
JR京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階に隣接する美術館で、アンパンマンの生みの親・やなせたかしさん(1919-2013)の「初の大規模巡回展」が開催されます。
やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ
2025年7月11日(金)~8月24日(日)
美術館「えき」KYOTO
京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町ジェイアール京都伊勢丹 7階隣接
画家、詩人、絵本作家、イラストレーター、デザイナー、編集者など多彩な活動を繰り広げたやなせさん。極上のエンターテイナーでもあり、「人を喜ばせること」を人生最大の喜びとしていたそうです。
苛酷な戦争体験・家族との別れ・様々な人との出会いに揉まれ、「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」を自分に問い続けたやなせさんが辿り着いたのは、かっこ悪くても本当に困っている人に一片のパンを「あんぱん」を与えられるヒーロー像だったんだとか。

今回の『やなせたかし展』では、2026年にやなせたかし記念館アンパンマンミュージアムが30周年を迎えることを記念し、原画を中心に「やなせたかし大解剖」「漫画」「詩」「絵本/やなせメルヘン」「アンパンマン」のテーマで作品を紐解きます。
初日の7月11日(金)には、「ギャラリートーク」も開催。やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団 事務局長・学芸員の仙波 美由記さんが講師です。

やなせたかし
1919年、高知県出身。(本名:柳瀬嵩)。東京高等工芸学校工芸図案科(現千葉大学)卒業後、東京田辺製薬宣伝部に入社。徴兵され復員後は高知新聞社で雑誌編集を担当。1947年上京、三越百貨店宣伝部を経て53年に漫画家として独立。舞台美術、作詞、ラジオ・テレビの構成も手がける。67年、「ボオ氏」で週刊朝日マンガ賞受賞。73年創刊の雑誌「詩とメルヘン」(サンリオ)の編集長を務めた。同年『あんぱんまん』(フレーベル館 月刊絵本「キンダーおはなしえほん」)発表。88年にテレビアニメ「それいけ!アンパンマン」放送開始、国民的人気を博する。作詞に「手のひらを太陽に」(1961)、絵本に『やさしいライオン』(フレーベル館、1975)ほか多数。2013年、94歳で永眠。
「てのひらを太陽に」制作年不明(©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵)
「ボオ氏」より「鳩とトビウオ」1967年(©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵)
「詩とメルヘン」1978年8月号表紙絵「ついにぼくは夜明けの光の矢をにぎったぞ」1978年(©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵)
「夕陽の決闘」1998年(©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵)
「いちごえほん」1976年2月号表紙絵「雪の天使の2月号」(©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵)
「絶望のとなりに」制作年不明(©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵)
期間
2025年7月11日(金)~8月24日(日)10:00~19:30
※入館締切は、閉館30分前
※会期中無休
場所
美術館「えき」KYOTO
ギャラリートーク
【日時】7月11日(金) ①10:30~ ②13:30~ 各回約30分
【場所】美術館「えき」KYOTO
【講師】仙波 美由記氏(やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団 事務局長、学芸員)
※マイクを使用し、会場内を移動しながら話します。
※混雑した場合は、入館制限をさせていただく場合があります。
※事前申込不要。参加には美術館入館券が必要です。
入館料(税込)
一般 1,000円(800円)/高・大学生 800円(600円)/小・中学生 500円(300円)
※高・大学生の方は学生証をご提示ください。
※「障害者手帳」をご提示のご本人さまとご同伴者1名さまは、当日料金より200円割引。
※()内は前売料金。2025年7月10日(木)まで販売。販売場所:当館チケット窓口(休館日を除く)、チケットぴあ(Pコード687-171)、ローソンチケット(Lコード53204)。
朝ドラ「あんぱん」でも話題ですよね。京都に行く予定のある人は、駅ビル内にあるので立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
前売りのほうが200円お得になっているので、おでかけの予定にあわせて先に買っておくのもいいかもしれませんね。
◆関連リンク
・美術館「えき」KYOTO – 公式サイト
・ 美術館「えき」KYOTO(@ekimuseum) – 公式X
ゆう
神戸で生まれ育った神戸っ子。趣味は、自然に癒やされながらの散歩とサイクリング。プリンが大好物のよく笑う人です。
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