イカナゴシンコ漁の解禁について瀬戸内海に春の訪れを告げるイカナゴのシンコ(稚魚)漁の解禁日が決定し発表されました。
イカナゴシンコは、2隻の漁船で網をひく「船びき網漁業」で漁獲され、“くぎ煮”や“釜揚げ”などで消費されます。消費者自らが生のイカナゴシンコを購入し、自宅でくぎ煮を作る風習は、兵庫県内瀬戸内海沿海地域に広く定着しており、「春の風物詩」となっています。
解禁日
2023年3月4日(土)大阪湾&播磨灘 6:20~ 網入れ
対象海域
大阪湾&播磨灘
兵庫県、大阪府での解禁日について
(1)大阪湾及び播磨灘のそれぞれの海域で漁業者が試験操業を実施し、水産技術センターの解析結果を基に概ね全長40mm以上になる時期を判断した上で、解禁日を3月4日に決定しました。
(2)今漁期も不漁が予測されていることから、少しでも翌年に資源を残すため、昨年同様解禁サイズを大きく設定し、解禁日を遅らすことで操業日数を削減することとしています。
(3)イカナゴのシンコについては、前年の漁期に漁獲し、冷凍保存されている加工品(釜揚げ、くぎ煮)が周年出回り、特に年明けからは消費者が「新もの」と混同しやすい状況が生じています。このため、消費者に新鮮でおいしい「新もの」を混同せず購入していただくことを目的に、大阪湾と播磨灘で操業する関係漁業者が一体となって解禁日を決定し、消費者に発信しています。
兵庫県におけるイカナゴの漁獲量は、平成14年頃までは1万5千トンから3万トン程度で大きく増減を繰り返していましたが、平成15年以降は1万トン程度で推移しており、平成29年以降は減少し2千トンを下回っています。
今漁期も不漁が予測されているそうです。
◆関連リンク
・兵庫県立農林水産技術総合センター 水産技術センター – 公式サイト
神戸ジャーナル 編集部
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