神戸市が『ライフパートナー制度』を開始するみたい。宣誓すると受領証を発行、行政サービスにも活用検討

神戸市は、事実婚や性的マイノリティカップルなど、お互いを人生のパートナーとして尊重し、日常生活でも対等な立場で共同生活している人たちに、自分らしく生活することを応援するための「神戸市ライフパートナー制度」を開始します。

この制度は2023年12月25日（月）から始まります。宣誓の予約は12月20日（水）から受付開始予定です。

「自分らしく生活すること」を応援する目的の制度

神戸市はこの制度における「ライフパートナー」として、このように定義しています。

事実婚や性的マイノリティのカップルなど、互いを人生のパートナーとして尊重しあい、日常生活で対等な立場で継続的な共同生活を営んでいる、または営むことを約束した関係としています。
双方が生活していくなかで、お互いを支えあい、欠かすことのできない関係と認めあう関係のお二人が、この制度の対象となります。

「ライフパートナー」として認定されるには、神戸市に対して「宣誓書」を提出し、神戸市がこれを受領したことを証する「受領証」などの書面を2人に交付します。

婚姻制度のように法的効果はありませんが、神戸市の行政サービスとして「市営住宅の入居」「神戸市災害見舞金」「市立病院での診断内容の説明」などについて適用できるよう、調整しているとのこと。適用が可能になった場合は神戸市ホームページに随時掲載されます。

宣誓するのは、4つの要件すべてを満たす必要があります。

双方とも成年（満18歳）に達していること
一方もしくは双方が神戸市内に住所を有しているか、転入を予定していること
双方とも婚姻をしておらず、かつ双方とも宣誓者以外の人と事実婚やライフパートナーなどの関係にないこと
宣誓者同士が近親者でないこと

宣誓希望日の1週間前までに予約、宣誓当日に受領証を発行

「ライフパートナー」として宣誓するには、宣誓希望日の原則1週間前までに「宣誓の予約」を行い、必要書類を準備します。

宣誓当日に「宣誓書」を提出し、その日のうちに受領証などを受け取ることができます。

予約方法の詳細や必要書類などは神戸市ホームページにまとめられているので、しっかりチェックしておきましょう。

宣誓日時の予約

宣誓希望日の原則1週間前までに、電話またはEメールで予約します。

予約の際に「ライフパートナー宣誓予約」であることと、2人の氏名・生年月日・住所・連絡先・希望する宣誓日時を伝えます。

【Eメール】jinken@office.city.kobe.lg.jp
【電話】福祉局人権推進課（Tel：078-322-5233）
【予約可能日時】月曜日～金曜日　9:00～16:00
※祝日および年末年始（12月29日～1月3日）は予約できません。
※平日に2人で市役所を訪れるのが難しい場合は、福祉局人権推進課にご相談ください。

必要書類を準備

宣誓日の予約が完了したら、宣誓予定日までに2人分の必要書類を準備します。

宣誓書の提出や宣誓書受領証などの交付は無料ですが、必要書類の交付手数料などは自己負担になります。