「旧居留地の歴史」を写真などを見比べつつ知ることができるようになってます。
神戸市中央区江戸町91-1
展示が行われているのは、旧居留地の「91番地」。神戸市役所と東遊園地の間の道を少し西へいったところ。
以前「神戸銀行協会」のレトロなビルが建っていた場所で、取り壊されオフィスや店舗が入るビルになる予定です。
建設現場の海側の仮囲いに登場したのが「神戸旧居留地の歴史」をまとめた展示。
1868年(明治元年)の神戸開港からの歴史を時代に沿って写真とテキストで紹介してます。
まず紹介されているのが、居留地時代の「京町筋」。当時から幅27mもあり歩道と車道が分かれていたり、並木やガス灯が整備され、街の中心だった様子がわかります。
当時と現在を写真で比較して見れるようになっているので、この場所がこうだったのか、とイメージしやすいんじゃないでしょうか。
通りや筋の名前の由来も紹介されていて、「伊藤町」が初代兵庫県知事「伊藤博文」からきているなど、へぇ~っという発見もできる感じ。
平成のコーナーでは、阪神大震災という苦難を乗り越えた様子が紹介されてます。
崩れ落ちた国の重要文化財「十五番館」が印象的ですが、地区内の106棟のビルの内22棟が解体を余儀なくされたそうです。
そこから今まで近代洋風建築の街並みを維持できている背景には、いろんな人の努力があるんだろうなと想像。
この場所に建つ新たなビルだけでなく、旧居留地エリアに建設予定の建物の多くが重厚感のある外観になる予定です。
工事は2025年4月末まで予定なので、まだしばらくは展示が続くものと思われます。
街の歴史を知った上で歩いてみると、また違った発見や驚きがあるかもしれませんので散策がてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
カオル
とりあえず「食パン」を買う人です。
ライター一覧