三宮から40分。一世紀ちかく愛された『兵庫の遊園地』おぼえてる? 閉園から20年、当時の「写真・動画」あり


1988年(画像:ヒョーゴアーカイブスより)

兵庫県宝塚市に、一世紀近くにわたって人々に愛された『遊園地』があったのを覚えていますか?

名前は『宝塚ファミリーランド』。1911年から2003年までの90年以上、阪急 宝塚駅の東側に存在したテーマパークです。


宝塚市栄町1

遊園地は開業当時から『宝塚ファミリーランド』という名前だったわけではなく、1911年(明治44年)に「宝塚新温泉」として開業したのだそう。

そのあと50年ほどの時間をかけて、6000坪の土地に大劇場・遊園地・動植物園、図書館や屋外プールなどを併設させていきます。


1973年(画像:ヒョーゴアーカイブスより)

宝塚ファミリーランド』という名前が生まれたのは、宝塚新温泉の開業から半世紀を迎えようとする1960年(昭和35年)のこと。

動植物園や遊園地を含めた名前を一般から公募し、その結果選ばれたものなんですって。


1973年(画像:ヒョーゴアーカイブスより)

こちらのチケットは1973年(昭和48年)のものだそう。当時の入園料は大人300円で、園内を回るモノレールパノラマカーには1周100円で乗ることができました。

一度この入園料を支払って園内に入れば大温泉・動植物園・遊園地すべてを利用できたようなので、きっと一日中楽しめたでしょうね。遊園地ではアトラクションに乗るための「のりもの券」が別途販売されてました。


1973年(画像:ヒョーゴアーカイブスより)

『宝塚ファミリーランド』に行ったことのある人が印象的なアトラクションとして多く挙げるのが、1967年(昭和42年)に開館したという「宝塚大人形館 世界はひとつ」です。

館内には世界各国の衣装を着た人形たちが並べられ、来館者はゴンドラ風の乗り物で館内を巡ります。出口では人形が宝塚歌劇の大階段を模したひな壇に並び、来館者を送ってくれました。

上の写真の持ち主はこの人形館について「後で考えると、世界のいろんな国の景色や人形が展示されたこの建物はディズニーのイッツ・ア・スモールワールドを真似た施設だったんですね」とコメントしてます。

関西テレビアーカイブスの公式YouTubeチャンネルでは、館内の様子を撮影した動画を観ることができますよ。

後ろで流れている曲こそ「小さな世界」ではなくオリジナルのようですが、たしかに東京ディズニーランドの「イッツ・ア・スモールワールド」と全体的によく似ている気が…。


1990年3月(画像:ヒョーゴアーカイブスより)

観覧車や急流すべり、お化け屋敷や屋外プールも作られ、園内は充実していきます。

名物アトラクションの一つといえば、上の写真にも写っている大観覧車。中央の支柱(白色)に2本のアーム(青緑色)が付いており、そのアームの両端に各10台のゴンドラがついているというユニークな形状でした。

上の写真は1990年のものですが、2本のアームが付いた二層二重式の観覧車自体は1964年(昭和39年)から園内にあったみたい。途中でゴンドラが付け替えられて、そのときにデザインも変わったそうです。


画像:別府ケーブルラクテンチ 公式Instagramより

ちなみにですが『宝塚ファミリーランド』が閉園した後、大観覧車の半分は九州最古の遊園地「別府ケーブルラクテンチ」に引き取られました。今も現役で動いていて、標高240mの山頂から大分県別府市の街並みを見下ろせるんですって。

もう半分はミャンマーの首都にある公園に移設され、こちらも現役で稼働中とのこと。


1988年(画像:ヒョーゴアーカイブスより)

ほかにもさまざまなアトラクションが並んでいた『宝塚ファミリーランド』。

写真には揺れながらグルグル回るブランコに乗っているお客さんの姿がありますね。左奥には、屋内設置型ジェットコースターである「スペースコースター」の青色・白色をしたカベが写ってます。


1993年(画像:ヒョーゴアーカイブスより)

1992年(平成4年)には、植物園ゾーンの日本庭園部分3000平米に「メルヘン・ガーデン」が開かれました。

1985年(昭和60年)からは動物園に「ホワイトタイガー」が登場。国内初の繁殖にも成功し、『宝塚ファミリーランド』のシンボルとして人気を博したようです。


1990年3月(画像:ヒョーゴアーカイブスより)

その後も園はリニューアル工事を積極的に行い、新しいアトラクションや施設を定期的にオープンさせていきますが、次第に来園者数は減少…。背景には2001年のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)開園や、レジャーの多様化、少子化の影響などがあったようです。

ついに『宝塚ファミリーランド』は2003年(平成15年)4月7日に閉園を迎えることに。

しかし閉園を惜しむ声が多く寄せられたことから、同年4月29日からはガーデンゾーンを「宝塚ファンタジーガーデン」として期間を延長し営業再開しました。そして同年8月31日をもって完全に営業を終了し、宝塚新温泉から数えて90年以上の歴史に幕を閉じます。

現在『宝塚ファミリーランド』の跡地は、市立の文化芸術センターや庭園となって利用されてます。


三宮から車 or 電車を使って40分ほどで行ける大きな遊園地だったので、今回の記事を読んで「神戸から昔行ったことある!」「懐かしい!」という人も多いかもしれませんね。

ぜひ当時のエピソードなどコメント欄にお寄せください。

 

この記事を書いた人

やよい

「推し」のライブによく出没します。

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