4年ぶりに復活!『神戸ルミナリエ』を巡ってきた。初の「1月開催」は今までと何が違う?

阪神・淡路大震災犠牲者への鎮魂と、都市の復興・再生を願う神戸ルミナリエが、1月28日まで開催されています。

神戸ルミナリエは、大震災の起こった1995年に初めて開催されて以来、「震災の教訓を語り継ぐ」とともに、神戸の希望を象徴する行事として、毎年12月に開催されてきました。

今回の第29回目は例年と大きく変わり、1月開催でより鎮魂の意味を深める・有料エリアを設ける・会場を分散させて混雑を緩和する、となっています。

「歴代の神戸ルミナリエには、小さいころから訪れていました!」という読者リポーターのみーこさん。

今回は、みーこさんと一緒に復活した「神戸ルミナリエ」がどうなっているのか、メイン会場を中心に巡っていきます!

ちなみに有料エリア特別鑑賞チケットは「約1時間」の鑑賞時間を4つの時間帯に分けて販売されていて、今回は1番早い「17:30〜18:30」の枠でチケットを購入することに。

メリケンパーク会場はどんな感じ?

これまで旧居留地でおなじみだった「光の回廊作品」は有料エリアとなり、今年からメリケンパークへと移動しています

企業協賛金や来場者の寄付が毎年減っていた中、有料エリアの収益は、ルミナリエを持続的なイベントとして運営していくのに、期待されているそう。

会場に到着したのは17:00前でしたが、すでに作品は点灯中。点灯される時間は「薄暮〜」とあり、混雑の集中を避けるため点灯時間を「非公開」にしているようです。

有料エリアへの入場口はすでに行列となっています。

お先に「有料エリア」の周囲がどうなってるか、見てみます。

「光の回廊作品」の山側には、ルミナリエ公式グッズ・神戸銘産菓子の販売・キッチンカーの出店などが並んでいて、その並び(西側)に、有料エリアへの入口が設けられています。

無料エリアだと真正面から作品の全貌は見えないようになっています。

ちなみに、キッチンカーは10台以上。気軽に食べられる揚げ物や串物のほか、カステラ・焼きイモなどのスイーツ系も。飲み物はビールもありますよ。

有料エリアに入らず、東側から見るとこんな感じ。無料で鑑賞できる「協賛企業名を記した作品」も展示されています。

横からでも見えますが、バリケードや作品の支柱が目立ちますね。

いざ入場!このとき、もぎりのスタッフさんから特別鑑賞券の購入特典として「Thank youカード」がもらえます。

カードに記載のQRをスマートフォンで読み込むと、光の壁掛け「スパッリエーラ」が出現するAR体験を楽しめるそう。※ルミナリエ開催期間限定

事前に「COCOAR(ココアル)」というアプリのダウンロードをしておくことをおすすめします。

また、会場近くの対象店舗で「Thank youカード」を提示すると、お得なサービスや特典が受けられるんですって。

入場は、1時間に5000人の上限なんだそう。行列には圧倒されましたが有料エリアに入ってしまえば、例年のような過密状態ではなく、比較的落ち着いて鑑賞できそうな予感。

作品のところまで歩いていくのは、テーマパークへ向かうようなワクワク感です。

じゃーん!こちらが正面から見た玄関作品・フロントーネ(幅40m高さ15m) 、光の回廊・ガレリア(奥行70m)です。

ダイナミックで幻想的な光景を前に、あちこちから「綺麗だなぁ」という声が。しばしうっとりと鑑賞します。

回廊に入ってみます。厳かなBGMが流れ、明るく色とりどりの光に包まれて「ルミナリエにきた!」と実感。

ルミナリエらしい光に包まれる雰囲気を味わいたい人は、「有料エリア」に入場するのがおすすめです。

人の流れは、写真を撮るのに立ち止まっていても大丈夫なくらい。皆さん、写真をたくさん撮っていましたよ。

回廊を抜けた目の前に、希望の鐘を包む作品・のガゼボ(高さ約8m)があります。

作品の足元には「鐘」と「募金箱」が設置されていて、入場者は鐘を鳴らすことができるそうです。初日は残念ながら「鐘」が別の会場に出張していて、鳴らすことがきませんでした。

回廊を抜けて山側を振り返ると、リニューアルした「ポートタワー」と「光の回廊」が並んで見えます。この景色をゆっくりと堪能できるのも「有料エリア」ならではですね。

まだまだ余韻に浸りたいところですが、次の会場へと向かいます。

旧外国人居留地会場はどんな感じ?

10分ほど歩いて、旧外国人居留地会場に到着!

こちらは、例年メインストリートだった「仲町通」沿い、三井住友銀行神戸本部ビル前の広場にある光の看板作品(幅約14m~18m高さ約7.2m)です。

三方を囲うように作品が設置され、幻想的な雰囲気が演出されています。広場前の車道は歩行者天国になっていて、ゆっくりと鑑賞していきます。

ツリー状ルミナリエ作品(直径5.6m高さ約10m)もすぐそばに。歩行者の通行順路・規制はなく、自由に歩いて回れますよ。

こちらの会場も混雑が緩和されていて、鑑賞しやすい人出だな、と感じます。思わす「歴代のルミナリエでは、この辺りは人でギュウギュウ詰めだったよね」と、思い出話がこぼれました。

募金箱は各所にありますが、クリアボックスの中が光で囲まれているタイプの募金箱を、多く見ました。

「光る募金箱」は遠くからでも目を引き、まるでひとつの作品のようで、思わず足を止めたくなります。ただお金を入れる箱という役割だけでなく、皆さんの気持ちが「カタチ」として見えるのが素敵ですね。

東遊園地会場はどんな感じ?

5分ほど東へ歩き、東遊園地会場に到着!

会場の芝生広場南西に、光の壁掛け・スパッリエーラ(全長39m最高部の高さ19m)が設置され、左右には光の東屋・ガゼボを配置し、芝生広場を包むような空間となっています。

テーマが「神戸、未来に輝く光」とあるように、暗闇に浮かび上がる光の作品は、まるで未来への希望の象徴のよう。

こちらは同会場の東側にある「慰霊と復興のモニュメント」前。「希望の灯り」も作品でライトアップされています。

東遊園地の西側出入口付近に、ルミナリエ作品とともに設置されているのは「能登半島地震災害被災地」募金箱。

被災された皆さんが、1日も早く日常に戻られることをお祈りしています。

ここでちょっと一息つこうと、芝生広場のすぐ東側に出店している「BE KOBE」ショップに立ち寄ることに。すっかり冷えた体を温めようと、飲み物を購入します。

こちらは「BE KOBE」ブランドを活用するべく、神戸の大学生ボランティアメンバーが、企画・開発したオリジナルコーヒーを取り扱っています。売上の一部は、子どもたちの支援に役立てられるのだそう。

今回は「柚子ネード」(500円)を注文。「BE KOBE」焼印入り瓦せんべいの、お茶うけが付いてきます。

もっとしっかりとお腹を満たしたいなら、南側園地花時計広場へ。KOBEディライト・ファウンテンとして、神戸・阪神間の食品関連企業による飲食ブースが設けられていますよ。

飲食ブースのすぐ横には、光の聖堂・カッサアルモニカ(高さ11m直径7.6m)が設置。音楽のステージとして生演奏などのプログラムが楽しめます。

この日はジャズライブと、小学生による合唱が開催されていました。

ライブを聴きながら、階段や石段に腰掛けたり、設置されているスタンドテーブルで、お食事やルミナリエの空間を楽しめそうですよ。

東遊園地の北側では、インフォメーション・市や県のPR・ルミナリエ宝くじ・ルミナリエ郵便切手販売などが並んでいます。

特に宝くじにはたくさん人が集まり、運だめしをする人も。「宝くじ」をルミナリエ会場内で購入すると、収益金の一部がルミナリエを応援する仕組みとなっているのだそう。

神戸のまちが、さまざまな形の光に満たされる神戸ルミナリエ。能登半島地震からまもない今回の開催は、あらためて災害について深く考え、祈りを込めて鑑賞する人が多いのではないでしょうか。


【撮影協力】みーこ/Instagram(@mimimilk82
趣味は、映画・舞台鑑賞・読書・お散歩。食べることも大好きで、最近は、さつまいもスイーツを食べることにハマっています。現在、女優を目指して日々いろんなことに挑戦していて、感じたこと体験したことを毎日日記に書き留めています。将来の夢は、映画などで活躍する女優になること♪神戸から羽ばたける日を夢見て奮闘中です!

 

この記事を書いた人

しょうこ

好きなことは写真撮影、アート鑑賞、あとビールを飲むのが大好きです。

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