2024年1月に実施した「第29回神戸ルミナリエ」では、震災30年の「第30回神戸ルミナリエ」が持続可能な新しいルミナリエとなるよう、1月開催でより鎮魂の意味を深める・有料エリアを設ける・会場を分散させて混雑を緩和する、といった試みが行われました。
第29回での試みの成果を検証し、新しいルミナリエへつなげるための検討を行うことを目的として設置された「検証チーム」において、『検証報告書』が取りまとめられたそう。報告書の概要は次のとおりです。
新たな試みの効果検証
「第29回神戸ルミナリエ」で実施した新たな試み(①時期の変更/②回遊性の向上/③新たな楽しみ方の提供(一部有料化))に対してアンケート調査や人流調査等を行い、効果を検証した。
1月開催に変更したことにより、12月の繁忙期の混雑が緩和されるなど好評を得たとともに、単なるイルミネーションイベントではなく鎮魂と震災からの復興を目指すという神戸ルミナリエの開催意義を一定程度示すことができたと考えられる。
また、会場を分散させたことで、人の流れに多様性が見られ、ルミナリエ後に三宮北側や南京町、ハーバーランドで買い物や飲食をする方が増え、神戸での滞在時間も伸び、回遊性も向上した。
今後に向けて
情報発信等に一部課題があるものの、「第29回神戸ルミナリエ」で実施した新たな試みは効果的で、「第30回神戸ルミナリエ」開催に向け、一定の方向性が示されたものと考えられる。
開催意義や精神性、ストーリー性を第30回を機に強力に伝え直し、他のイベントには決して見られない神戸ルミナリエの価値を再認識させることが重要である。
「新たな試みは効果的だった」と報告があるので、次回の開催も1月になりそうな感じでしょうか。有料エリアの設置や、会場を分散させて混雑を緩和する方法も、引き続き採用される可能性が高いかもしれません。
ルミナリエは12月にやると、単なるイルミネーションイベントに成り下がります。
1月末~2月上旬に7日程度の開催が良いかと。