神戸と淡路島を結ぶ「明石海峡大橋」。全長3,911mで中央の主塔の高さは約300mで、日本最長・最大の吊り橋です。
橋のたもとにある公園から見上げると、海の上を延々と伸びる雄大な姿に圧倒されますが、今回ご紹介するのは、そんな明石海峡大橋を「上から見下ろす」感動体験。
「明石海峡大橋 ブリッジワールド」は、橋の管理運営を行うJB本四高速が主催する半日のツアープログラムで、普段立ち入ることができない明石海峡大橋の管理用通路を歩き、主塔の頂上高さ約300mからの絶景パノラマを満喫することができます。
今回は、ツアーに参加した様子をレポート形式でご紹介します。
※ ツアーに参加するには、事前にインターネット申込が必要です。
※ 歩いて階段を登ったり、足元が透けている通路を歩いたりするため、健康面で不安があったり、高所恐怖症である方は参加ができませんので、ご注意ください。
ツアー当日を迎えたら、まずは集合場所である淡路島の「道の駅 あわじ」へ。神戸三宮の中心部からは車で約30分です
ツアーの受付は、アンカレイジ(橋のケーブルの橋を固定する巨大なブロック)の前で行われます。
アンカレイジの前から見上げる橋は大迫力!
受付が済むと、アンカレイジの中に入り、今回のツアーの説明を受けます。
多くの人の安全に関るインフラの管理用施設を通るだけあって、軍手やヘルメットの着用はもちろん、落下防止のための身の回り品の確認などの安全対策をしっかりと行います。
スマートフォンには首から下げるストラップが必要なのですが、貸し出ししてくれるので、ストラップを持っていなくても安心。ご自身のスマートフォンで絶景を収めましょう。
準備が整ったら、いざ出発!この先、どんな体験が待っているのか、期待が高まります。
ツアーが始まると、いきなり一番ハードなポイントが。アンカレイジから橋の上に向かうために、ビル10階相当、171段の階段を登らなければなりません…
ただ、階段の踊り場には、今どれほど上がってきたか表示されていているので、なんとか頑張れます。絶景のために気合を入れて登りましょう!
階段を上りきると、車が通る道路のすぐ下を走る管理用通路へと続く空間へ到着します。
シャッターが上がると、無機質な通路が真っ直ぐに延々と続いています。普段車で走る道路の下に、このような広大な空間があったとは、驚きです。
そこから主塔に向けて、海面上約50メートルの高さの通路を約1km歩きます。
足元は格子状になっていて、50メートル下の海面がはっきりと見え、かなりスリリングな空中散歩。怖いと思う方は、できるだけ前を向いて歩きましょう。
ツアーの途中では、ガイドさんよる解説が入ります。
ガイドを務めるのは、明石海峡大橋の建設や日々の保守管理に携わる方々。
橋の構造や、そこで用いられている技術についてのお話は、とても興味深く、ツアーに参加しないと聞けないような内容でした。
参加する日によってガイドが異なり、解説の内容も変わるので、何度参加しても楽しめるのだとか。
写真の箱は「ケーブル送気乾燥システム」。橋を支える太いケーブルが腐食しないように乾燥した空気を送りこむ装置だそうです。
他にも、海上にある巨大な構造物を支えるための技術や工夫が随所にあって、橋マニア・建築好きでなくとも知的好奇心が満たされます。
管理用通路を約1km歩くと淡路島側の主塔との連結部に到着。
ここから主塔の中にあるエレベーターに乗って、ツアーのハイライトである高さ約300mの塔頂部へと登ります。
建築当時は世界最先端であったというエレベーター。上へ上へと移動するサインに、絶景への期待も高まります。
最上階に到着し、最後の階段を上ると…
塔頂部にある広いスペースに到着!
そこからは、神戸、淡路島、大阪湾、瀬戸内海を一望できる360°の大パノラマが広がっています。
事前に写真で見て想像していたよりも、はるかにダイナミックな絶景に圧倒されます。
眼下を行き交う自動車や船舶がとても小さく見えて、まるでミニチュアのよう。
普段では見ることが出来ない角度からの景色は一生の思い出になります。
ここでの滞在時間は約15分間あるので、写真撮影を含めて、心ゆくまで絶景を満喫することができます。
その後は、もときたルートを引きかえし、最後にツアー参加記念の認定書を受け取って終了です。
季節や天気によって違った景色が楽しめるので、リピートで参加する方も多いのだそう。
ご家族や大切な人との忘れられない思い出となること間違いなし。「明石海峡大橋 ブリッジワールド」で、ここでしか味わえない絶景と感動を、体験してみませんか。
明石海峡大橋ブリッジワールド
住所 集合場所:明石海峡大橋 淡路島側アンカレイジ
アクセス ▽ 自動車の場合
「淡路IC」から「道の駅あわじ」まで約5分
▽ 公共交通機関の場合
明石港から岩屋港まで 淡路ジェノバライン利用、そこから徒歩約15分
HP ツアーの詳細・申込はこちらから
https://www.jb-honshi.co.jp/bridgeworld/index.html
ツアーの集合地点でもある「道の駅あわじ」には、レストランやお土産屋さんも充実しているので、ツアーの前後に立ち寄って、食事をしたりお土産を買ったりすることができます。
淡路島名物の生しらす丼。ボリュームたっぷりの生しらすが入っていて1,000円で楽しめるのも魅力です。
(季節限定、「おさかな共和国 えびす」にて)
淡路島といえば!の新玉ねぎもたくさん。都市部で買うよりも安いので淡路島のお土産にオススメです
道の駅「あわじ」
所在地 兵庫県淡路市岩屋1873-1
電話 0799-72-0001
HP http://michi-awaji.co.jp/
【取材・文】一般財団法人神戸観光局 観光部
神戸公式観光サイト Feel KOBE
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