがランチを食べに訪れ、ディナータイムには、店主と会話をしながらお酒を楽しむお客さんが多いんだとか。

広東ベースに四川のスパイスを

カウンターの目の前にある壁の黒板には、空心菜のガーリック炒めや、四川麻婆豆腐など、さまざまな種類の中華料理が、手書きで書かれています。

あっさりとした「広東料理」をベースに、メニューにアクセントをつけるためにスパイシーな「四川料理」も提供しているんだそう。

その中からいくつか選んで注文をすると、コンパクトなキッチンで手際よくお料理が完成します。

担々麺　850円（税込）

いただきます！

まずはスープをすすってみると、担々麺は乳製品を一切使っていないのに、泡立てる前の生クリームかのように滑らかで、とってもクリーミー。

辛さも、辛いのが苦手な人でも食べられるくらいのピリ辛具合。辛いのが好きな人は、注文時にお願いすると五香などのスパイスを加えて辛口にしてくれるそうなので、頼んでみてもいいかも。

麺は、神戸の製麺所で作られた、ちぢれ系の卵麺。ちぢれているので、クリーミーで少しとろみのあるスープがとてもよく絡んできます。

担々麺以外にも、牛肉麺や姜葱麺（ショウガとネギ油が香る塩ベースの麺）などありますが、どの麺もそのスープに合わせた麺を厳選して使用しているのだとか。

四川麻婆豆腐　900円（税込）

四川麻婆豆腐は、絹豆腐が使われており、花椒の香りがとても良く効いていて、舌に華やかな良い香りが広がります。

辛さも、中途半端な辛さではなく、しっかり辛口。唐辛子の辛さではなく花椒特有の辛さで、舌にいつまでも残らず、スカッと抜けるような辛さです。

ランチタイム（11:00～14:00）の時間帯は単品を注文すると無料で白ご飯もついてくるのですが、辛い、うまい、また食べたい！の繰り返しで、レンゲで白ご飯と麻婆豆腐を交互に口に運ぶ手が止まりません。

『遊水』の数あるメニューの中で麻婆豆腐が特に人気なメニューなのも納得の味です。

よだれ鶏　900円（税込）

丁寧に下処理された柔らかくプルンとした鶏肉に、酸味が効いた醬油ベースのピリ辛の「たれ」がたっぷりとかけられています。

上には、トマト・キュウリ・豆などのお野菜が乗せられているので、お箸で一緒に口の中に入れると、さっぱりしていくらでも食べられそう！

テイクアウトも可能なので、暑い日のお夕飯のおかずの一つにしてみても良いかも。

住吉の頃から続く裏メニュー？！

おまかせコース　3850円（税込）

『遊水』では、店主にメニューを「おまかせ」でお願いすることもできます。

住吉で営業していた頃、その日の予算をおおまかに伝えて「おまかせで！」と注文する常連さんが多かった名残で、三宮に移転した今でも「おまかせ」のシステムが残っているんだとか。

現店舗でも次第に「おまかせ」で注文されることが増えてきたので、それならと、月の第三週は通常提供している単品メニューの注文はお休みして、「おまかせコース（3850円）」のみの営業にしたそう。

希望の予算を伝えて注文をしたい場合は、第三週以外を狙っていくのがおすすめです。

「ホテルの中華はうまいけど、量が少ないやろ？だから、それを気軽にいっぱい食べられるお店にしたいと思って」と、笑顔で話す店主。

次回は、お腹と背中がくっつくくらいお腹を空かせて、「第三週」にお邪魔したいです。

【店舗名】遊水
【ジャンル】中華料理店
【住所】神戸市中央区三宮町2-11 MAP
【電話番号】090-3846-0513
【営業時間】11:30～14:00／17:30 21:00
【定休日】日曜日
【リンク】Instagram
【駐車場】なし
※紹介した情報は、記事執筆時点の情報です。また、神戸市内の開店・閉店情報、イベント、街の変化など、情報を求めています。ぜひ情報提供をお願いします。※自分のお店でもOKです。